KAAT神奈川芸術劇場「ゴドーを待ちながら」令和Ver.約2時間15分休憩なし。https://t.co/rlWRHvsLeJ
終演後のトーク。登壇:白井晃、多田淳之介、茂山千之丞、渡部豪太
「せりふの意味がわからなくても、ダサいと思っても、とにかく、言う」
「戯曲の言葉は削れない」— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2019年6月17日
「狂言はそもそも(現代では意味が)わからないせりふが多い」
「戯曲のせりふをカットするのは羽をもいで飛行機を飛ばすような行為」
「俳優は与えられたせりふをいかに言い切るかが仕事」
「ベケットは繰り返しに意味を持たせている」
人間として魅力的な俳優さんたち。トークを聴けてよかった。— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2019年6月17日
≪解説≫ https://www.kaat.jp/d/Godot
去りゆく平成。始まる令和。
男たちはいつから待っていたのか。そして、これからも待ち続けるのか・・・
不条理劇の不朽の名作、ついに上演!
日韓共同製作作品『가모메 カルメギ』に於いて韓国で最も権威のある東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞するなど、海外からの注目も集める多田淳之介がベケットの名作に挑戦します。
年代の異なる2バージョンにて交互に上演!
主人公のウラジミールとエストラゴンを、60歳代の昭和・平成ver.と30歳代の令和ver.の2バージョンにて交互に上演。年代の異なる2組が、同じ舞台装置のなかで、同じ台詞を語る・・・ゴドーを待ち続けた昭和・平成バージョン、これからも待つであろう令和バージョンの違いをお楽しみください。
不条理な現代に「待つ」ことについて問う!
瞬時に連絡が取れる現代では、「待つ」ことが無駄な行為のように思われつつあります。ただ、ゴドーを待つ二人。不条理劇の名作が喜劇と思える現代に、多田淳之介が切り込みます!
≪ここまで≫
ここからネタバレします。
中央に階段3段分ぐらいの高さの完全丸形ステージがあり、ほぼ円形客席でした。カラフルな日用品のごみが周囲に散在しています。コカコーラの自動販売機があるけれど、飲み物は空っぽ(昭和・平成verでは、あったそうです)。「君が代」のピアノ、ギターによるアレンジの曲が流れました。ただし休憩時間または終演後に(戯曲の制約があるため、と多田さんが解説)。
ポッゾをポゾーと発音し、ゴドーと重ねるのがいいですね。
子供(木村風太)がエストラゴン(渡部豪太)を「臭い」と言い、彼に触れられた後に、自分に香水を吹きかけるのが面白かったです。彼はスマホも持っていました。
茂山千之丞さんと渡部豪太さんは英語が堪能で、英語上演もできるほどだそうです(多田さん談)。
#多田淳之介 演出【#ゴドーを待ちながら】当日券情報
本日6/18 14時(昭和・平成)/19時(令和)開演です!■上演時間約2時間10分
全席自由(入場整理番号付):5,000円
当日券は各回開演45分前より、5階大スタジオ受付にて販売しますhttps://t.co/fkyWdG8tWr撮影:宮川舞子 pic.twitter.com/PWxJyifVGa
— KAAT神奈川芸術劇場 (@kaatjp) 2019年6月18日
ベケット作品上演に関する契約上の規制は、改変不可は別に珍しくもなく、カット、再構成はそもそも戯曲上演じゃないし。ベケットはキャストの性別や演出効果を制限しているところが一番の特徴。ベケットがそもそも演劇の人ではないからだと思う。常に演劇への外部からの問いかけがベケットだと思う。
— JunnosukeTada@JPN (@TDLTJ) 2019年6月17日
ゴドー、2バージョンの交互上演でポゾーとラッキーがアレってことは公演自体が戯曲の2幕構成の反復になってるのかな?
