欠かさず見るようにしているナショナル・シアター・ライヴ(⇒前回のレビュー)。パンフレットは800円。
ナショナル・シアター・ライヴ「イェルマ」。壮絶。1934年のロルカ戯曲が下地だけど現代が舞台の完全新作。テーマが不妊だから超~刺さる。流行や規範に過剰に適応しようとした女性の悲劇と考えると普遍的。HERもいいけど母も姉も良い!“俳優にしかできない仕事”を見られた。https://t.co/93ZHAuZanM
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2018年9月30日
NTLive『イェルマ』日本公開劇場予告編
TOHOシネマズ 日本橋ほか9/28(金)より
2017年オリヴィエ賞最優秀リバイバル賞、最優秀主演女優賞受賞
そのほかの賞も多数受賞した主演ビリー・パイパーの演技は絶賛の嵐
今、英国演劇界を代表する傑作をお見逃しなく!https://t.co/T4hTtc73Ff pic.twitter.com/p0DplYPmO1— ナショナル・シアター・ライヴ (@ntlivejapan) 2018年9月6日
9/28(金)公開 NTlive『イェルマ』より、制作過程を語る特別映像が公開!出演者たちが参加するワークショップは貴重な時間のようです。
鑑賞チケットは上映日2日前より上映劇場HPと上映劇場窓口で販売開始です。 pic.twitter.com/sweZIHG7SC— ナショナル・シアター・ライヴ (@ntlivejapan) 2018年9月21日
NTLive『イェルマ』が9/28(金)公開!オリヴィエ賞主演女優賞・リバイバル作品賞受賞!!
THC系の鑑賞券は9/25(火)深夜0時より劇場HP、劇場窓口は9/26オープン時より開始です。
上映館はこちら: https://t.co/vLnmsLosiX
Billie Piper wins Best Actress https://t.co/5PjamoJOYj @YouTubeさ— ナショナル・シアター・ライヴ (@ntlivejapan) 2018年9月25日
ご縁あって先日、主役の“HER”を演じたビリー・パイパーさんのテレビドラマを拝見しました。英国の人気SFシリーズ「ドクター・フー 第8話 父の思い出(原題「FATHER’S DAY」)」という1話だけです。2005年から9代目ドクターのコンパニオン、ローズ・タイラー役だったそうで、もう10年以上前ですね。いやー…当然ですが、ものすごい成長、成熟っぷりというか…俳優の仕事を見せてもらえました。
以下はツイッター上の感想など。下方に私のネタバレ感想が少しあります。
次回NTLiveは9/28(金)よりTOHOシネマズ 日本橋ほかで公開になる『イェルマ』。子どもを欲する女性とその夫。満たされた人生を歩んできた二人が望んでも手に入れられないものに直面した時・・・主演ビリー・パイパーがオリヴィエ賞主演女優賞に輝いたロンドンの今の演劇を代表する傑作!お楽しみに! pic.twitter.com/MP5B1b3fBj
— ナショナル・シアター・ライヴ (@ntlivejapan) 2018年9月4日
9/28よりNTLive『イェルマ』が公開!オリヴィエ賞主要2部門受賞の傑作が映画館でご覧になれます★
THC日本橋
9/28金 13:30 / 19:00
9/29土 11:20 / 18:20
9/30日 11:20 / 18:20
10/1月 10:30 / 19:00
10/2火 13:30 / 19:00
10/3水 13:30 / 19:00
10/4木 13:30 / 19:00https://t.co/e8uLdiG2Gy pic.twitter.com/lSzMPBjFl5— ナショナル・シアター・ライヴ (@ntlivejapan) 2018年9月28日
小川絵梨子×谷賢一が作り手目線で語り合う! ナショナル・シアター・ライブ『イェルマ』プレミア上映 #イェルマ #小川絵梨子 #谷賢一 https://t.co/5jRXUQMuoz pic.twitter.com/CwR96fFP1I
— SPICE[舞台情報メディア]/e+ (@spice_stage) 2018年9月20日
NTLive『イェルマ』といういい芝居を観たので、何か一仕事終えたような気持ちになっちまった。池袋辺りで1杯飲んで帰ろう。
— 谷賢一 (@playnote) 2018年9月19日
NTLive『イェルマ』観劇。美しく狂気的で、それでいててどこまでも丁寧に作られた傑作中の傑作であった。仕事云々を抜きにして観れて本当に良かったなあ。俳優陣の演技は凄絶の一言。女優ってのは、こういうのを言うんだよなァ。ただキレイな人ってんじゃねーんだよ。https://t.co/1zmegOBMF3
— 谷賢一 (@playnote) 2018年9月19日
NTLive『イェルマ』ですね。あれは本当に凄まじいものでした! 今思い返してみても本当によくできた翻案で、惚れ惚れします。9/28(金)?10/4(木)とあっという間に終わっちゃうので、未見の方は是非に。https://t.co/h6R1gatXFF https://t.co/MdT1JcDUYU
— 谷賢一 (@playnote) 2018年9月29日
ここからネタバレします。
下記ブログで原作のあらすじを読ませていただきました。西村俊彦さん、ありがとうございました!
