森新太郎さんがアイルランドの反戦四幕劇「銀杯」を戯画的に演出。約2時間45分、20分休込み。人形劇が迫力。歌が上手いキャストが多く安心。上質アンサンブル大勢で眼福だが絶対に必要かというと…。スージーは現代のテロリストの表象かと邪推。土屋佑壱さんが笑わせてくれた。https://t.co/NveprVAXHe
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2018年11月10日
≪あらすじ≫ 公式サイトより
第一次世界大戦中のアイルランド、ダブリン。銀杯(優勝カップ)を抱え、輝かしい将来を嘱望された一人のフットボール選手ハリー・ヒーガンは歓喜にわく人々の輪の中にいた。だがその後、戦地へと向かい、彼の人生は一変してしまう―――。
希望に満ちた人生を選択できるはずだった一人の青年ハリー・ヒーガン(中山優馬)が、「戦争」の犠牲になっていく過程を描く反戦ドラマ。青春期特有の切ない恋愛ドラマも織り込まれながら、戦場での究極状態とダブリンでのありふれた日常の中における些細な笑いの要素もふんだんに散りばめられています。さらに20曲以上の歌にも彩られた作品構成は、不思議な魅力とパワーを持ち、演劇的醍醐味に満ち溢れたスケール感のある作品です。
≪ここまで≫
傾斜と額縁のある舞台装置で、第一次世界大戦時の庶民の様子が描かれます。歌を歌う場面が多くあり、キャストの歌が上手くて安心です。紙芝居や人形劇のようで、全体が戯画化されている印象を受けました。
【『The Silver Tassie 銀杯』舞台写真を公開しました】
11/9(金)より開幕いたしました『The Silver Tassie 銀杯』の舞台写真を公開しました!
公演期間は11/25(日)まで続き、本日も18:30より開演致します。
当日券のご用意もございますので、ぜひお越しくださいませ!https://t.co/b0vgp89Du4 pic.twitter.com/0rt6Rr2tge— 世田谷パブリックシアター (@SetagayaTheatre) 2018年11月15日
意図的に大げさな感情表現や大き目の身振りをする場合でも、俳優の中に最初に生まれる感情が本物であれば、真実味のある演技になると思います。ただ、感情を想像して作り出しても偽物でしかありません(本物にはなり得ない)。たとえば何か(誰か)に怒る場面では、演じる人物の置かれている状況と目的をはっきりさせ、それらを阻む障害(他者)とぶつかり合って生まれるものを見せて欲しいと思います。
映画「西部戦線異状なし」はドイツ軍側のお話ですが、見ないとな…。
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映画の原作小説はこちら。
ここからネタバレします。
第2幕はフランスの戦場で、登場するのは人形のみと言っていいほど。人間の等身大で5頭身の兵士人形はグロテスクだけれど可愛げがあり、顔はシアターXに展示してある絵に似ていましたね。思い出があるので懐かしかったです。
山本亨さんと青山勝さんが黒い帽子を被っていたのは『ゴドーを待ちながら』の引用なのかしら。
兵士が半身不随になるお話といえば、私にとってはオリバー・ストーン監督の映画「7月4日に生まれて」です。
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『The Silver Tassie 銀杯』(世田谷パブリックシアター)、ネタバレしていますが、客席が千穐楽までもっと膨らんでいっぱいになって欲しいという願いを込めて、書きましたhttps://t.co/B7Ctn4yDHQ
— 米谷郁子 🌰 (@ikometani) 2018年11月21日
25日日曜が最終日!戦争と人間について考えたい人に、演出に興味ある人に、これはぜひ観てほしい作品です。 →森新太郎演出『The Silver Tassie 銀杯』 @SEPT(2018年11月9日) 今日も劇場へ? 森岡実穂・劇場通いの記録/ウェブリブログ https://t.co/vek4HOPo39
— Miho Morioka 森岡実穂 (@MoriokaM) 2018年11月23日
フェスティバル/トーキョー18連携プログラム
出演:中山優馬(フットボール花形選手ハリー:戦場で負傷し半身不随になる)、矢田悠祐(バーニー:戦場でハリーを助けて勲章を得る、恋人ジェシーも奪う)、横田栄司(テディ:戦場で負傷し盲目になる)、浦浜アリサ(スージー・モニカン:信仰のため男たちを戦場へと駆り立て、看護師になるが、最後の場面では負傷兵たちを不具者と切り捨てる)、安田聖愛(ハリーの恋人ジェシー)、土屋佑壱(下手手前にしゃがんだ兵隊のがいこつ、外科医)、麻田キョウヤ、岩渕敏司、今村洋一、チョウヨンホ、駒井健介、天野勝仁、天野勝仁、吉田久美、野田久美子、石毛美帆、永石千尋、秋山みり、山本亨(ハリーの父シルベスター・ヒーガン)、青山勝(ハリーの父の仲間サイモン・ノートン)、長野里美(テディの妻)、三田和代(ハリーの母)
【作】ショーン・オケイシー
【翻訳・訳詞】フジノサツコ
【演出】森新太郎
【美術】伊藤雅子 【照明】服部基 【音楽】国広和毅 【音響】高橋巖 【衣裳】西原梨恵 【ヘアメイク】鎌田直樹 【演出助手】石田恭子 【舞台監督】澁谷壽久
【発売日】2018/09/09
全席指定
一般 S席(1階席・2階席)7,800円/A席(3階席)4,800円
高校生以下 S席(1階席・2階席)3,900円/A席(3階席)2,400円 ※1
U24 S席(1階席・2階席)3,900円/A席(3階席)2,400円 ※2
友の会会員割引 S席(1階席・2階席)7,300円 ※3
せたがやアーツカード会員割引 S席(1階席・2階席)7,600円 ※4
※1 世田谷パブリックシアターチケットセンター店頭&電話予約のみ取扱い、要証明書提示。
※2 U24につきましてはこちらをご参照ください。
※3 友の会会員につきましてはこちらをご参照ください。
※4 せたがやアーツカード会員につきましてはこちらをご参照ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※開演後は本来のお席にご案内できない場合がございます。予めご了承ください。
※未就学児はご入場いただけません。
https://setagaya-pt.jp/performances/201811gimpai.html
https://stage.corich.jp/stage/94548
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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