井上ひさしさんの東京裁判三部作の第一部にあたる『夢の裂け目』(2001年初演)の2度目の再演です。演出は栗山民也さん。2010年以来8年ぶりの上演で、キャストは木場勝己さん以外一新されました。今月のメルマガのお薦めNo.1作品です。上演時間は約3時間、途中休憩15分を含む。
同じ戯曲の同じ演出だからこそ、時代も、世界も、自分も変わり果てたと思い知らされました。若い世代の俳優へのバトンタッチを目の当たりにしながら、私自身が何度も学び直さなければならないと思いました。
戯曲↓はロビーで販売しています。ぜひお求めください。
●開幕によせて(栗山民也さんのコメント)
井上ひさしさんは、いつも多様な笑いを生み出しながら、世の中の動きに対し、素直に怒ることを教えてくれました。
敗戦のあくる年の焼け跡を舞台に、国の責任、個々人の責任を問うこの作品が、まるで2、3日前に書きあがったかのように、今の壊れゆくこの国の姿をくっきりと映し出しています。まさに、私たちが今、向き合うべき「記憶についての劇」でしょう。