⇒びょうびょうほえる~西村俊彦のblog「【戯曲】『イェルマ』/作:ガルシーア・ロルカ」
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親族(夫の姉たち)の監視、子宝祈願妖術を、ブログ読者の野次と不妊治療に置き換えたと考えると、巧みな翻案だな~と思います。社会の規範や流行に過剰に適応しようとした現代人のリアルな悲劇だと解釈すると、彼女(=イェルマ)が抱く「夫の子供が欲しい、夫がだめなら他の男の精子を買って、自分の子宮から子供を産みたい」という欲望が、本当に彼女自身の内部から出てきたものなのかも、あやしいと思います。
包丁で夫を殺すのではなく、自分の腹(=子宮)を刺すという結末も、現代的だと思いました。現代人はむやみに自分から孤立して、孤独にひたっているように思います。それは、おそらく、間違いなんですよね。
『イェルマ』見ました!
ホントにNTライブ始まってよかったよね〜
ロンドンまで行かなくても見られるんだもん
すごいっすよ
役者になったからにはこういうところ目指したいっす https://t.co/b6hX4C4TQr— 那須佐代子 (@sayokonasu) 2018年9月28日
NTライヴ「イェルマ」FGロルカ、サイモン・ストーン。近年倫敦の傾向、全てを現代倫敦に脚色。携帯が重要な役割、トランプ大統領やEU離脱に言及。12回の体外受精で嫌気がさした夫に絶望し、自殺。子供が来ないから、自ら子供のところに。イェルマ(ビリー・パイパー=壮絶)。断片的7章を讃美歌などで。 pic.twitter.com/K4JPiAgzjZ
— 結城雅秀 (@GashuYuuki) 2018年9月19日
イェルマ観に来た。たいへん詳細なタイムテーブルを頂いた pic.twitter.com/fSOVbNS7Ra
— ぴこら (@anomalocarisu) 2018年9月29日
イェルマの感想です
1934年に初演されたスペインの有名悲劇をモダンにアレンジしたリバイバル作品
主人公の「イェルマ」は、この舞台では「Her」となり感情移入しやすくなってました pic.twitter.com/b5f6VA35o6— yuki (@amazonsodachi) 2018年9月28日
ロルカの戯曲「イェルマ」を読んだ。いかに今回のナショナル・シアター・ライブ「イェルマ」が自由に脚色されてたかよく分かったし、元の戯曲の知識なしで観たほうが、どこがどう改変されてるとか余計なことに気を取られず目の前の舞台に集中できていいかも、とも思った。
— hedgehog (@hedgehogloves) 2018年9月28日
『イェルマ』、まじでこうとしか思ってないだろう夫と、死ぬほど子供が欲しいヒロインのあいだの溝がどんどん生まれて、その深みに彼女が溺れていってしまう話なのですが、語られない彼女の欲望の根源は舞台美術のガラスケースのように、観客の過去を映し出すなと思いましたhttps://t.co/9o40r2tJc7
— 葭本 未織 よしもとみおり (@yoshimoto_miori) 2018年9月19日
あとわたし、去年まで頑なにカーテンコールをやらせない演出家だったんですけど(なぜならいま目の前で起きた凄惨なことはすべて世の中にある事実なので観客をよかった作り物だったのかと安心させず嫌な気持ちのまま彼らに帰ってもらいたいから) 『イェルマ』観て、カテコって大切だな…と思いました。
— 葭本 未織 よしもとみおり (@yoshimoto_miori) 2018年9月19日
