2003年度トニー賞作品賞、助演男優賞を受賞した米国戯曲の日本初演。小川絵梨子さんの翻訳を藤田俊太郎さんが演出されます。小川さん演出『HISTORY BOYS』の出演者が3人も出演されています♪ メルマガ2016年12月号のお薦めベスト3としてご紹介していました。
藤田さんの演出には、メルマガ号外を発行したミュージカル『手紙』で感動したんです。今回もその期待は裏切られず!
東京公演は21日までで、まだ平日は残席あり。兵庫公演もあります。ミュージカル『手紙』は来年1月に再演されます。再演といっても演出、楽曲も変わるそうですので、初演を観た方もぜひ。私も観に行きます。
シーエイティープロデュース「Take me out」①約2時間10分。プロ野球チームのロッカールームが舞台の2003年トニー賞受賞作。スター選手の告白から巻き起こる事件に米国の現実を映す。対面客席で通路も使う藤田俊太郎演出は臨場感も現前性もバッチリ。テレビも音響もわかりやすい。 pic.twitter.com/P4JtUfS5lh
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年12月12日
シーエイティープロデュース「Take me out」②場面を重ね、壁を取り除く、演劇ならではの躍動感と立体感に胸熱。俳優は装置を動かし、何度も着替えて、前のめりの演技で飽きさせない。ストレートプレイはそもそも気軽にワクワクして観られる娯楽なのだと証明。そして皮肉も主張もしたたか。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年12月12日
シーエイティープロデュース「Take me out」③演技の質は色々。でも後半は気にならず。章平さん、Spiさんの場面が秀逸。小柳心さんも好き。良知真次さんは…意外な役回り(笑)。東京公演は21日まで、平日は空席あり。兵庫公演あり。https://t.co/EDt4jtTOed
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年12月12日
⇒CoRich舞台芸術!『Take me out』
良知真次、栗原類らがトニー賞受賞作品に挑む! 日本初演『Take me out』(藤田俊太郎演出)稽古場レポート https://t.co/mfapTqn7FZ pic.twitter.com/cam2aF2CwR
— SPICE[舞台情報メディア]/e+ (@spice_stage) 2016年12月6日
演出の藤田俊太郎「Take me out」開幕で「この作品をはやく届けたい」 https://t.co/dY6laKUS6N pic.twitter.com/zfx2a5YMp9
— ステージナタリー (@stage_natalie) 2016年12月10日
良知真次&栗原類らのロッカールームコメディ「Take me out」本日開幕 https://t.co/jBn0U3j8Px pic.twitter.com/HyjPbJOARG
— ステージナタリー (@stage_natalie) 2016年12月9日
いよいよ本日開幕の「Take me out」!
2003年度トニー賞作品賞、助演男優賞受賞の傑作コメディが待望の日本初上陸!#良知真次 さん #栗原類 さんらが出演!
この機会にぜひご観劇ください★チケットはこちら⇒https://t.co/nALknJYOCw
撮影:岡千里 pic.twitter.com/3CQUoPRCsp— げきぴあ byチケットぴあ (@gekipia) 2016年12月9日
【公開稽古開幕!】昨日より公開稽古がスタートしました。作品の成長過程を見れるまたとない機会となっております!更に熱を上げてゆく「Take me out」、本公演は12月9日よりDDD青山クロスシアターにて! #舞台TMO pic.twitter.com/TdhdYbyW7w
— 舞台「Take me out」 (@takemeoutJP) 2016年12月2日
作品の成長を見届けよう!良知真次ら出演「Take me out」稽古場が一般公開 https://t.co/jpNd9XkTZP pic.twitter.com/JAiPVXfX2X
— ステージナタリー (@stage_natalie) 2016年11月22日
ここからネタバレします。
ゲイであることをカミングアウトしたスター選手のダレン(章介)は、違うチームの選手であるデイビー(Spi)を愛していた。性的指向を公表する前のダレンが、親友同士であるデイビーと2人きりで話す場面は、ダレンが言葉にできない恋心をダレンに向けていることがはっきりとわかり、また、デイビーがそれに全く気付かない様子も鮮明で、とても色っぽくてスリリングだった。
いかにも有色人種らしいメイクをしてた選手たちが、実際にシャワー(天井から水が降ってくる)を浴びながら頭に被っていたかつらを脱ぐ演出が素晴らしい。最初に有色人種であることを外見で説明し、かつらを取った後はメイクも落として、有色人種を演じている俳優(=黄色人種、私たち)が、目の前にいる状態で進行した。
メイソン(良知真次)がゲイに見えづらく、キッピー(味方良介)がダレンを好きそうに見えなかったのは残念。ダレンがシェーン(栗原類)をシャワー室で「襲う」場面で、シェーンは早いうちにキッピーをゲイだと(チームにはダレン以外にもゲイ[もしくはバイセクシャル]がいたことを)見破っていた…という解釈をもっとはっきり受け取りたかった。※あくまでもひとつの解釈です。
