彩の国さいたま芸術劇場・世界ゴールド祭2018『ゴールド・アーツ・クラブ×ノゾエ征爾「病は気から」』09/29-10/08彩の国さいたま芸術劇場・大ホール

 約1600人が参加した2016年の『1万人のゴールド・シアター「金色交響曲」』から約2年。今回は総勢738人の参加者が、2チームに分かれて計8ステージに出演します(各チーム4ステージずつ出演)。上演時間は約2時間25分、休憩なし。

 こんなこと…やれていること自体が凄すぎる…!人数(劇場内に約350人)に圧倒されどおしで、特に合唱と群舞には泣かされました。参加者のみならず、この企画に従事している方々に心からの敬意を表します。ノゾエ征爾さん、ありがとうございました!

≪あらすじ≫ 公式サイトより
〈1万人のゴールド・シアター2016〉から派生した、60歳以上のための芸術クラブ活動 〈ゴールド・アーツ・クラブ〉。数百人のメンバーとともにノゾエ征爾の演出で大群集劇を上演する。表現への欲求と喜びがステージで炸裂!
≪ここまで≫

 『病は気から』の登場人物を複数人で演じます。複数人といっても2~3人ではなく、数十人!パンフレット(1000円)によると、70人ごとに分けて稽古したそうです。頭がクラクラする…。

 一人ひとりの愛(=欲望)が溢れ出す祝祭空間だったように思います。『病は気から』の登場人物も我欲丸出しですものね(笑)。自分自身のことも振り返りながら、所詮、人間は、死ぬまで、そうなんだろうなと、静かな気持ちにもなれました。

 些細なことですが、できれば上演時間が短くなると、観る側にとっては今後、助かるなぁと思いました。

帰り道の夕焼け
帰り道の夕焼け

 ここからネタバレします。正確性は保証できません。間違いがあったらすみません。

 原作に忠実な構成で、時おり出演者の生の言葉が紹介されます。「定年までは仕事人間だったけど、今は炊事、洗濯、掃除すべてを自分一人でやっています。妻が、介護が必要になったためです」とおっしゃった男性がいらっしゃいました。「一人一人の想いが溢れている」という稽古場レポートの描写に納得の作品でした。

 自分を病気だと思い込んでいる男アルガンの長女アンジのテーマソングは「赤いスイートピー」。マイケル・ジャクソン「Smooth Criminal」でゾンビ・ダンス。「切手のないおくりもの」を歌い、恋文を折った紙飛行機を飛ばす場面で落涙。「The End Of The World」も流れましたね。「したい したい したい 死体になるまで あっという間 もっと もっと」という歌詞の歌がよかったな~。「薔薇より赤い心臓の歌」も。

 チューリップ「青春の影」の大合唱も素敵でした。

出演:ゴールド・アーツ・クラブ、岡田正、飯田邦博、井内ミワク、竹口龍茶、富川一人、成田亜佑美 岩坪成美 [さいたまネクスト・シアター] 坂辺一海、井上夕貴、髙橋英希
演奏:田中馨 池田俊彦 牧野容也 あだち麗三郎 佐藤慧
原作:モリエール(臨川書店刊「モリエール全集」秋山伸子訳より)
脚本・演出:ノゾエ征爾(脚本家・演出家・俳優・劇団「はえぎわ」主宰)
音楽:田中馨 美術:乘峯雅寛 照明:岩品武顕 音響:井上正弘 衣裳コーディネート:沼田和子 振付:森下真樹 合唱指導:太田美帆 演出助手:前原麻希 吉中詩織 塩原由香里 舞台監督;やまだてるお 映像:マグナックス(栗山聡之) 映像操作:山田高志 映像カメラマン:大竹健治 主催・企画・製作:埼玉県 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
【発売日】2018/08/19
【全席指定】S席2,500円/A席2,000円
http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/5646
http://stage.corich.jp/stage/93702

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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