私は自主的ロックダウン生活続行中で、8月以降は全く観劇をしていません(涙)。映像鑑賞は得意ではないのですが、『ゲルニカ』はすごく観たかったので、1回限りらしきライブ配信(9/24夜)が本当にありがたかったです。上演時間は約2時間50分(休憩20分含む)。
PARCO「ゲルニカ」ライブ配信。とても面白かった♪抽象絵画のような空間に佇む人間の欲、孤独が際立つ。重厚な戦争ドラマに没入し、唐突で鮮烈な独白、歌などのおかげで冷静さも保てた。全人物に葛藤も見せ場もある長田育恵さんの群像劇。栗山民也さんの演出冴えまくり。キムラ緑子さんが素晴らしい。
— 高野しのぶ🌹(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) September 24, 2020
『ゲルニカ』開幕直前に行われたフォトコールのダイジェストmovie公開!https://t.co/Qdo0SS6MI3
東京公演は9/27(日)まで!詳細はこちらをご覧ください→ https://t.co/PwHQUBndoo #PARCOSTAGE #ゲルニカ pic.twitter.com/WgbM8JbqkK— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) September 9, 2020
PARCO劇場にて絶賛上演中『ゲルニカ』作品ページに舞台写真を9点アップしました。ぜひご覧ください! (舞台写真撮影:宮川舞子) https://t.co/aluPpmKEtI #PARCOSTAGE #ゲルニカ pic.twitter.com/8bbKkfNYgG
— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) September 9, 2020
≪あらすじ≫ https://stage.parco.jp/program/guernica/
ピカソの名画に描かれたゲルニカの街、未来の為に戦う人々の珠玉の人間ドラマ
戦争は 遠くにあると思っていた。
あの日までは。
ゲルニカの元領主の娘として、なに不自由なく生きてきたサラ。しかし、世間では旧体制派と新体制派が激突。
ドイツやソビエトなどの軍隊も加わり、スペイン内戦が本格化していた。サラの婚礼直前、幼なじみの婚約者が突然、戦いに参加したいと出て行ってしまう。この国で今、なにが起きているのか。街の食堂に出入りするようになったサラは、街の人々や兵士たち、海外特派員と触れ合い、各地で激戦が行われているのを知る。イグナシオという兵士と出会い、いつしか恋に落ちるサラ。しかし、彼はドイツ軍のスパイで、密かにゲルニカを爆撃するための工作を進めていた。そんな折、サラの妊娠が発覚。人々の思いが交錯する中、戦いは激しさを増し、空爆がゲルニカの街を襲う……。
≪ここまで≫
空間(美術、照明、映像など)や演技に抽象表現が多用されているおかげで、突然、浮遊するように劇世界が拡張したり、狭く小さく凝縮したり、意外な瞬間に静止して遠のいたりします。戯曲を捉えるまなざしが近くと遠くを素早く軽やかに行き来しても重厚感が損なわれないのは、座組が作品の芯をしっかりと守り、地に足のついた状態を保っているからだと思います。
台本に印刷された二次元の言葉が舞台上の俳優に語られることで、もともと備わっていた意味や重みが実体を獲得し、多様な人間それぞれの肉声としてずっしりと響きます。日常会話、議論、独白(独り言)、宣言、祈りといった様々な表現方法を採用することで、“1930年代の史実をもとにした創作物語”に収まることなく、世界中のあまたの死者たちの叫びや、未来からの啓示のようにも受け取れました。
念のために改めて書いておきますが、自宅のテレビで見たので“観劇体験”はできていません。劇場で観たかったですね…。あと、観客がいる劇場でのライブ配信であることが、私にとっては大切なのだとわかりました。無観客上演や記録映像とは違いますね。
舞台『ゲルニカ』まもなく初日! 上白石萌歌、中山優馬らが80年前のゲルニカで生きた市井の人々を描く #ゲルニカ #上白石萌歌 #中山優馬 #勝地涼 #早霧せいな #キムラ緑子 https://t.co/nAIeSAhtTs pic.twitter.com/ZR4UOsIu2D
— SPICE[舞台情報メディア]/e+ (@spice_stage) September 3, 2020
【会見 / 公演レポート】「ゲルニカ」本日開幕、上白石萌歌「人々の営み丁寧に描く」中山優馬は体当たりでスパイ役https://t.co/cSpHCK1nMq pic.twitter.com/YGoruVorxy