警察に捕まったシェーンにキッピーとダレンが面会に行く場面。シェーンと面会者2人の間にある壁が取り払われ、立ち位置が入れ替わったり、体に触れ合ったりしていた。設定どおりなら動きの少ない場面になったかもしれない。演劇の表現の面白さ、豊かさを確認できた。
以下、観劇後に考えたこと。
「言葉にならない気持ち」を理解しようとする姿勢は大切。「気持ちを言葉にする」努力も不可欠。でも、そもそも教育を受けられなくて言葉を知らない人は、その努力さえもできない。「気持ちを言葉にすること」すら、経験がなくて、知らないかもしれない。
自分の気持ちを言葉にしないと、相手に伝わらない。ただし気持ちを言葉にしたからと言って、真意が伝わるわけではない。気持ちを言葉にしたことで、他者を傷つけ、世界が変わり、取り返しのつかないことが起こったり、何かが終わったりしてしまうかもしれない。それを恐れて自分の周囲に壁を作って閉じこもっても、人間は一人では生きられないから、いつかその壁を破る/破られる日が来てしまう。
自分の気持ちも、言葉も、自分だけのもの。他人の気持ちを、言葉を、奪ってはいけない。他人の気持ちを自分の言葉で代弁することはできない。
だから人間は、なんとかして、言葉を使おうとする。せめて言葉を介してつながろうとする。万能ではないと知りながら。そうありたい。
藤田俊太郎演出『テイクミーアウト』①NYヤンキースのジーターを彷彿させるメジャーリーグの大スターが、ゲイであることをカミングアウトしたことから起きるさざ波や大波。昔ブロードウェイで観た時は全然わかってなかったけど素晴らしい戯曲だ(翻訳/小川絵梨子)。単なるLGBTや人種の話でも、
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年12月22日
『テイクミーアウト』②差別する側とされる側の話でもない。もっとずっと複雑で根元的な人間の本質に軽妙なタッチでグイグイ迫ってゆく。しかもそのことに気付かせてくれたのは、日本人が多様な他人種を演じる際必ずネックになる<単一的な黄色人種の外見>を逆手に取ったような藤田のスマートな演出
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年12月22日
『テイクミーアウト』③目からウロコというかコロンブスの卵というか、頭使うとこんなことできるんだと感服しきり。あと大リーガー役であることに説得力を持たせる章平とSpiの恵まれた体躯の力も、とても大きかった。
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年12月22日
『テイクミーアウト』④『ヒストリーボーイズ』『クレシダ』『テイクミーアウト』とCATプロデュースはいい仕事の連続ですね。単なるボーイズ物ではなく、高品質の難物戯曲を優れたクリエイターに託し、若いキャストの潜在能力を十二分に引き出してる。理想的に素晴らしい!! ぜんぶ再演希望。
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年12月22日
【出演】メイソン・マーゼック(ダレンの財産管理業者・ゲイ・ダレンと知り合ったことで野球にのめり込んでいく):良知真次、シェーン・マンギット(無口な白人ピッチャー・おそらく孤児):栗原類、トッディ・クーヴィッツ(口の悪い選手):多和田秀弥、キッピー・サンダーストーム(世話好きな白人選手・語り部):味方良介、ジェイソン・シェニアー(キャッチャー):小柳心、マルティネス(スパニッシュ系の選手):渋谷謙人、デイビー・バトル(ダレンの想い人、敵チームの選手で敬虔なキリスト教徒。妻と3人の子供あり):Spi、ダレン・レミング(白人の父と黒人の母から生まれたスター選手・ゲイであることをカミングアウト):章平、ロドリゲス(スパニッシュ系の選手):吉田健悟、タケシ・カワバタ(日本人ピッチャー):竪山隼太、スキッパー(監督)、看守:田中茂弘
作:リチャード・グリーンバーグ(Richard Greenberg)
翻訳:小川絵梨子
演出:藤田俊太郎
照明:原田保
美術:原田愛
音響:中島正人
映像:横山翼
衣裳:クリエイティブ・ギルド
ヘアメイク:宮内宏明
音楽:吉田能
振付:新海絵理子
演出助手:元吉庸泰
舞台監督:小林清隆、大竹竜二
舞台製作:クリエイティブ・アート・スィンク 加賀谷吉之輔
宣伝美術:永瀬祐一
宣伝写真:西村淳
宣伝スタイリスト:ゴウダアツコ
宣伝ヘアメイク:大宝みゆき
版権コーディネーター:マーチン・R・P・ネイラー
宣伝:吉田プロモーション
票券:インタースペース
制作:渡辺葵、伊藤夏恵、相見真紀
プロデューサー:江口剛史
企画・製作:シーエイティプロデュース
指定席 8,800円 ベンチシート 8,800円 ※未就学児入場不可
http://www.takemeout-stage.com/
https://www.stagegate.jp/stagegate/performance/2016/take_me_out/index.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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