— YAMAZAKI Kenta (@yamakenta) 2019年6月17日
『ゴドーを待ちながら』太平洋戦争の影を色濃く映す大高洋夫&小宮孝泰の「昭和・平成Ver.」と、原発事故&オリンピック後の荒廃を想わせる茂山千之丞&渡部豪太の「令和Ver.」。入れ替わるポゾーとハッピー(永井秀樹・猪股俊明)やブーツの存在に、何やら円環を感じもした。見守る私達は死者の霊か。
— 高橋彩子 (@pluiedete) 2019年6月18日
【#ゴドーを待ちながら】掲載情報
本日、朝日新聞夕刊にて、徳永京子さんによる劇評が掲載されました!
公演は今週、23日まで。
当日券は全公演販売予定です。#KAAT #多田淳之介https://t.co/hMhpRC3fIc— KAAT神奈川芸術劇場 (@kaatjp) June 20, 2019
■演出家
美術の乘峯さんとは、みんなで待つをキーワードに、今まで日本人がどう待ってきたかのエッセンスを足したり引いたりして出来た最初の美術模型。最終的には木の位置を変え円形ステージを低く広くして戯曲にある演劇の相対化、ゴドーの不在感と、観客へのゴドーの代わりを担う俳優という構図を強調。 pic.twitter.com/MZKT97VwwP
— JunnosukeTada@JPN (@TDLTJ) June 23, 2019
でまぁ実際はこんな感じ。 pic.twitter.com/Pn9DQY0neG
— JunnosukeTada@JPN (@TDLTJ) 2019年6月23日
実際円形舞台上に俳優がいるかいないかの演出はかなり細かく決めた。両バージョンでも全然違う。当然円形舞台上に俳優がいるのが一番観やすい、でも観やすい場所に誰もいないことが結構大事。観客も俳優も不在の舞台を囲むことで戯曲を一緒に立ち上げている。
— JunnosukeTada@JPN (@TDLTJ) 2019年6月23日
大前提としてベケット=不条理=難しい、という事を全否定する事から始まっている。まずベケットは不条理じゃないし。絵本や現代詩に対して、難解だ、難しい、辻褄が合わない、というような事を何十年もやってきた日本のベケット上演に対する新訳全集による解放運動の片棒を担いでいるつもりではある。
— JunnosukeTada@JPN (@TDLTJ) 2019年6月23日
つもりとしては、ベケットってこういう上演もあるよ、と言うつもりはなく、これまでの日本での上演は間違ってたので今からやり直しましょうくらいは思ってる。みんなでやり直そう。だって、ベケットってつまらないと思われてるんだよ、、、誰のせいだよ、、、
— JunnosukeTada@JPN (@TDLTJ) 2019年6月23日
近々、誰でもできる中学生以上向けの「ゴドーを待ちながら」を使ったワークショッププログラムを作ろう。日常にあふれる納得のいかない事、受け入れられないけど現実としてある事を演劇にする。物語作るより超すぐできる。なぜなら不条理演劇は日常を描いてるから。辻褄の合う物語はファンタジー。
— JunnosukeTada@JPN (@TDLTJ) 2019年6月23日
『ゴドーを待ちながら 昭和・平成ver.』よりバブル期のシーン。まぁ本番映像ではないけど。ベケット作品は戯曲改変のほか音楽の使用も禁止です。このシーンは幕間の戯曲上演ではない時間に行われました(笑)。 pic.twitter.com/dUANmdseVm
— JunnosukeTada@JPN (@TDLTJ) July 1, 2019
■その他
6月に観た舞台『ゴドーを待ちながら』のハンコ。
多分今年一番の体験。
ゴドーの中ではシンメのウラジミールとエストラゴンが天と地の対のモチーフを持ってるんだけど、スケボーの対が扇子でいいのかな?
お守りは豪太さんの胸に金魚は千之丞さんの腕のところに居た。 pic.twitter.com/aoiFRGnG2G— まくら (@miyatamakura) August 14, 2019