— ステージナタリー (@stage_natalie) September 3, 2020
PARCO『ゲルニカ』今夜開幕。無事開幕を祈りつつ今日まで来ました。
フォトコールが行われ、舞台写真入りで紹介していただいています。
舞台『ゲルニカ』上白石萌歌、中山優馬らが80年前のゲルニカで生きた市井の人々を描く | SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス https://t.co/9fDZ2Mz4zh
— 長田育恵 / Ikue Osada (@tegamiza) September 4, 2020
【PARCO STAGE SHOPよりお知らせ】本日PARCO劇場にて開幕する『ゲルニカ』公演パンフレットはPARCO STAGE SHOPでも販売開始!チケットをお持ちでない方や会場で接触を避けたいお客様はこちらをご利用ください。
12/1(火)までの期間限定販売となります!https://t.co/ek887b97H5 #PARCOSTAGE #ゲルニカ pic.twitter.com/9KoiqitdmH— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) September 4, 2020
9/4(金)より開幕する舞台「ゲルニカ」につきまして、劇場としての新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みとお客様へのお願いを公開いたしました。
ご来場前に必ずご一読の上、ご来場者様の事前/会場登録にご協力をお願い申し上げます。https://t.co/iLqVeff1wr#PARCOSTAGE #ゲルニカ pic.twitter.com/HpniwZRoQK— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) August 28, 2020
ここからネタバレします。
ゲルニカとはスペインの街の名前で、私はピカソの有名な絵としてよく見知っていましたが、バスク地方については全く存じ上げず。バスク語を話すバスク人が暮らす地域で、スペインとフランスにまたがっているんですね。
国王が亡命し王政から共和制へと移行したスペインで、ゲルニカの住民は昔に戻りたい人々と、新しい社会へと踏み出した人々とに分断されました。母マリアにがんじがらめにされている主人公サラが、かつての使用人と再会する場面で、その空気がよく伝わってきます。やがてフランシス・フランコ率いる反乱軍がモロッコで蜂起し、他国の干渉も招いた内戦状態に。戦場ジャーナリストの存在が、市井の人々が知らぬ間に戦争に巻き込まれていく構造を見えやすくしていたと思います。
舞台奥の壁や中央に降りてくるスクリーンに画像、映像を映写し、回り舞台で場面転換します。新聞記事の文字を字幕表示したり、大きな丸い月を映し出したり…あの月はイグナシオ(ドイツ軍スパイ)の象徴かしら。激戦地の木々の枝にひっかかった小さな人形の影は残酷でした。ゲルニカが戦闘機による集中砲火を浴び、無差別殺戮が行われる場面は、舞台奥全面にピカソの絵がいくつも映写されました。絵の真ん中にあり続けた黒い影はゲルニカの聖なる樫の樹でしょうか。血まみれの子(布)を抱え、血に染まったスカートで歩くサラを見て、原爆で死んだ妊婦のお腹から胎児が飛び出していたエピソードを思い出しました。降りてくる幕が人々に覆いかぶさる演出は空爆の表現として非常に生々しかったです。
床に落とす十字の照明は厳格なキリスト教や家父長制による拘束、人間同士の決定的なすれ違い、運命の分かれ道などをすぐに想像できました。たとえばそこで母マリアと娘サラが会話をする際、俳優が相手の顔を見ず違う方向に視線をやり、どこか遠くに向かって語ることがありました。心の中の決意や、世界に投げかける問いにも聞こえて、セリフが特定の人物だけのものではなくなりました。
私は自然な会話に徹底するお芝居ももちろん好きですが、今作のような思い切った、振れ幅の広いものも大好きです。これまでの蓄積や新しいアイデアを駆使した栗山民也さんの演出は高密度で示唆に富み、観客がさまざまに思考を巡らせる余白も残していて、余裕を感じます。また、長田育恵さんが創作した物語とセリフは、奇抜とも受け取れる演出手法に負けていないと思いました。
