愛知県芸術劇場のプロデューサーである唐津絵理さんのツイートを転載します。唐津さんは2人のお子さんを育てながら現代舞踊業界の第一線で働いていらっしゃいます。
日本の舞台芸術界のジェンダー不平等は今注視されている美術業界以上だと思います。私より上の世代は独身で仕事に邁進、下の世代は両立を諦め辞めざるを得なかった能力の高い方が沢山。
この問題に取り組み、女性プロデューサーの活躍の場を増やすことも自分の役割のひとつだと思っています。 https://t.co/2OrjZF7rEN— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
女性プロデューサーだけではなく、舞台芸術を支えるスタッフ全般のボトムアップ。女性の就労割合が多い業界なのに、女性専門人材への軽視が著しい。
多くの劇場の館長やディレクターは総合職の男性でその多くがそれまで芸術と縁がない。博物館に比較して資格のない世界なので難しい判断ではありますが— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
夜が本番の特殊な業界ゆえ難しい問題です。
私はダブル保育で稼ぎを全て保育費に費やし、何とか辞めずにここまでこれましたが、個人差はありますね。
すぐに解決する方法は思い浮かびませんが、みんなで考え、要望の声をあげていく必要があると思います。— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
表現の自由と言っている業界ほど、実は差別が深刻だったりする気がしますね。一般企業の方がずっと進歩しているから、当然良い人材は見限りますよね・・。
という人材不足。 https://t.co/87mYibc5He— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
■「この業界で女性は結婚しないか、結婚して辞めるかのどちらかもしれません」
まさに先日私がツイートした事を仰って下さってる。
私だけじゃなかったんだと嬉しくなりました。 https://t.co/btw9Wj58vB— あいき*みゆき (@apollo_rocket32) December 30, 2019
はじめまして!
私も子供が保育園時代は苦労しました。女性は結婚出産で辞めていく方がいます。
結婚しても続けたい人が続けられるような、何か支援活動が出来ないか、最近よく考えます。
唐津さんのように考えてくださってる方がいらっしゃる…嬉しくなりました。ありがとうございます。
— あいき*みゆき (@apollo_rocket32) December 30, 2019
女性がこれだけ活躍する業界で男性中心にシステムを作っていることに無理があると思っています。やはり女性の眼差しを持ってマネージメントできる管理者が必要なのですよね。
もちろん、女性の多くが育児をするのが当たり前の世の中を変えることも。
何か支援の方法が浮かんだら、ぜひご提案下さい。 https://t.co/qgmfp5mxko— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
ありがとうございます。
唐津さんのように発信力のある方からのメッセージ本当に嬉しいです。今年「どうせ子持ちは海外ツアーも国内の長期ツアーも行けないくせに」
と言われて、ショックだった出来事がありました。教育の場である某大学の非常勤講師をしている照明家の発言です。
— あいき*みゆき (@apollo_rocket32) December 30, 2019
この業界で女性は結婚しないか、結婚して辞めるかのどちらかもしれません。
でも、辞めてしまったら勿体ないと思ったことが何回もあります。
私も絶対提案します!
どうか皆さまにとっても、考えるキッカケになれば幸いです。— あいき*みゆき (@apollo_rocket32) December 30, 2019
それは酷いですね・・・。私も心ない年上の方々の言葉に何度もくじけそうになりました。でもその度にここで辞めたら何も変えることができないと思って、とにかく前だけを見て走ってきました。
酷い状況は変わっていませんが、こうして皆さんと問題を共有できることだけでも良い兆しのように思えます https://t.co/2ArQialmDL— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
■「真一度男性を体験してみたい」というお気持ちに共感/男性も苦労
心穏やかに年の瀬を過ごしたかったのだけど、色々あって心落ち着かない。理不尽に感じていることの99パーセントが女性であるゆえの我慢。
それは仕事だけではなく、家庭や通常の生活でも同じ。
例えばTAXIで女性の乗客に高圧的な運転手が多いというような。
真面目に一度男性を体験してみたい。— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
それもわかります。男性だから大丈夫というわけではない。その中でのハラスメントがあると想像いたします。
ただ、女性であるだけど晒される不公平や危険も確実にあります。私が就職した時の最初の仕事は男性管理職へのお茶汲みでした。今はさすがになくなっていますが。— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
あー、それもそうなんですが、
違うんですよ
自分がいつ加害者として
ハラスメントをするんじゃないかと
ドキドキしながら暮らしています
笑
職場では草食動物のように
静かに大人しく
時にはお姉のように
笑
最近の男性は本当ビクビクです— さまよう雪だるま (@4SKHZM08cVjZCQR) December 30, 2019
何人かのリプに男性のお姿。ここでコミュニケーションをされている男性の方々は、きっと同じようにハラスメントに苦労されているだろうと推測。
結局、弱く映るものに被害が及ぶ。
だから強くなるしかないの。
小学生の時からの目標が今も変わらず
自立する。
強くなる。
であることの悲しみ・・・・。— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
■社交ダンス界からも
私が趣味でやっている社交ダンスが、果たして舞台芸術界に入るかわかりませんが…。
二人一組で踊るペアダンスなのに、女性は奴隷のよう、ジェンダー不平等、全くの男社会かつ閉鎖的な村社会、LGBTQの性的マイノリティへの差別意識、人種差別丸出し、あらゆるハラスメントと暴力暴言に溢れています。 https://t.co/NHmbjCicRj— mifuri (@mifumifu2mifu) December 30, 2019
突然失礼します
リードとフォローを言葉通りの技術の役割分担と考え伝えれば 現行の男女間上下関係にはならなかったかもしれません
競技会のシステムや 他の舞踏にも言えますが 男女の人口差にも原因有りかと
男性が少ない為 大切にされ易い
それは女性側からも致し方無しと許容されているようです— (ФωФ)なりダンス (@6qfohZNPMWu0CuT) December 30, 2019
確かに男性のダンサーが大切にされるのは人数も少なく貴重、それはバレエ界などでも同じです。
ただ、管理・運営的には別の問題が孕んでいるように思います。女性に団体を統率していく能力がないという思い込み。男性がトップにいる団体がうまくいっているように見える誤解。政治の世界が反面教師です— 唐津絵理 (@eri_karatsu) December 30, 2019
お二方とも、言及頂きありがとうございます。仰る通りです。
アメリカはペアダンス研究が相当に進んでおり
Juliet McMainsというハーバード卒(女性学)、ワシントン大学舞踊学の教授で元競技ダンサーの方もいます。https://t.co/sfLyG5SxqF
公式ホームページhttps://t.co/dUunwlobMa— mifuri (@mifumifu2mifu) December 30, 2019
つい数日前に社交ダンス界隈のツイッターで、ラテンダンス部門で肌をタンニングして踊ることが話題になりました。
アメリカの20年前の論文です。
日本ではここまでの納得行く回答をされたダンサーは誰もいませんでした。https://t.co/l9W6vOMbn2— mifuri (@mifumifu2mifu) December 30, 2019
↓2020/01/04加筆。
劇場についても同様です。
女性が日本社会で男性同様に働く厳しさや、芸術に対する過小評価には、積極的に改善提案をしていく一方で、キュレーターはとてもやりがいがある、女性に向いている仕事であると思っています。だから、マイナス面だけみないで、関心をもってもらえたらいいですね。 https://t.co/rcPWctVAwZ— 唐津絵理 (@eri_karatsu) January 4, 2020
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