ご縁あって2.5次元舞台を拝見しました。舞台「黒子のバスケ」シリーズの第3弾なんですね。上演時間は約2時間45分、途中休憩20分を含む。
途中休憩があると知らず一幕でお芝居が終わるのだろうと思っていたら、二幕があり、もう一試合! 大勢の出演者による演技(試合)に熱量と迫力があり、LED照明が組み込まれた美術も豪華で、私は一幕だけで満足しちゃってました(笑)。チケット代7,800円はお得感があると思います。
≪あらすじ≫ 公式サイトより
ウインターカップ開幕!
全国制覇にむけて、誠凛バスケ部の挑戦が始まる!!
≪ここまで≫
高校のバスケットボール部のお話で、ほぼ8割が試合と言っていい構成でした。私は原作を全く知りません。マイムだけではなくボールを使うこともあり、実際にシュートもパスもします。よく練習されているんですね(私、中学校で1年半ほどバスケ部員でした・笑)。徐々に、何も持っていないはずの手にボールが見えてくるのもいいですね。
作り手と観客が原作愛をしっかり共有して、ともに盛り上げよう、楽しもうとする空気があり、共犯関係で結ばれた劇場の一体感がすごいです。そういえば初めてテニミュを観た時もそうでした。少年漫画ならではの世界観に触れたのは久しぶりだったかもしれません。子供の頃に読んでいた漫画を思い出しました(「キャプテン」「タッチ」「キャプテン翼」「フィフティーン・ラブ」など)。原作に忠実でありながら(←客席の反応から予想)、舞台ならではの面白さ、かけがえのなさがあり、ファンが多いことに頷ける作品でした。
ここからネタバレします。
舞台の正面奥には電光掲示板があり、試合の点数が示されます。床、壁にはLED照明が仕込まれた曲線がいくつも入っていて、電光掲示板の上や舞台上下(かみしも)の両端にも、丸い(8角形?)のLED照明が設置されていました。LEDの曲線が鮮やかな赤、青、ピンクにすばやく変化し、点滅だけでなく動的な効果もあり、とても良かったです。
床と壁の色は濃い灰色でしょうか(濃紺?)。舞台上下はスケートボードのランプのように反り上がった壁があり、そこに走り込んで高くジャンプします。バスケットボールの試合を舞台でアナログに表現する工夫と、それを実現するためのキャストの努力、座組みの協働体制が素晴らしい成果を出しているように思いました。
バスケットボールは5対5でたたかうスポーツなのですが、1チームに4人しか出ていないこともありました。要素の省き方も面白いですね。
≪東京、大阪、東京凱旋≫
【出演】
・誠凛高校
小野賢章(黒子テツヤ 役):水色の髪
安里勇哉(火神大我 役):アメリカ帰り
牧田哲也(日向順平 役):メガネ
松井勇歩(伊月俊 役)
河合龍之介(木吉鉄平 役):足の怪我
鍛治本大樹(土田聡史 役):ボールが客席に行った時の説明
田野アサミ(相田リコ 役):監督
・秀徳高校
畠山遼(緑間真太郎 役):緑の髪、ハサミ
山田ジェームス武(高尾和成 役)
・桐皇学園高校
小沼将太(青峰大輝 役):青の髪
林明寛(今吉翔一 役):メガネのキャプテン
和成(若松孝輔 役):次期キャプテンに指名
加藤ひろたか(桜井良 役)
杉ありさ(桃井さつき 役):監督
・陽泉高校
鮎川太陽(紫原敦 役):紫の髪、でかいセンター
斉藤秀翼(氷室辰也 役):大我のアメリカ時代の“兄”
丸川敬之(岡村建一 役):「モテない」発言
倉冨尚人(福井健介 役)
・洛山高校
糸川耀士郎(赤司征十郎 役):赤の髪・俺はずっと勝つ発言
・海常高校
黄瀬涼太 黒羽麻璃央(声)
IGNITERS:岩田笙汰 落合悠介 狩野新之介
原作:藤巻忠俊「黒子のバスケ」(集英社 ジャンプ コミックス刊)
演出:中屋敷法仁
脚本:竜崎だいち
振付・ステージング:川崎悦子
美術:石原敬
音楽:ランティス
照明:佐藤公穂・高橋英哉
音響:山本能久
衣裳:山田いずみ
ヘアメイク:宮内宏明
演出助手:きまたまき
舞台監督:川除学・今村智宏
ライン・プロデューサー:中村和生
宣伝・キャスティング:和田谷洋子
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:引地信彦
WEB制作:メテオデザイン
制作:バンダイナムコライブクリエイティブ/ゴーチ・ブラザーズ
東京・東京凱旋公演主催:舞台「黒子のバスケ」製作委員会
大阪公演 主催:サンライズプロモーション大阪
協力:一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
【発売日】2018/03/10
全席指定 7,800円(税込)
※未就学児入場不可
http://www.kurobas-stage.com/
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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