【書籍】津島佑子著「寵児」(講談社文芸文庫)

 石原燃著「赤い砂を蹴る」の感想を読んでくださった知人(日本文学者で新国立劇場オペラ『紫苑物語』に協力していた方)から、津島佑子著「寵児」を推薦されました。今から約42年前の1978年に発表された第17回女流文学賞受賞作です(“女流”という言葉に時代を感じますね)。哲学者の柄谷行人氏が彼女を非常に高く評価していたことも伺いました。
 ⇒朝日新聞「虐げられたものへ愛と共感 津島佑子さんを悼む 哲学者・柄谷行人」(2016年2月)

 そういえば「赤い砂を蹴る」が芥川賞候補となり、著者を“太宰治の孫”と紹介する記事が大変多かった時期に、「石原さんは“太宰治の孫”というより“津島佑子の娘”だよね」と言った人もいたのです。2人に背中を押されて早速「寵児」を読んだところ、超、超、超~~~面白くて、夢中になって読み終えました。

 小説って…いいですね…(何を今更)。私はこのコロナ禍で観劇に行けないので(涙)、味気ない暮らしに彩りと奥行きを与えくれる芸術に積極的に触れようとしています(家の中で)。自分が好きな世界にばかり耽溺して不勉強な私には、信頼する人の助言が本当にありがたいです。

【オンライン説明会】東京芸術祭/APAF2020「7月22日(水) 21:00~「Young Farmers Camp」/7月23日(木・祝) 20:00~「アートトランスレーターアシスタント(日英通訳)」」YouTubeライブにて

 APAF2020が今週、オンライン説明会を行います(告知エントリー⇒)。以下、主催者よりいただいた情報です。
 今回のAPAFはオンライン開催になりましたので、東京まで行かなくても、活動拠点から直接参加できます。まずは気軽にオンライン説明会をご覧になるといいのでは。

▼オンライン説明会

<説明会日程>
①Young Farmers Camp
 7月22日(水) 21:00~
 配信URL:https://youtu.be/j5hSNl2rTNQ
 FBイベントページ: https://www.facebook.com/events/212947713284426

②アートトランスレーターアシスタント(日英通訳)
 7月23日(木・祝) 20:00~
 配信URL:https://youtu.be/5nzcMKwOpUU
 FBイベントページ:https://www.facebook.com/events/212549133314508

DULL-COLORED POP『アンチ・フィクション』07/16-07/26シアター風姿花伝

 谷賢一さん作・演出・主演の一人芝居です。私は初日のライブ配信を自宅で拝見。上演時間は約70分弱。10分の休憩後に谷さんのトークがあり、全体で約1時間40分でした。家のテレビで母と観たので、時間的にはほどよい感じでした。7月末までアーカイブ映像が見られます。

パルコ・プロデュース『大地(Social Distancing Version)』07/01-08/08パルコ劇場

 三谷幸喜さんが作・演出される新作のお芝居を拝見しました。上演時間は約2時間55分(休憩25分を含む)。リニューアルしたパルコ劇場に伺ったのは初めてです(『ピサロ』は予約日に上演がなかったので・涙)。

 舞台に俳優がいて、観客がそれを観る…カーテンコールでマスクの内側を涙が伝いました。当日パンフレット(1500円)の俳優一人ひとりの写真がいいですね。

KAAT神奈川芸術劇場「『未練の幽霊と怪物』の上演の幽霊」06/27-06/28(YouTube無料配信)

 KAAT神奈川芸術劇場で上演予定だった岡田利規さんの新作舞台『未練の幽霊と怪物』の一部が、YouTubeで配信されました。題名は「『未練の幽霊と怪物』の上演の幽霊」。

 戯曲「未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀」は白水社より発売されます。『NŌ THEATER』を併録。