↑観客である私にとっては、作り手さんの嬉しいご感想です。
舞台をご覧になった方の感想↓
昨晩アーモリーで観たサイモン・ストーン演出の『イェルマ』がすごかった。ヤングVic初演で、NTライブにもなったらしいけど、巨大なアーモリーの最後列で体験できたのは幸運でした。何より音響空間のデザインが良かったです。いま見れる最高水準の演劇のひとつ。https://t.co/fl8OvHxnuO
— 横堀応彦MasahikoYokobori (@yokobori) 2018年3月25日
今日はこれ↓近代古典(ロルカ「イェルマ」)の完全な現代化翻案物。かっこいい巨大倉庫のガラス張り中央舞台+ハイテク=完璧な音響設計。普通にエモい「女優」芝居。英国(Young Vic)の舞台でSimon Stone(豪)演出。私は苦手。https://t.co/txpj8wRvpH
— Tadashi Uchino (@hobo2010) 2018年3月28日
サイモン・ストーン演出『イェルマ』@NY。ハイパーリアリズムと言われる手法で人気のオーストラリアの演出家。ただある特定の憑依型演技を見慣れてる日本人からすると、特筆すべきことではないように思う。このメソッドが新しいなら、大竹しのぶさんはずっとハイパーリアリズムだよ。
— Kyoko Iwaki (@KIIWAKII) 2018年3月31日
ナショナルシアターじゃないや、ヤングヴィックやってナショナルシアターライヴでやるやつね。これ、日本でも上映するらしいんだけど、それはそれはつまらなかった…/ビリー・パイパーはいいが、それ以外は全然ダメ~ヤング・ヴィック『イェルマ』 – Commentarius Saevus https://t.co/0qFoMol0hF
— saebou (@Cristoforou) 2018年2月16日
原題:Yerma 1時間49分(休憩なし)
上演劇場:ヤング・ヴィック劇場 2017年8月31日収録
【出演】
彼女(新聞記者、ある部署の編集長、人気ブロガー、最初は33歳):ビリー・パイパー
ジョン(彼女の恋人、後の夫、海外出張ばかりの実業家、やがて無職に):ブレンダン・カウエル
メアリー(彼女の姉、飲んだくれの夫との間に1歳の息子あり、第二子を流産、第三子も授かる):シャーロット・ランドル
ヴィクター(彼女の元彼、彼女は23歳の時に彼の子を堕胎、4歳の娘がおり恋人の間にも赤ちゃんが。上海に転職):ジョン・マクミラン
ヘレン(彼女の母、学者、娘たちををハグできない):モーレン・ビーティ
デズ(彼女の部下、21歳の奔放な女性、フリーセックスな思想の持主):タリッサ・テイシェイラ
作:フェデリコ・ガルシア・ロルカ
演出:サイモン・ストーン
美術:リジー・クラカン
衣裳:アリス・ベイビッジ
照明:ジェイムズ・ファーンコーム
音楽&音響:ステファン・グレゴリー
ビデオ:ジャック・ヘンリー・ジェームズ
キャスティング:ジュリア・ホラン CDG
照明デザイン補&リライト:リッキー・ブラウン
演出アソシエイト:ケイト・ヒューット
演出助手:ソフィ・モニラム
料金:一般 3000 円、学生 2500 円(学生証の提示必要)
https://www.ntlive.jp/yerma
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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