英国ナショナル・シアターで上演された戯曲『US/THEM わたしたちと彼ら』の本邦初演で、尾身美詞さんと野坂弘さんの共演、スズキ拓朗さんの演出と知った時から、すごく期待していた公演です。
『踊るよ鳥ト少し短く』との2本立て上演で、上演時間は約2時間20分、途中にセットの入れ替え時間あり、休憩なし。
オフィスコットーネ『踊るよ鳥ト少し短く』の次に『US/THEM わたしたちと彼ら』を上演 。英国ナショナルシアターで上演された『US/THEM』が素晴らしい!身体表現と豊かな見立てで虚構と実話の混交が見事。俳優2人の交流も鮮明でスリルありメッセージも雄弁。9/27まで小劇場B1https://t.co/ObUL8T1uSY
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2018年9月20日
「US / THEM わたしたちと彼ら」「踊るよ鳥ト少し短く」が同時開幕 https://t.co/rkKym9K1g3 pic.twitter.com/TepCtMTW0P
— ステージナタリー (@stage_natalie) 2018年9月21日
戯曲作者であるカーリー・ヴェイスさんの「US/THEM」序文(日本語訳)が、公式ブログで公開されています。実際に起きたテロ事件を当事者の子供たちの視点で描いたのはなぜなのか。「観劇前に」とありますが、観劇後もぜひ。
⇒「US/THEM わたしたちと彼ら」観劇前に
【1】「踊るよ鳥ト少し短く」
出演:占部房子 政岡泰志(動物電気)
作:ノゾエ征爾(はえぎわ)
演出:山田佳奈(□字ック)
コットーネセレクション 本日21日19時開演は当日券あります。18:15より劇場にて販売。上演時間約2時間20分 pic.twitter.com/GjiP37Syep
— オフィス コットーネ (@Office_Cottone) 2018年9月21日
≪作品概要≫ 公式サイトより
ひょんなことから地上2メートル50センチほどの所にある扇風機に、髪の毛を絡みとられ身動きのとれなくなった女性と、ひょんなことから偶然通りがかった男性とが織りなす、滑稽かつ不気味に展開する物語です。
2012年に「◯◯トアル風景」で岸田國士戯曲賞を受賞したノゾエ征爾さんの本戯曲は、人間のデリケートな内面をシュールな笑いと絶妙なリアルさを交えて描く秀作です。
2011年アゴラ劇場で上演した「鳥ト踊る」をショートバージョンに改訂。
≪ここまで≫
★休憩時間は特に設けず、舞台美術の設営変更あり。
【2】「US/THEM わたしたちと彼ら」日本初演
出演:尾身美詞(青年座) 野坂弘(地平線)
作:カーリー・ヴェイス
翻訳:小田島恒志・小田島則子
演出:スズキ拓朗(チャイロイプリン)
コットーネセレクション 2作品の稽古風景動画をアップしました。https://t.co/sF1HKrMP18 pic.twitter.com/gL3ucspQrR
— オフィス コットーネ (@Office_Cottone) 2018年9月19日
≪作品概要≫ 公式サイトより
2004年9月1日にベスラン第一学校で起きた占拠事件をモチーフにした作品。
2004年9月1日から3日にかけてロシアの北オセチア共和国ベスラン市のベスラン第一学校でチェチェン共和国独立派を中心とする多国籍の武装集団による占拠事件。
7歳から18歳の少年少女とその保護者1181人が人質となり、3日間の膠着状態ののち、9月3日に犯人グループと治安部隊との間で突然銃撃戦になり、386人以上が死亡、負傷者700人以上という大惨事となった。
「US/THEM」は2017年2月にイギリスのナショナルシアターで上演された作品です。
少女と少年。二人はチョークで描き始める。学校の形や彼らが住む町のことを語りながら。
そしてある日のことを振り返る。2004年9月1日。その日、テロリストがやって来て、彼らの町の学校を襲撃したのだ。
やがて少女と少年は、その瞬間のこと、人質となった3日間の極限状態を走り回ったり飛び回ったりして再現していく。
≪ここまで≫
今日は集まって本を読みました☆オフィスコットーネセレクション 2作品同時上演
「US/THEM わたしたちと彼ら」+もう1本二人芝居
作:CARLY WIJS 翻訳:小田島恒志・小田島則子
演出:スズキ拓朗
CAST:尾身美詞(青年座)・野坂 弘9月20日(木)~27日(木)下北沢 小劇場B1 pic.twitter.com/MlLeuXlgF7— スズキ拓朗 (@suzukihokuro) 2018年5月8日
平行してこちらのプレ稽古も始まっております!
