稽古場レポートを書かせていただいた公演の初日に伺いました。
新国立劇場演劇研修所『朗読劇「ひめゆり」』①。初めての再演。お芝居は上演を重ねて進化するのだと確認できた初日でした。太く、真っ直ぐ、緩みなく届いたので約1時間45分を長く感じず。挿入歌がどれも美しく、でも曲が持つ意味によって苦しくなったり、いらだったり、癒されたり。翻弄されます。
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年8月4日
『朗読劇「ひめゆり」』②戯曲のもとになった手記を書かれたお三方を始め、名前のある実在人物ばかりが登場する沖縄戦ドキュメンタリー・ドラマです。ひめゆり学徒隊、引率教員、前線の兵隊の立場になって戦争を“追体験”するような臨場感があります。手記の舞台化なので描写が詳細ですさまじいです。
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年8月4日
『朗読劇「ひめゆり」』③全部が戦争の実話だから、“朗読劇”という形式が私には救いになりました。国立劇場が創作し、若い俳優が演じることにも意義があると思います。この過酷な戯曲を演じるのは尊い営為だとも思えました。完
稽古場レポート:https://t.co/Wby6Ihwh5q— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年8月4日
≪作品紹介≫ 公式サイトより
演劇研修所では、ほぼ毎年夏に朗読劇「少年口伝隊一九四五」(井上ひさし作)を上演してきましたが、昨年演劇研修所として久しぶりの新作に挑戦し、朗読劇「ひめゆり」を制作しました。本作は、
太平洋戦争末期の沖縄戦における「ひめゆり学徒隊」をテーマにした沖縄戦ドキュメンタリー・ドラマです。今年も心新たに再演に臨み、現代と続く、当時への思いを紡いでいきます。
≪ここまで≫
【演劇研修所】朗読劇「ひめゆり」二日目も終了いたしました。明日の千穐楽のチケットは、A席・B席ともに完売となっております。誠にありがとうございます。最後まで、精一杯想いを紡いでいきたいと思います。 pic.twitter.com/jF2karmYQ4
— 新国立劇場<演劇> (@nntt_engeki) 2017年8月5日
【演劇研修所】朗読劇「ひめゆり」昨日初日を迎えました。
本日の公演は、昼(14:00)B席、夜(19:00)A/B席を販売中です!当日券も若干枚ですが出る予定です。
ぜひ劇場に足をお運びください!(写真撮影:田中亜紀)
初日ニュース:https://t.co/yvPhensdRv pic.twitter.com/sn5NkCCSR9— 新国立劇場<演劇> (@nntt_engeki) 2017年8月5日
■感想など
新国立劇場『朗読劇 ひめゆり』素晴らしい公演だった。ダイナミックな動きのある朗読劇。敢えて朗読というスタイルを選択したことで、悲痛な歴史的体験を説得力を持って演劇的に再現できていた。牧歌的な導入部を除き、胸締め付けられる緊張感に満ちた時間が最後まで持続する。見に行ってよかった。
— 片山 幹生 (@camin) 2017年8月5日
イイ芝居だった。
オキナワでもやってほしいなあ。 pic.twitter.com/STYLa5Iqus— 田原雅之 (@tawaradesu) 2017年8月5日
「朗読劇『ひめゆり』を観て考えた、日本の戦後の平和教育、第二次世界大戦をどう伝えてきたか、について。」をトゥギャりました。 https://t.co/IPcGzgCZRq
— 薛 珠麗 Shurei Sit (@_shurei_) 2017年8月6日
■関係者
演助として関わっていたひめゆりが千秋楽を終えた。
本当にずーっとずーっと皆が頑張っているところを観ていた。
不思議と自分がやった初演より良かったっていう感想が素直にとても嬉しい。
皆、お疲れ様。
美味しいお酒を飲もう。— 阿岐之将一 (@akino_masa) 2017年8月6日
以下、配役表でネタバレしています。
≪出演≫新国立劇場演劇研修所第11期生&岩澤侑生子(7期生)
守下ルリ(語り部):篠原初実
石垣伸子(コミカル・手りゅう弾による自決を提案):田渕詩乃
野里美代(ルリたちの妹分):川澄透子
島袋キヨ(名誉の家の子・率先して帰校・腹部から背中を撃たれて死亡):高嶋柚衣
渡久山道子(先輩・負傷して置き去り):佐藤和
新垣トシ(先輩):金聖香
大浜先輩、ルリの母、怖い看護婦など:岩澤侑生子(7期生)
仲宗根政善(教師、語り部):上西佑樹
西平英夫(教師、学徒隊長):バルテンシュタイン永岡玲央
東風平恵壱(音楽教師、「別れの曲(うた)」作曲):生地遊人
岡田勝義(校長・軍司令部)、児玉士官(高圧的):山田健人
太田少尉(「相思樹の歌」作詞)、長田軍医、佐藤病院長:小比類巻諒介
杉田少尉(渡久山に「私の手を握っていてください」と頼む):椎名一浩
脚本:瀬戸口郁
『私のひめゆり戦記』(宮良ルリ著)
『ひめゆりの塔 学徒隊長の手記』(西平英夫著)
『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』(仲宗根政善著) より
構成:道場禎一
構成・演出:西川信廣(新国立劇場演劇研修所副所長)
美術:小池れい
照明:塚本悟
音楽:上田亨
音響:黒野尚
衣裳:中村洋一
ヘアメイク:前田節子
歌唱指導:伊藤和美
方言指導:長本批呂士(3期生) 下庫理ゆき
演出助手:阿岐之将一(10期生)
舞台監督:米倉幸雄
演出部:石原嵩志 福永遼 下地萌音 林真菜美(以上、12期生)
制作助手:高梨慶輝
スクリーン製作:俳優座劇場舞台美術部 石元俊二
衣装:東京衣裳
チラシデザイン:荒巻まりの(8期生)
協力:ひめゆり平和記念資料館
演劇研修所長:宮田慶子
主催・制作:新国立劇場
A席2,160円 B席1,620円 学生は半額。Z席の販売はございません。
就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。お子様も1人1枚チケットをお求めください。
2017年8月4日(金)19:00 小劇場
2017年8月5日(土)14:00/19:00 小劇場
2017年8月6日(日)14:00 小劇場
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/16_010317.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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