出演者ではキムラ緑子さんが抜群でした。初登場の場面で女中に言った「出て行きなさい」(だったかな)のひとことで、演技の確かさが伝わりました。次に好印象だったのは女中役の石村みかさん。やっぱり初登場場面でわかるものですね。主役の上白石萌歌さんは20歳という若さにもかかわらず、堂々として、覚悟がある印象を受けました。ただ、セリフを発した直後に息を吸い、その都度「ヒッ」と音が鳴るのは気になりました。
音楽は国広和毅さんですね。私の想像の“スペイン”をすぐに思い浮かべることができました。よく耳にするタイプの典型的なメロディーではなく、独創性が感じられて、物語に寄り添っていくのもよかったです。ピアノのとても静かな音色も印象深かったですね(演奏者の姿がチラリと見えたので生演奏かしら)。合唱と群舞(拍手と足踏み)の組み合わせは、熱を帯びてはいるものの激しすぎず、また“いかにもフラメンコらしい振付”ではなく、さりげないのも好みでした。
(評・舞台)パルコ劇場「#ゲルニカ」 過去の惨劇から命の重さ問う:朝日新聞デジタル https://t.co/aNllbXuVin
— 朝日新聞大阪芸能班 (@asahi_Ogeinou) September 17, 2020
長田育恵『ゲルニカ』をパルコ劇場で。戦争で引き裂かれ、憎しみと敵対の中に置かれた人々が、それでもなお、憎しみと復讐を再生産するのではなく和解と愛を再生しようと、もがき苦しむ姿を描きます。上白石萌歌が熱演。だが終幕は余りにも悲しい。私のブログに劇評と写真を。https://t.co/XUCoUDWNWB pic.twitter.com/hDZogCZFFD
— 植村恒一郎 (@charis1756) September 9, 2020
【MICHIMARU劇評】
舞台は総合芸術。「新たな才能」との出会いを求め、一度しかない瞬間を劇場で…という産経新聞文化部記者、道丸摩耶(みちまる まや)の連載。9月は #PARCO劇場 オープニング・シリーズ『ゲルニカ』を観劇。▷12人の「抵抗」の物語https://t.co/wMWUZfZA25
— マチ★ソワ(産経新聞社・エンタメ) (@matisowa2) September 23, 2020
本日18:30~「#ゲルニカ」の生配信実施📺視聴券は開演直前まで販売中→https://t.co/N56bfIfesq #ピカソ の名画にも描かれたスペインのゲルニカの街を舞台に、未来の為に戦う人々の珠玉の人間ドラマ。演出は #栗山民也 、#上白石萌歌 #中山優馬 #勝地涼 #早霧せいな #玉置玲央 #松島庄汰 #キムラ緑子
— げきぴあ byチケットぴあ (@gekipia) September 24, 2020
舞台『 ゲルニカ 』ライブ配信 このあと18時半開幕!開幕後は配信チケットをお買い求めいただけませんのでご注意ください。
配信チケットはこちら↓
★チケットぴあ「PIA LIVE STREAM」→https://t.co/IMA3r8nX5W
★イープラス「Streaming+」→https://t.co/KQaoL1cQd6#PARCOSTAGE #ゲルニカ pic.twitter.com/Y1H9npu859— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) September 24, 2020
此度の入場制限緩和に伴い、9/19(土)以降の当社主催公演につきましては、座席を追加販売させて頂くことといたしました。
感染予防対策には引き続き万全の体制で臨み、皆様に安心してご来場頂けるよう努めて参ります。
引き続きパルコ・プロデュース公演を何卒宜しくお願い申し上げます。#PARCOSTAGE pic.twitter.com/HZ04OeW7i9— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) September 15, 2020
現在PARCO劇場にて上演中の舞台『ゲルニカ』脚本の #長田育恵 さんが、バスク文学研究者で翻訳家の #金子奈美 さんと、ゲルニカのあるスペイン・バスク地方について対談する企画(全3回)、第1回「バスクとの出逢い」を公開!
Youtubeにてご覧ください→https://t.co/Qpk0o3FgxH#PARCOSTAGE #ゲルニカ pic.twitter.com/OEUwrhzLgG— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) September 11, 2020
現在PARCO劇場にて上演中の舞台『ゲルニカ』脚本の #長田育恵 さんが、バスク文学研究者で翻訳家の #金子奈美 さんと、ゲルニカのあるスペイン・バスク地方について対談する企画(全3回)、第2回「バスクを訪ねる」を公開!
