KUNIO『夏の夜の夢』08/23-27あうるすぽっと

 杉原邦生さんがシェイクスピアの有名喜劇を演出されます(⇒オーディション情報)。上演時間は約2時間30分弱、休憩なし。翻訳は桑山智成さんによる新訳です。私が拝見したのは8/23のソワレで、プレビュー公演でした。

 『夏の夜の夢』はいつもどこかで上演されている気がするほど、東京では上演頻度の高い戯曲です。私は今年3月昨年10月に観てますね。日本人の演出家による上演で評判が高かったのは、私の記憶だと蜷川幸雄版、ジョン・ケアード版(←新国立劇場の情報センターで見られます)が有名ではないかと。2015年に映画で観たキャサリン・ハンター主演、ジュリー・テイモア演出版は絶品でした。

 ↓1999年のハリウッド映画もあったりしますね。

真夏の夜の夢 [DVD]
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【写真レポート】「横浜トリエンナーレ2017」08/04-11/05(横浜美術館/横浜赤レンガ倉庫1号館/横浜市開港記念会館・地下、ほか)

 「横浜トリエンナーレ」は3年に1度、横浜で開催される“現代アートの国際展”です。現代美術の展示を拝見するのはとても久しぶりな気がします。空いている美術館でゆったり見られて幸運でした。

赤レンガ倉庫の入り口
赤レンガ倉庫の入り口

 私は横浜赤レンガ倉庫1号館と横浜美術館に伺いました。赤レンガ倉庫から横浜美術館へは無料のトリエンナーレ専用バスを利用しました。便利!親切!!

 以下、「レポート」と言えるほどではありませんが、ちょこっと感想を書いておきます。撮影は可だったり、不可だったり色々でした。私はアイデアやコンセプトよりも、手作業に感動するタイプのようです。

NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)『おどる童話「まほうのゆび」』08/05-16あうるすぽっと

 アートネットワーク・ジャパンが継続している“子どもに見せたい舞台”のvol.11に、スズキ拓朗さん率いるダンスカンパニーCHAiroiPLIN(チャイロイプリン)が登場。

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 レビューはほぼ記録のみ。

to R mansion『にんぎょひめ』08/17-08/20座・高円寺1

 ※レビューは記録のみ。2017/12/28に公開。

世田谷パブリックシアター『チック』08/13-27シアタートラム

 ドイツの児童文学書「Tschick(チック)」(作:ヴォルフガング・ヘルンドルフ)が、ロベルト・コアルさんにより戯曲化され、2011年にドイツで初演されました。小説の邦題は「14歳、ぼくらの疾走:チックとマイク」です。

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 『チック』は今でもドイツで上演が重ねられている人気の舞台だそうです。今回の日本初演はドイツ生まれの小山ゆうなさんが翻訳、演出されました。初日の上演時間はカーテンコール込みで約2時間35分(途中休憩15分を含む)。

 14歳の少年2人の夏休みのお話ですが、“単純明快な成長物語”や“青春の甘酸っぱい思い出”といったありがちな印象はあまりなく、現代社会の表と裏、光と影をきっちり描き、歴史を振り返りながら今を生きる人類に希望を持たせてくれるような、刺激的で面白いお芝居でした。公式サイトの作品解説などが充実していますので、どうぞ参考になさってください。

写真左から:篠山輝信、柄本時生 撮影:細野晋司
写真左から:篠山輝信、柄本時生 撮影:細野晋司

 なんと、映画版『50年後のボクたちは』の上映が9月から始まるそうです。幸運な機会だと思います。舞台を観てから映画館へGO! ※舞台を観るまでは、映画の予告編を見ないことをお勧めします。

 ↓2017/12/08加筆。