「仙台卸町アートマルシェ2017」(通称:おろシェ)で10/09(月・祝)に拝見した舞台の感想です。
劇団 短距離男道ミサイルは「CoRich舞台芸術まつり!2017」でグランプリを獲得した、仙台拠点の劇団。今回もすっごく楽しかった~~~♪ 裸で人生を晒して、道化に徹してくれるから、彼らを観たらとにかく元気になれる!
現在は東北六県+九州二都市を回るツアーの最終段階で、熊本公演を観た観客が約1分の動画↓を作成・公開されています!ぜひご覧ください!投稿者の熱いコメントもお読みください!
そして、クラウンドファンディング↓も実施中。★2017/11/20(月)23:59まで!
短距離男道ミサイル23発目 裸の古典シリーズ#4
『走れタカシ~僕が福島まで走った理由(わけ)~』ツアー敢行中だヨ!https://t.co/uFT9wlZVLLクラウドファンディング挑戦中だヨ!https://t.co/qTbVOue8FE
よろしくお願い致します♂
— 劇団 短距離男道ミサイル (@SR_missile_info) 2017年10月30日
彼らの決意表明はこちら↓(抜粋)。
「前回のツアーを通して感じたこと―それは、「東北にはお芝居が必要とされている」ということでした!東北全土を巡って、大切なことがわかりました。それは、人口が少なく、普段お芝居があまり来ない地域ほど、盛り上がる!!―ということです。」
「劇団でありながら、東北のお祭り男集団として、演劇公演(=非日常)を通して、東北全土を盛り上げていきたい」
「東北の地で演劇活動を続け、よりハイクオリティな作品を創作し続け、東北から始まり全国、全世界へ発信していきたい」
短距離男道ミサイル「走れタカシ」ホントに幕開けからクライマックスだった(笑)。今日も本田さんの前説観られただけで仙台に来て良かったと思った♪https://t.co/HEFRief2UM pic.twitter.com/zpbDDUzkGC
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年10月9日
実は私、『走れタカシ~(略)』のチラシに推薦文↓を書かせていただいております…!
「文字通り裸になって自分をさらけ出し、道化に徹して全身全霊で観客を楽しませてくれる劇団 短距離男道ミサイルは、車一台で各地を巡る勇気と行動力を備えた演劇界の希望です。太宰治作「人間失格」に劇団員の実人生を重ねた前作は、出血大サービス!(笑)の悲喜劇でした。新作『走れタカシ』でも演劇の魅力を全方位にぶっ放して、必ずや観客を笑顔にしてください!
高野しのぶ(現代演劇ウォッチャー/しのぶの演劇レビュー主宰)」
かなり煽った気でいたのですが(嘘は書いていません!)、私以外のお2人(太宰治記念館「斜陽館」館長さん、中屋敷法仁さん)の方が強かった…(笑)。
グランプリ受賞作『母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ~(略)』に続き、今回の『走れタカシ~(略)』もすごく面白かったです。座組み全体から伝わる熱々のホスピタリティーに感動!そして本田椋さんの前説はやっぱり楽しい!文字通り全身全霊で歓迎してくださいます。今回は主役のタカシ役である加藤隆さんが、幕開きからほぼ走りっぱなし(笑)ということもあり、人間の肉体の美しさに気づかされたというか…筋肉そのものに力が宿っているのだと思い至りました。大げさじゃなく!
ここからネタバレします。とはいえ、何もかも知ってから観ても、きっと面白いと思います!
