ドイツ同時代演劇リーディング『ロッコ・ダーソウ』①約1時間10分。原サチコさんが日本帰国時に開催するイベントは刺激的。最初は「どうしたらいいの??」ってキョドりまくったけど(笑)終盤で納得。高次と低次を気ままに行き来し、敢えて説明を省く提示方法で、ぎゅーっと考える時間をくれる。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年7月31日
『ロッコ・ダーソウ』②終演後のロビーで出演者も観客も積極的に作品、政治について話せた。幸せ!ルネ・ポレシュさんは基本的に自作の演出を他者に任せない方だそうで、原さんが翻訳・演出できるのはお2人の信頼関係ゆえ。本日16時の回が千秋楽。https://t.co/qdgd5CH7Vt
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年7月31日
⇒CoRich舞台芸術!『ロッコ・ダーソウ』
3日間という短い稽古期間だし、リーディングだし、高望みしちゃダメよね…とは思いますが、朗読の技術の低さがセリフの理解の妨げになっていることには、少々不満でした。俳優の演技に対する私の許容範囲の狭さは、自分でも驚くほどです…。
終演後に舞台上で出演者全員のトークと質疑応答コーナーがあり、司会はドラマトゥルクの横堀応彦さん。木内みどりさんが明るく堂々と政治的発言をされていることに、驚いている自分がいました。あぁ飼いならされているよ私……。「俳優は政治的発言を避けるものだ」という日本ならではの悪癖に。木内さんのおかげでそこにも気づけました。
ポレシュさんは約25年にわたりドイツの公立劇場で活躍し続けているアーティストです。原さん曰く「権威主義が大嫌いな、とても繊細で優しい人」。誰もが平等であることを重視し、たとえば俳優のセリフの量を均等にするほど徹底しているそうです。
ここからネタバレします。セリフは正確ではありません。
同じセリフを何度も繰り返してくれるので、少しずつ自分の頭の中で言葉が積み重なって、意味を成していきました。終盤は出演者が中庭に移動し、朗読する様子を劇場内のスクリーンにスカイプ中継しました。このバーチャル感覚で腑に落ちました。さっきまで舞台上にいた4人の俳優が、中庭で話している…と観客は思っていますが、それを確認できるのはスカイプの映像だけ。つまり彼らの存在の証明にはなりません(録画かもしれませんからね)。自分が真実と思っていることの頼りなさが歴然です。
「永遠の愛より行きずりのセックス」に共感しました。今、ここで、互いに触れていること、時間を共にしていることより尊いことなんて、ないよねって思うからです。言葉や思いだけじゃ足りません。行動、そして直接的に接することこそ、人間の恵みだと思います。
『ロッコ・ダーソウ』昨日の稽古の様子。ほとんどリーディング公演であることを忘れそうな動きになってきております。https://t.co/WoulJYn1b4 pic.twitter.com/o6wL9BdcDO
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年7月29日
『ロッコ・ダーソウ』稽古中。ルネ・ポレシュの難解な言い回しが、この4人の身体を通すと結び目が解けるように柔らかくなる。が、わかり易くするだけではポレシュ戯曲の醍醐味は伝わらない。硬軟緩急いろいろアプローチ中。公演は30&31日です。 pic.twitter.com/qZhkj1lhWZ
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年7月29日
『ロッコ・ダーソウ』ゲネプロ中。ルネ・ポレシュといえば、哲学用語。はい、この作品にも出てきます。ラカンの「現実界」「想像界」「象徴界」。どんなものかをドイツ帰りの歌手(?)が必死に説明中。他の3人はポカンとしつつも実践しようと……。 pic.twitter.com/6VKcuWiYah
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年7月30日
『ロッコ・ダーソウ』ゲネプロ中。この作品、なぜかカラオケ場面が複数出てきます。原サチコさんは、ドイツ公演では日本語で歌っていた歌をドイツ語でアイドルっぽく歌っております。 pic.twitter.com/MqYJJeTTct
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年7月30日
『ロッコ・ダーソウ』ゲネプロ中。「信頼は冷たく、セックスはあたたかい」。肉体は心に勝るという、ポレシュならではの逆説的真理(?)の解説中。 pic.twitter.com/bxzu8tLft4
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年7月30日
『ロッコ・ダーソウ』ゲネプロ終わって最後の確認中。「どくろ」が象徴的に出てくる作品なんだけど「どくろ→ハムレットという連想、日本の観客にはないと思う」と古舘さんと安藤さん。古館さんがチラッとハムレットのせりふ語るシーン、すごく素敵☆ pic.twitter.com/8fsIFoNDjs
— 伊達なつめ (@NatsumeDate) 2016年7月30日
原サチコ翻訳・演出、ルネ・ポレシュ作『ロッコ・ダーソウ』@ドイツ文化センター(2016年7月30日) 今日も劇場へ? 森岡実穂・劇場通いの記録/ウェブリブログ https://t.co/ZdvGarfxx6 追記の上まとめ。明日はぜひ青山一丁目のドイツ文化センターへ!
— Miho Morioka 森岡実穂 (@MoriokaM) 2016年7月30日
“Rocco Darsow”
出演:木内みどり、古舘寛治、安藤玉恵、原サチコ
作:ルネ・ポレシュ 翻訳・朗読演出:原サチコ ドラマトゥルク:横堀応彦 主催:東京ドイツ文化センター
全席自由/前売一般=1,500円
前売学生・ドイツ語講座受講生=1,000円
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/sta/tok/ver.cfm?fuseaction=events.detail&event_id=20770876
http://www.cinra.net/event/20160730-roccodarsow
http://mash-info.com/others/news-1437.html
http://rd0730.peatix.com/?lang=ja
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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