「Us/Them わたしたちと彼ら」ベスラン学校占拠事件を描いた作品で。資料を見ていると本当心が苦しくなります。ですが!作品は、身体駆使したとてもとてもエネルギッシュなものになるでしょう!本邦初演というのも嬉しい??ドキドキ! https://t.co/HV4EwwqL1v
— 尾身美詞 おみみのり (@minoringo_go) 2018年5月10日
しのぶさんありがとうございます!
光栄です。そう、イギリス、ナショナル・シアターにてかかった作品です。
その日本初演作です。27日(木)まで!
よろしくお願いいたします!! https://t.co/uYp1LtoPcZ— 地平線 〈野坂弘の演劇ユニット〉 (@ChiheisenTaro) September 20, 2018
写真見るだけでも素晴らしい。2人ともよくがんばりました。やはり舞台上は俳優のものです。それを痛感できるうれしさときたらないです。
オフィスコットーネセレクション
「US/THEM」
作:カーリー・ヴェイス
演出:スズキ拓朗
映像:青山健一
出演:尾身美詞・野坂弘https://t.co/g1iaOsIFFn pic.twitter.com/aHSgsjpYdy— スズキ拓朗 (@suzukihokuro) 2018年9月27日
■感想ツイート
オフィスコットーネ『US/THEM』①初日観劇。演劇って最高!と興奮した夜。日本初演の瞬間に立ち会えて幸せ。まず戯曲が最高に素晴らしく、翻訳、演出、演者、スタッフワーク、それぞれの素晴らしさとその幸福な融合に感動して、心が震えました。実在したテロ事件を、遭遇したこどもの視点から描く⇒
— 吉田小夏 (@coconuts_blue) September 21, 2018
2作目「US/THEM わたしたちと彼ら」
こちらが面白く、救われた。
ロシアで実際にあった、テロリストによる学校占拠事件を描く翻訳物。子供の視点で綴られる恐ろしい顛末。
チョーク、風船、紐、ポンチ絵風の影絵が、想像力を刺激する。
縦横無尽に動き回る役者2人の身体表現も秀逸。— BBパイワケット (@BB_Pyewacket) 2018年9月23日
『US/THEMわたしたちと彼ら』①実際にあった壮絶なテロ事件を、その場にいた少女(尾身美詞)と少年(野坂弘)が客観的事実を列挙しながら再現してゆく。データを駆使した状況説明的せりふなんて煮ても焼いても食えない代物だと思うんだけど、
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2018年9月22日
②スズキ拓朗演出は俳優の身体とチョークでの作画、映像等によって、これを徹底的にビジュアル化してみせる。2次元のチョーク画をアナログな方法で3D(?)化して極限状況を現出させる所など、心の中で「あっぱれ! 」連打。ぜひNTつながりで『夜中に犬に起こった奇妙な事件』も演出してほしい。
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2018年9月22日
『US/THEM わたしたちと彼ら』は、2004年、チェチェンのテロリスト集団が小学校を襲った実際の事件を、子供の視点から描いた舞台。3日間の出来事を、極力情緒を交えず、時間や人数など抽象度の高いものに変換して表わしていく。音や身体表現を駆使して、イメージ豊かに見せることに成功していた。→
— バードランド (@bluebirdland) 2018年9月25日
子供たちは、テロリストたちの活動さえも、まずドラマで見たことのある展開を想起するが、現実にはそんなことはありえない。スーパーマンは助けに来ないし、劇的に事態は改善されない。極限状態が3日間続いた後、突然、起きたことは? 下北沢・小劇場B1にて9月27日まで。
— バードランド (@bluebirdland) 2018年9月25日
『US/THEM わたしたちと彼ら』は英NTでも上演されたベルギーの作品。ベスラン学校占拠事件の3日間を2人の子供の視点から、チョークの絵や風船、映像、歌やフィジカルな表現を駆使して再現する。政治を排除した徹底的な子供目線の語りから浮かび上がるのは、力強いメッセージより静かな「悼み」だった。 pic.twitter.com/b7ItAMdoEr
