NNTD actor’s projectとは、「新国立劇場演劇研修所の修了生が主体となって創作していくための演劇ネットワーク・ユニット」です。そのネットワークから生まれたキダハシワークスが、南アフリカの戯曲『島 The Island』を日本初演から27年振りに、新訳で上演します。キダハシワークスとは、演出家の田中圭介さんと俳優の窪田壮史さん(同研修所1期生)が同戯曲を上演するために結成した演劇ユニットです。
研修所内のスタジオで、研修所の公式な協力を得て、修了生による一般向け公演が行われるのは、2005年の開所以来初めてのことです。NNTD actor’s project第1回公演と銘打たれた今企画は、まさに記念すべき公演です。稽古場写真⇒1、2、3、4、5
研修所を10年間見つめてきた一人の観劇オタク(笑)の期待を裏切らない、2人の俳優が文字通りぶつかり合う、どっしり、ガッツリの、正統派ストレート・プレイでした。当日パンフレットの内容が非常に充実しています。演出家による前説もありますが、早めに行って一通り目を通しておくのもいいかと思います。上演時間は約1時間45分(前説込み)。開場・受付開始は開演の20分前。チケット代は一般1800円、学生1000円と安いです。
新国立劇場の演劇研修所を将来受験したいと思っている方はキダハシワークス「島」を来週観たらいいと思います。あと「演技教育なんて無駄だ」というお考えをお持ちの方もぜひ一度。
当事者でもあり、第三者でもある一俳優より。
— Satoshi Kusaka 日下諭 (@satoshikusaka) 2015, 9月 6
⇒主催者によるツイッターの感想まとめ
⇒CoRich舞台芸術!『島 The Island』
修了生の企画は続々と生まれていきそうです。以下もよろしければご覧ください。
⇒【写真レポート】新国立劇場演劇研修所修了生企画「小川絵梨子ワークショップ」(2015年6月)