欠かさず見るようにしているナショナル・シアター・ライヴ(⇒前回)。アラン・ベネットさんの新作戯曲でテーマは高齢者医療等ということで、楽しみに伺ったところ、とても面白かったです!
⇒「イギリスドラマファンにこそNTLアレルヤ!を見てほしい話」
⇒「イギリスドラマファンにこそNTLアレルヤ!を見てほしい話(その2)」
NTLive『アレルヤ!』ですが、シネリーブル池袋では明日以降も続映でした!すみません。ぜひこの機会にご覧ください。
上映時間は
7/19(金) 19:30
7/20(土) 19:00
7/21(日) 19:00
7/22(月) 19:45
7/23(火) 19:30
7/24(水) 19:45
7/25(木) 19:30 pic.twitter.com/KEAGHgy1MW— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) July 18, 2019
NTLive 語る会 vol.6『 #アレルヤ! 』の回、7/20(土)13:30~、東京大学駒場キャンパスで開催します? 先着200名(入場無料・予約不要)。詳細は ↓の画像をご参照ください。なお本編は7/12(金)より @cl_ikebukuro ほかにて公開予定。どうぞお楽しみに☆ @ntlivejapan pic.twitter.com/D0f92KpGH7
— Aomi Hyodo (@ao3hyo) July 6, 2019
※レビューは2019/09/08に公開しました。
≪作品概要≫ https://www.ntlive.jp/allelujah
『英国万歳!』や『ヒストリーボーイズ』など、ヒット作を多数手掛ける劇作家&演出家コンビ、アラン・ベネット(御年84!)とニコラス・ハイトナーによるコラボレーション第10作目。とある病院の患者や医療スタッフ、見舞客らが織りなす悲喜こもごもの人間模様を通し、イギリスの国営医療サービス事業「国民保健サービス」の在り方を浮き彫りにする。若手からシニアまで25名のキャストが見事なアンサンブルで魅せる。
≪ここまで≫
入院患者役のご老人たちの笑顔がいっぱいの元気なダンス!幸せもらった~!…と同時に切なくなったり、恐怖も感じたり…巧みな演出(ニコラス・ハイトナー)でした。
公営から民営になると経費カットが優先され、人命を後回しにすることが正当化されてしまいます。先日、ケン・ローチ監督のドキュメンタリー映画「1945年の精神 (THE SPIRIT OF ’45)」↓を見ました。
売り上げランキング: 14,942
日本にも、なんでもかんでも民営化と叫ぶ政治家、事業家がいますが、慎重にならなければならないと思います。
「英国万歳!」に続き、アラン・ベネットの作品「アレルヤ!」が日本のNTLiveに登場。イギリスでは「ノイゼズ・オフ」や「ハムレット」を押さえ「最も好きな英語の芝居」の第1位に輝いたこともある「ヒストリーボーイズ」の作者で、現在の英演劇界を代表する劇作家の一人。https://t.co/hjb4bDkYwx
— katsuki (@katsuki_london) 2019年7月11日
「ヒストリーボーイズ」は中村倫也などが出演した日本版も上演。また、ベネットの実体験を基にした「ミス・シェパードをお手本に」はマギー・スミス主演で映画化もされた。6年ぶりの新作となる「アレルヤ!」は、「ヒストリーボーイズ」チームが再結集し、演劇ファンを大喜びさせた話題作。
— katsuki (@katsuki_london) 2019年7月11日
「アレルヤ!」の演出を務めるのは、ベネットの長年の仕事仲間であるナショナル・シアターの前芸術監督、ニコラス・ハイトナー。そして「ヒストリーボーイズ」のオリジナル・キャストで現在は映像分野での活躍も目覚ましいサミュエル・バーネットとサシャ・ダワンが出演している。
— katsuki (@katsuki_london) 2019年7月11日
「ヒストリーボーイズ」で同性の同級生に恋心を抱く可憐な歌声の持ち主ポズナー役を演じたサミュエル・バーネットは、マーク・ライランス率いるオール・メールの「リチャード3世」「十二夜」などに出演、トニー賞にも2度ノミネート。映像では「私立探偵ダーク・ジェントリー」などで注目されている。
