『豊饒の海』に続き、パルコ・プロデュースの三島由紀夫作品を拝見しました。脚本・演出はノゾエ征爾さんです。上演時間は約2時間23分、カーテンコール3回込み。
※レビューはほぼ記録のみ。
≪あらすじ≫ 公式サイトより http://www.parco-play.com/web/play/inochi/
ある日ふと「死のう」と思い立った羽仁男(はにお)は服薬自殺を図るも未遂に終わる。その日から、新聞広告を出し、「命売ります」の商売を始める。一度失敗した自殺を繰り返すのは億劫だった。誰かにあまり深い意味もなく、あっさり殺されたかった。
さっそく謎の老人から、ある人物の愛人になっている若く美しい妻るり子を殺してほしいという依頼が入る。指示どおりに行動すれば、羽仁男はきっと妻と共に、その人物に殺されるだろうというのである。そして望みどおり迎える絶体絶命のピンチ!浮気現場を目撃されたにも関わらず、羽仁男はなぜか無事に帰される。
その後も、図書館の貸し出し係の女、吸血鬼の母と息子、貸間の女と、個性的な女達が、次々に命の買い手として現れる。そのたびに「今度こそ死ぬ」と期待するのだが、やはり自分だけは生き残ってしまう…
これは偶然なのか?誰かが仕組んだことなのか?女たちに加え、謎の外国人、秘密組織など、全く別々の案件だと思っていた羽仁男を取り巻く人物が、やがてひとつの線で繋がっていく…。
≪ここまで≫
死ぬと決心して「命売ります」という新聞広告を出したコピーライターの若者・羽仁男(はにお)が、彼の命を買いに来た人々と出会っていくのですが、なぜか、死ねない…。
コント風の短編で構成されている印象を受けました。馬渕英里何さんはいつもながら鮮やかな存在感で、彼女が語ると舞台に集中できました。いい俳優さんだなと思います。
2018 PARCO PRODUCE“三島 × MISHIMA”
≪東京都、大阪府≫
出演:東啓介、上村海成、馬渕英里何、莉奈、樹里咲穂、家納ジュンコ、市川しんぺー、平田敦子、川上友里、町田水城、ノゾエ征爾、不破万作、温水洋一
原作:三島由紀夫(「命売ります」ちくま文庫) 脚本・演出:ノゾエ征爾
美術: 深沢襟 照明: 吉本有輝子 音楽: 田中馨 音響: 井上直裕 (atSound)
衣裳: 駒井友美子 ヘアメイク: 西川直子 演出助手: 神野真理亜 舞台監督: 榎太郎
宣伝美術: 成田久 宣伝カメラマン: 森 恒河 宣伝衣裳: 遠藤リカ
宣伝ヘアメイク: 岡田いずみ 題字: 小林一毅 パブリシティ: 吉田プロモーション
企画: 田中希世子 プロデューサー: 藤井綾子 制作: 松田紗奈 製作: 井上 肇
企画製作: 株式会社パルコ
【発売日】2018/09/08 S席8,500円 A席7,000円 U-25チケット 5,000円(観劇時25歳以下対象)
http://www.parco-play.com/web/play/inochi/
http://www.parco-play.com/web/program/inochi/
https://stage.corich.jp/stage/94945
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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