TPAM2018/ホー・ツーニェン[シンガポール]『一頭あるいは数頭のトラ』02/11-18 KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ

 シンガポール出身の映画作家/ヴィジュアルアーティストであるホー・ツーニェンさんの映像作品です。約33分。

 ※この記録は2018/12/31に公開しました。

 ≪作品解説≫ 公式サイトより
東南アジアにおいて、人間とトラは常に棲み処と狩り場を森と水辺の間の臨界で共有してきた。であれば、混成種としてのトラ人間が、アルカイックに・原型として・非歴史的に、かつ時空間をいつでもくぐり抜けることができる柔軟さで、彼ら自身を体現してきたとしても不思議ではない。この自動化された影絵劇では、映像と人形劇、物語と歴史、一過性と客観性が出会い、多くの身体を持った雑種が立ち現れる。偽性/雑種性の潜在力についての考察とその再評価への誘い。この作品はまた、「東南アジアの批判的辞典」の項目「トラ人間(weretiger)のW」とその関連項目の具体化でもある。
 ≪ここまで≫ 

 メルマガ2018年3月号「先月のベスト3」(https://shinobutakano.com/2018/03/01/8718/
)に書いた短評はこちら。

3.TPAM2018/ホー・ツーニェン『一頭あるいは数頭のトラ』
  02/11-18 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
  シンガポール出身の映画作家による2つのスクリーンを使った映像作品。
  演者が存在しない体験型鑑賞作品でした。太古の昔から虎が生息する
  シンガポールの森に、10万年前ごろから人類が侵入してくる。
  1900年代になると英国がその地を支配し、“虎”と呼ばれる日本軍が
  やってきた。森を開拓しようと測量機を持ってきた英国人はインド人の
  奴隷を連れており、縄張りを守ろうとした野生の虎が彼らに襲い掛かる。
  文明、伝統、科学技術、植民地思想などの大きなテーマが凝縮されていた。
  向かい合うスクリーンの一方が照明で透けて、数枚の影絵が浮かび上がり、
  伝統的な影絵人形芝居“ワヤン・クリッ”になる仕掛けにも驚嘆。
   https://www.tpam.or.jp/program/2018/?program=one-or-several-tigers

TPAMディレクション
2/15 18:00の回を拝見
英語(英語・日本語字幕)
プロフェッショナル \0
オーディエンス \1,000(2018.1.13発売、お取り扱いはPeatixのみ)
https://www.tpam.or.jp/program/2018/?program=one-or-several-tigers

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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