— katsuki (@katsuki_london) 2019年7月11日
一方、「ヒストリーボーイズ」ではムスリムのアクタール役を演じたサシャ・ダワンは、主に映像分野で活躍。日本ではNetflixの「Marvel アイアン・フィスト」や、BBC「SHERLOCK」(ゲスト出演)などを視聴した人が多いのでは。
— katsuki (@katsuki_london) 2019年7月11日
閉鎖の危機にある地方病院の高齢者病棟を舞台に患者たちが歌って踊る「アレルヤ!」は、知的で軽妙、かつシニカルな語り口でエスタブリッシュメントの欺瞞や矛盾を突くベネット節全開な作品。斬新さはないが、ベネットのイングランドに対する愛情と義憤が強く伝わってくる。
— katsuki (@katsuki_london) 2019年7月11日
ここからネタバレします。
「遅すぎる死を放置してはいけない」は恐ろしいセリフですよね。生きることに優先するものがあることが前提になっています。また、誰が「遅すぎる」と決めるのでしょうか。
“迷惑”な入院患者を次々と殺していた看護部長は、幼いころから親に介護の仕事を押し付けられて、介護や看護しか知らない人生を生きてきました。青春時代を謳歌したり、文化芸術に触れたりする機会は極端に少なかったのでしょうね。彼女の凶行にも理由が与えられていました(全く正当ではないけれど)。
NTライヴで『アレルヤ!』を観てきた。イギリスらしいユーモアと静かな怒りに満ちた作品。80歳を過ぎてもなお、これだけのスケールの戯曲を書けるアラン・ベネットの活力に驚く。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) July 18, 2019
ただ第二幕の終盤、ヴァレンタインが質問に答える場面の字幕には疑問を覚えた。あれでは彼が事件の取調べを受けているように見える。彼は英国在留資格を得るための面接を受けていると思うのだが。
— 谷岡健彦 (@take_hotspur) July 18, 2019
原題:Allelujah!
上演劇場:ブリッジ・シアター(ロンドン)
収録日:2018/9/20(公開は2019/11/1) 尺:2時間45分(休憩あり)
2018年7月11日~9月28日まで上演
≪出演≫
・患者たち
モリー:ジャクリーン・チャン
ミセス・モーズリー:ジャクリーン・クラーク
メイヴィス:パトリシア・イングランド
メアリー:ジュリア・フォスター
アーサー:コリン・ヘイ
レネ:アンナ・ラインダッフ
ネヴィル:ルイス・マホーニー
ジョー:ジェフ・ラウル
コーラ:クレオ・シルヴェスター
ルシール:グウェン・テイラー
ヘイゼル:スー・ウォレス
アンブローズ:サイモン・ウィリアムズ
・職員たち
ヴァレンタイン医師:サシャ・ダワン
シスター・ギルクリスト(看護部長):デボラ・フィンドレー
ソルター(理事長):ピーター・フォーブス
ラメッシュ(ジュニアドクター):マニッシュ・ガンディー
ジェラルド(理学療法士):リッチー・ハート
ピンクニ―看護師:ニコラ・ヒューズ
フレッチャー(ジュニアドクター):ゲイリー・ウッド
・来客たち
コリン(ジョーの息子)::サミュエル・バーネット
アレックス(ドキュメンタリー映像の監督:サム・ボンド
ミセス・アーンショウ:ロジー・イード
クリフ(カメラ技師):ナディーン・ヒギン
アンディ(職業実習生):デヴィッド・ムースト
ミスター・アーンショウ:ダンカン・ウィズビイー
作:アラン・ベネット
演出:ニコラス・ハイトナー
振付:アーリーン・フィリップス
音楽:ジョージ・フェントン
照明デザイン:ナターシャ・チヴァーズ
音響デザイン:マイク・ウォーカー
一般3000円 学生2500円
https://www.ntlive.jp/allelujah
https://bridgetheatre.co.uk/whats-on/allelujah/
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
便利な無料メルマガ↓も発行しております♪