「ふじのくに⇄せかい演劇祭2018」の前半は『リチャード三世~道化たちの醒めない悪夢~』、『民衆の敵』、『寿歌』、『夢と錯乱』の順で拝見。『寿歌』の上演時間は約1時間30分。
※レビューは2019/10/01に公開しました。
≪あらすじ≫ http://festival-shizuoka.jp/2018/program/hogiuta/index.html
核戦争後の荒野に、リヤカーを引いた旅芸人のゲサクとキョウコがやって来る。二人の頭上には、残りもんの核ミサイルが飛び交っている。そこにどこからともなく、自らをヤソ(ヤスオ)と名乗る謎の男が現れ、一座の旅に加わる。ホタルを追いかけていくキョウコ、曲芸をしくじって瀕死の重傷を負うゲサク。やがてあっけなく、ヤスオとの別れの時が来て・・・。キョウコが「寿歌」を口ずさむなか再びリヤカーが動きはじめる。
≪ここまで≫
メルマガ2018年5月号「先月のベスト3」の2位でした。転載します。
2.愛知県芸術劇場/SPAC-静岡県舞台芸術センター『寿歌』
04/28-30舞台芸術公園 野外劇場「有度」
≪愛知、静岡、熊本、福岡、茨城、愛知2か所≫ ※ただいまツアー中!
北村想さんの黙示録的三人芝居を宮城聰さんの演出で。
教養のない私が、西洋と東洋の救いの違いについて、少し
わかった気がした。セリフの意味が伝わりやすい丁寧な発語、
組み立てのおかげなのかも。大阪弁(奥野晃士、たきいみき)が本物で
嬉しい。最後にリアカーが進む道の全体像が見えた時、ゾクっとした。
ここからネタバレします。メモしてた箇条書きをそのまま貼り付けました。申し訳ないです。
大阪弁がいい。
自ら火に飛び込んだ兎。所詮食べたら終わり。でも食べるしかない。
イエスは痛みを、罪を、被ってくれる。
キリストが代わりに体に穴を開けたままでいてくれたら、死ねたのに。
舞台は「無限大」であり「メビウスの輪」でもある道だった。
死ねない2人。進まない。地球が自転してるだけ。進歩がない。
食って寝て笑わせて孕んで産み育てるしかない。
日本語上演/英語字幕
ふじのくに⇔せかい演劇祭2018 愛知県芸術劇場・SPAC-静岡県舞台芸術センター 共同企画
≪愛知、静岡、熊本、福岡、茨城、愛知2か所≫
出演:奥野晃士、春日井一平、たきいみき(SPAC)
作:北村想
演出:宮城聰
美術:カミイケタクヤ
照明デザイン:木藤歩
照明操作:林大貴(A)
音響デザイン:佐々木道浩(A)
音響操作:服部竜平(A)
衣裳デザイン:駒井友美子(S)
衣裳助手:川合玲子(S)
演出補:中野真希(S)
宣伝美術・写真:松本久木
舞台監督:世古口善徳(A)
舞台監督助手:加藤元基
演出部:峯健(A)、二瓶はるか(A)、神谷俊貴(S)
美術助手:竹腰かなこ、佐藤洋輔(S)、渡辺宏規(S)
英語字幕翻訳:三田地里穂
字幕操作:ながいさやこ(S)
制作:伊藤友美(A)、上林元子(A)、小森あや(A)、内田稔子(S)、雪岡純(S)、仲村悠希(S)
プロデューサー:山本麦子(A)
技術監督:村松厚志(S)
照明統括:樋口正幸(S)
音響統括:加藤久直(S)
照明:藤田隆広、久松夕香、佐藤花梨(S)
音響:杉藤芳明(S)
シアタークルー(ボランティア):越智良江、立林学、松本孝則
企画:愛知県芸術劇場、SPAC-静岡県舞台芸術センター
制作:愛知県芸術劇場
(A)・・・愛知県芸術劇場
(S)・・・SPAC-静岡県舞台芸術センター
http://spac.or.jp/news/?p=13587
http://festival-shizuoka.jp/program/hogiuta/
http://stage.corich.jp/stage/90253
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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