日本フィンランド演劇プロジェクト『行こう!野ウサギ』12/20-23早稲田小劇場どらま館

 夜の予定が空いたので、ふらりと伺いました。上演時間(休憩10分込み)を失念。※公式では2時間15分とのこと。

≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより
「行こう!野ウサギ」とは
現代のフィンランド。仕事にも家族にもうんざりしている中年男が、郊外を運転中に野ウサギを轢きかける。男は車を降り、野ウサギを探しに出たまま姿を消してしまう。彼は怪我をした野ウサギを保護し、共に過ごすことで、少しずつ自分自身を取り戻していく。という20ヶ国語に翻訳、映画化もされたフィンランドのベストセラー小説を元に、クリスチャン・スメズが前衛的な遊び心を目一杯詰め込んで演劇化、こちらも大ヒット作となった。予想もつかない奇妙な笑いの連続と、それなのになぜか感動してしまうラストシーン。北欧から来た演劇の概念を覆す問題作、史上初のフィンランド語から日本語への直接翻訳にて、日本初演。
≪ここまで≫

 前説の段階から、舞台上や客席通路にいる俳優が、観客に話しかけるスタイルでした。詰めが甘くて、残念ながら入り込めなかったですね。少々卑猥な表現が何度かあり、しっかりと跳躍できるための下準備を、もっと丁寧にする必要があったのではないかと思いました。

 ここからネタバレします。

 男(小谷真一)が野ウサギ(木内コギト)と同化し始め、最後には入れ替わってしまいます(カーテンコール後にもとに戻りますが)。劇場外の現実と劇場内の虚構が反転する仕掛けは演劇ならではで面白いですよね。

 あひる、カラスなどの動物を演じる時の衣装が、日常着をアレンジしたもので可愛らしかったです。
 最後の最後に、天井から吊り下げられたリースのような木の枝に、電飾が光るのがきれいでした。

出演:尾崎冴子(宗教家カールティネン)、菊池美里(ウェイトレスなど)、木内コギト(野ウサギ)、小谷真一(男・ヴァタネン)、ヒザイミズキ(ヴァタネンの妻など)、松本一歩(サヴォライネン老人、カラスなど)、大浅絹子、野元結水
台本:クリスチャン・スメズ、翻訳:宇井久仁子・黒澤世莉、原作:アルト・パーシリンナ
演出:ユハ・マケラ、黒澤世莉
照明:小林愛子(Fantasista?ish.)
音響:ナガセナイフ(音ノ屋)
音楽:トゥオマス・ロウナカリ[Tuomas Rounakari]
振付:Aki Suzuki Sprits
衣裳:及川千春
宣伝美術・WEB:小林タクシー
イラスト:兵藤真世
スチール写真:保坂萌
制作アドバイザー:佐伯風土/加藤仲葉
制作:関智恵
共催:飯能市
助成:スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団/フィンランドセンター
後援:フィンランド大使館
製作:level19
【発売日】2017/10/15
[飯能]指定席
前売・当日 2,500円
学生 1,000円(要証明)
[早稲田]自由席
前売・当日 3,000円
学生 1,000円(要証明)
未就学児童入場不可
http://stage.corich.jp/stage/87666

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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