本田さんの「写真、動画撮影OK!」という前説中から、タカシ(加藤隆)が走って劇場にやってくるという幕開きです。加藤さんの上半身に付けたカメラで撮影する映像が、舞台正面奥のスクリーンで生中継されます。私が観た回は早く着き過ぎたので、もう一度走ってくることに(笑)。
太宰治作「走れメロス」(⇒青空文庫)のパロディーで、キャスト3人(本田椋 加藤隆 小濱昭博)の実人生を重ねていきます。劇団の暴君(本田)が自分に逆らったタカシ(加藤)に死刑を宣告。タカシは故郷に暮らす弟(小濱二役)とその恋人(本田二役)を結婚させたいと請い、自分の代わりに小濱を人質として、暴君のそばに残し出発します。そこからタカシはランニング・マシーンに乗ってほぼ走りっぱなし(笑)。
加藤さんは5人兄弟で実家は福島県です。家屋の画像もスクリーンに映し出されます。ご自身だけでなく弟さんのエピソードも赤裸々に披露(ご家族の許可済みとのこと)。強引に挙げさせる結婚式には“余興(という名のゲスト出演)”があり、私が観た回のはプロのバイオリン演奏でした。映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の主題曲とマイケルジャクソンの「Smooth Criminal」。バイオリンをつま弾いて演奏するんです。カッコ良かった~!
走るタカシにいくつもの試練が襲ってきます。数Ⅱ、数Ⅲの問題とか(笑)。無理やり乗り越えた後は「これからもよろしくな!」と試練を見送ります。やがて原発が出て来るとタカシは殴り倒す! 痛快でした。でも原発に向かって「お前は悪くない!」と言うのです。敵とこれからも共に生きていく決意と、それを真っ直ぐに伝えるポジティブな包容力に心から感動…! 私もこのように生きていきたいと思いました。
終演後はカンパ箱にどんどんと人が集まり、お札でいっぱいに。私も少し協力させていただきました。
■観客のツイート
劇団短距離男道ミサイル『走れタカシ』先程開演。他の演目の出演者や、アートマルシェのスタッフ達に見守られて、毎回大盛り上がりです。#おろシェ pic.twitter.com/M6cix4z6bm
— 本儀 拓 (@mt_tak) 2017年10月9日
今日は走れタカシを会場外から応援してました!
本田さんの熱唱、何回聴いても最高だっっ…#走れタカシ#おろシェ#短距離男道ミサイル pic.twitter.com/V5yezZVQke— K.虎太郎 (@Brtoratora) 2017年10月8日
本日のおろシェ
box-2にて劇団短距離男道ミサイル。
いやー、ミサイルはいつ見ても面白くてすき。今回は写真も動画もバッチリ撮った! pic.twitter.com/Aa6GHjm6k7— 早 (@yr_s_k) 2017年10月9日
■『走れタカシ』うまい棒は、開けるとうまい棒が出てきました。パッケージを上から被せた商品なんですね。
■今年のゴールデンウィークは静岡でも活躍
静岡のストレンジシード。仙台の劇団 短距離男道ミサイルはやっぱり元気に脱いでくれてた(笑)。 pic.twitter.com/H4BanydtWI
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年5月5日
■ニュース
23発目 裸の古典シリーズ#4
「走れタカシ~僕が福島まで走った理由~今度の東北は走って巡る!?一年も経たないうちにまた廻っちゃいます!! 東北六県ぐるっと一周り&九州二都市弾丸ツアー♨おいおいお前ら、無茶しやがって・・・編」
出演:本田椋 加藤隆 小濱昭博
原作:太宰治「走れメロス」
脚本・演出:澤野正樹
全席指定
一般:2,500円、学生:2,000円、高校生以下:1,000円、VIP:5,000円
※VIPシートは特典付きです。
チケット取扱:ローソンチケット(一般のみ取扱)、せんだい演劇工房10-BOX、おろシェWEB(学生、高校生以下、VIPのみ取扱
タイムテーブル:http://www.artmarche.site/posts/2849823
おろシェHP:http://www.artmarche.site/
予約:http://www.artmarche.site/pages/905803/gallery
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
~・~・~・~・~・~・~・~
★“しのぶの演劇レビュー”TOPページはこちらです。
便利な無料メルマガ↓も発行しております♪