初演を見逃していたノゾエ征爾版・SPAC『病は気から』。再演を拝見できました!一般向け公演は土日ですが、平日の中高生鑑賞事業公演も残席あればチケットは買えます。静岡の大勢の中高生と一緒に観るのもとても楽しいですよ!(経験者・談)
SPAC「病は気から」①約2時間。モリエールの古典をノゾエ征爾さんが脚色、演出。モリエール自身とノゾエさんも登場する入れ子構造で演劇の妙味とその担い手の魂を伝える。今の感覚で笑えるドタバタ喜劇に私は大いに笑い、最後は感動して涙。https://t.co/azl4D2goMv
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年10月8日
SPAC「病は気から」②お笑い風のネタや脱力系ナンセンス、身体能力を駆使するコントに俳優は全力投球。人間関係を俯瞰し滑稽さを炙り出し、静かに迫る死のドラマもあり。被り物、群唱、ラップなど工夫も山盛りの再演。中高生鑑賞事業の紹介も良い。https://t.co/n1VTBnXA1d
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年10月8日
以下は記録です。
≪作品紹介・あらすじ≫ 公式サイトより
蜷川幸雄氏から「1 万人のゴールド・シアター」を引き継ぐなど、今最も注目を集める演出家・ノゾエ征爾が、フランスを代表する劇作家・モリエールの喜劇をポップな現代劇に。病気だと思い込む主人公と、自分のことで精一杯のちょっとおかしな人々がくり広げるドタバタコメディ。
薬と浣腸で自分はやっと生きていると思い込む男は、ついには娘を医者と結婚させようとする。けれども彼女にはすでに恋人が。周囲の人々は、あの手この手で男の目を覚まさせようとするが――。
≪ここまで≫
【病は気から】本日も14時開演。13時より劇場受付にて当日券を販売いたします。
本日終演後は、ゲストに森義隆氏 (映画監督)をお迎えしてノゾエ征爾(演出)とのアーティストトークを開催します!https://t.co/OlFgeiuoF5— SPAC-静岡県舞台芸術センター (@_SPAC_) 2017年10月8日
ノゾエ征爾潤色・演出『病は気から』の一般公演初日を無事に終えました。アンケートでは「古典的なものを現代的なものにアレンジした化学反応から爆発的なエネルギーを感じた」という声があがっております。一般公演はあと5回、皆様のご来場を心よりお待ちしております! pic.twitter.com/MeU9gWcLUq
— SPAC-静岡県舞台芸術センター (@_SPAC_) 2017年10月7日
■観客の感想
ノゾエ征爾演出『病は気から』非常に楽しい作品だった。350年近く前に書かれた古典喜劇の現代的な上演としては、ほぼ理想形と言えるもの。スピーディーな台詞回しも、大げさなのにあざとさを感じさせない身体表現も見事。その上メタ演劇的な入れ子構造が、通の心もくすぐる。
— ぼのぼの (@masato009) 2017年10月8日
ノゾエ征爾演出『病は気から』中高生など演劇の初心者が見ても、かなり演劇を見ている人が見ても楽しめる。少なくとも演劇への間口を広げると言う意味では、宮城さんの演出作以上に理想的かもしれない。
— ぼのぼの (@masato009) 2017年10月8日
ノゾエ征爾演出『病は気から』それだけに、睡眠不足で、気をぬくとしばしば瞼が下がっていたのが惜しまれる。それは私の個人的な問題であって作品に罪は無い。静岡芸術劇場にスタバを作って欲しい。やはりあそこのコーヒーくらい濃くて量がないと眠気覚ましにはならん。
— ぼのぼの (@masato009) 2017年10月8日
ノゾエ征爾演出『病は気から』ただ、凄く高いレベルでの要求としては、もう少し毒気が欲しかった気はする。実は終盤には、かなりの毒気が込められているのだが、それが作品だけ見てもよく分からず、アーティストトークを聞いて初めてピンときた。いずれにせよ、それはあくまでも高いレベルの要求。
— ぼのぼの (@masato009) 2017年10月8日
ノゾエ征爾演出『病は気から』役者では、阿部一徳がどついても揺らぎそうにない安定感。本多麻紀の珍しいセクシー美女役も見もの。そして召使いのお婆さん役の牧山祐大が笑える。だが一番美味しいところをさらっていくのは、キャスト表に載っていないノゾエ征爾! 初演は宮城さんだったらしい。
— ぼのぼの (@masato009) 2017年10月8日
SPAC+ノゾエ征爾『病は気から』モダンなのギャグのアイディアの数々に加え、劇中劇構造の趣向が秀逸。現代におけるモリエール劇の可能性を拓く素晴らしい公演だった。
— 片山 幹生 (@camin) 2017年10月8日
SPAC+ノゾエ征爾『病は気から』フランス語選択の学生にも見せたい舞台だ。ここまで踏み込んで工夫して初めてモリエールは現代日本でも喜劇になりうる。原作を丁寧に読み込んだ上での大胆な翻案。本場のフランスでも上演されるのを見たい。そういう舞台だった。
— 片山 幹生 (@camin) 2017年10月8日
SPAC『病は気から』面白かった。コメディとして面白いだけでなく、上演中に亡くなったというモリエールが演じているという枠を置いたが故に、病気になりたがる主人公を演じる本当に病気の作者という二重性が、苦味を与えている。医療や健康情報に縛られている現代への批評も読み取れる怖い話。
— Katsuyoshi Imai (@blankimai) 2017年10月8日
出演:阿部一徳、石井萠水、泉陽二、大高浩一、榊原有美、本多麻紀、牧山祐大、山口航太
潤色・演出:ノゾエ征爾
原作:モリエール (「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
舞台監督: 内野彰子
舞台美術デザイン: 深沢襟
照明デザイン: 大迫浩二
衣裳デザイン: 駒井友美子
演出部: 降矢一美、秡川幸雄
美術担当: 三輪香織
照明操作: 小早川洋也
音響: 原田忍、林哲也、澤田百希乃
ワードローブ: 川合玲子
制作: 米山淳一、佐藤亮太、布施知範
主催:SPAC – 静岡県舞台芸術センター
支援:平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
1,000円 ~ 4,100円
【発売日】2017/08/05
一般:4,100円
ペア割引:3,600円(2名様で1枚につき)
グループ割引:3,200円(3名様以上で1枚につき)
※10名様以上の場合は電話・窓口にてお取り扱い
ゆうゆう割引:3,400円 [満60歳以上の方]
※公演当日、受付にて身分証をご提示ください。
学生割引:
[大学生・専門学校生]2,000円
[高校生以下]1,000円
※公演当日、受付にて学生証をご提示ください。
障がい者割引:2,800円 [障害者手帳をお持ちの方]
※公演当日、受付にて障害者手帳をご提示ください。
※付添の方(1名様)は無料
※電話・窓口のみのお取り扱い
※乳幼児の客席へのご入場はご遠慮ください。
http://spac.or.jp/le_malade_imaginaire_2017.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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