Youtubeにてご覧ください→https://t.co/H1l9YRmF6m#PARCOSTAGE #ゲルニカ pic.twitter.com/5gsTjbIUoC— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) September 16, 2020
現在PARCO劇場にて上演中の舞台『ゲルニカ』脚本の #長田育恵 さんが、バスク文学研究者で翻訳家の #金子奈美 さんと、ゲルニカのあるスペイン・バスク地方について対談する企画(全3回)、第3回「バスクの物語を紡ぐ」を公開!
Youtubeにてご覧ください→https://t.co/FSBEOTVuZn#PARCOSTAGE #ゲルニカ pic.twitter.com/GVOywGAPZf— PARCO STAGE(パルコステージ) (@parcostage) September 18, 2020
【上演中!💥】「今、稽古をしながら思い出すのは、35年ほど前に行ったアウシュビッツなんです」
『戦争と芸術、栗山民也に新作「ゲルニカ」を聞く』
PARCO劇場オープニング・シリーズ秋の第1弾を飾る演出家、栗山民也にインタビュー。@parcostage#上白石萌歌 #中山優馬https://t.co/kVrFcdf9Qk
— Time Out Tokyo JP (@TimeOutTokyoJP) September 22, 2020
≪東京、新潟、豊橋、北九州】
出演:
死んだ領主の娘サラ(本当は女中の娘/女中は元ジプシー/いとこのテオと結婚するはずがテオが出征/イグナシオの子を身ごもる/お腹の赤ん坊にはエスペランツァ(希望)と名付けた):上白石萌歌
イグナシオ(スペイン系ドイツ人の若き数学研究者/母がユダヤ人で自分の血はけがれていると思っている/自称ミノタウロス/偶然出会ったテオを射殺してしまい、彼の遺品をサラに届ける/マリアにゲルニカ爆撃の可否を問う/身重のサラに「早くゲルニカから逃げろ」と助言だけして去る):中山優馬
男性記者(戦場をセンセーショナルに描写する/「希望が戦争を招く」):勝地涼
女性記者(海外特派員/男性記者が彼女の“性癖”に言及):早霧せいな
マリア(サラの母で不妊症の未亡人/神父と密通/テオとも関係を持つ/領主としてゲルニカ市民を守ろうとするがサラに捨てられ気が変わる):キムラ緑子
バスクの若者(バスク独立を目指す/内戦の前線から帰還するが酒浸りに):玉置玲央
テオ(マリアの親戚でサラの婚約者/結婚式の日に出兵しイグナシオに射殺される):松島庄汰
バスクの戦士(記者たちの護衛になる):林田一高
バスクの若者(母が認知症/猫好き/猫を殺しウサギ肉として売ろうとした難民を殺害):後藤剛範
かつて領主に仕えていた食堂店主(家を出たサラと暮らすようになる):谷川昭一朗
女中(サラの実母/元ジプシー/ゲルニカに流入した難民に襲われ死亡):石村みか
神父(王政支持者/マリアと密通/ドイツ軍・イグナシオと領主マリアをつなぐ):谷田歩
作:長田育恵 演出:栗山民也 美術:二村周作 照明:服部基 音楽:国広和毅 音響:井上正弘 衣裳:前田文子 ヘアメイク: 鎌田直樹 映像デザイン:上田大樹 ステージング:田井中智子 演出助手:長町多寿子/神野真理亜 舞台監督: 藤崎遊 制作:石井宏美 プロデューサー:佐藤玄 柳原一太 製作:井上肇
料金(全席指定・税込)9,800円
一般発売日2020年8月1日(土)
※当初予定しておりました7月11日(土)より変更となりました。
※9月19日以降の公演は、入場制限緩和に伴い、当初空席としていた座席を追加で販売いたします。
一般発売日:9月16日(水)12:00
<ライブ配信期間>2020年9月24日(木) 18:30開演
※予定枚数に達し次第販売終了
※途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、巻き戻しての再生はできません。
<視聴チケット料金>3,000円(税込)
※本公演では、一部喫煙の場面がございます。使用しておりますものは、健康に配慮した咳止め薬でございます。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
https://stage.parco.jp/program/guernica/
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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