— hato (@hatoincident) 2018年9月23日
ナショナルシアター上演のページ。やはりかなりダンサブルな演出のようだ。ナショナルの小劇場Dorfman Theatreとはいえ、B1よりはスペースはずいぶん広いから客席をどう配置したか気になるところ。尺は同じ、1時間だ。https://t.co/NslfPxaQmD
— 今井克佳 K.Imai (@blankimai) 2018年9月25日
明日千秋楽の『US/THEM』とってもオススメ。本当にオススメ。
14時公演しかないけれど…— Kaoruut (@rinrinritaro) 2018年9月26日
『US/THEM』はオランダ人のカーリー・ヴァイスが子どものために書いた脚本。ベルギーの子どものための劇場で初演。ダンス、音楽、映像とワンダーに満ちていて、暗さはない。大人は涙すると思うが、子どもは楽しく見ちゃうかも。この事件をこの切り口で見せるのが驚きでした。
— Kaoruut (@rinrinritaro) 2018年9月26日
脚本家&演出家カーリー・ヴァイスのインタビュー
Liz Gunn Talks To Us/Them Director Carly Wijs https://t.co/426pr5uluB @The 13th Floorさんから— Kaoruut (@rinrinritaro) 2018年9月26日
『US/THEM』のオリジナルのプロダクションはワールドツアーしてるみたいなんだが、ニュージランドで上演した時のこのインタビューが興味深かった。
— Kaoruut (@rinrinritaro) 2018年9月26日
「元々はベルギーとオランダの子どものために作った作品。ロシアの子が観客なら全く違う作品にしてた。」
— Kaoruut (@rinrinritaro) 2018年9月26日
子どもに見せることについて問われて「アングロサクソンの国(英米)で上演すると観客はほとんど大人。でもヨーロッパ大陸で上演すれば多くが子どもで大人は付き添い程度」と始まって、ニュージランドもアングロサクソンチームなのでちょっと横道逸れたんだけど、言いたいことはなんとなくわかった。
— Kaoruut (@rinrinritaro) 2018年9月26日
アングロサクソンの勝者の立ち位置と同じじゃないもんな。
— Kaoruut (@rinrinritaro) 2018年9月26日
I think it makes them stronger. ってところはうなづけた。その一点だけで子どもに見せるのなら素晴らしいと思う。テロを扱ってる芝居だけどこれを見ての政治批判も反省もいらん。理想もあるべき姿も不要。
— Kaoruut (@rinrinritaro) 2018年9月26日
この作品は子どもが見て楽しめる仕上がりになってないとまずいはず。今回の日本初演チームはロープワークは神業だわ、映像は盛り沢山だわ、ダンス素晴らしいわで間違いなく子どもも夢中で見る。もしかしたらオリジナルよりすごいかも。そしてこのワクワクが多いほど逆に大人は泣けます。
— Kaoruut (@rinrinritaro) 2018年9月26日
美術:袴田長武+鴉屋 照明:阿部康子 音響:泉田雄太 映像:青山健一 演出助手:城田美樹 映像:青山健一 衣裳:竹内陽子 舞台監督:中西隆雄 宣伝美術:宇野奈津子 Web制作:木村友彦 制作デスク:津吹由美子 制作:三國谷花
ライセンス・コーディネート:株式会社シアターライツ
主催:(有)オフィスコットーネ プロデューサー:綿貫凜
チケット料金【全席指定】
◎お得チケット 前売・当日4000円(9/21と25の14時の回のみ)
一般 前売・当日4500円
シードチケット(25歳以下)前売・当日共3000円
(枚数限定有りコットーネのみ取扱 受付にて年齢確認有り)
未就学児童のご入場はご遠慮ください。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~cottone/us_them/
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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