中島淳彦さんが文学座に新作を提供するのは3度目だそうです。1970~80年代に注目を集めた“イエスの方舟事件”が題材のフィクションで、演出は鵜山仁さん。
文学座『何か いけないことを しましたでしょうか?と、いう私たちのハナシ。』①約2時間強。中島淳彦さんの新作の舞台は終戦から約20年後の南九州。ある男性教祖を慕う女性信者たちが小さな島に逃げ込む。実話が基のフィクションを鵜山仁さんが演出。今作も先の戦争を見つめる芝居になっている。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年6月3日
文学座『何か~』②。戦争に翻弄され終戦後は価値観が逆転、経済重視で庶民は取り残される。東京オリンピックを控えた今とも重なる。席が遠かったせいもあり前半は少々退屈。でも心で歌う合唱が本当に美しい!渋谷はるかさんと増岡裕子さんが良かった。https://t.co/Aqxhso4m7c
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年6月3日
⇒CoRich舞台芸術!『何か いけないことを しましたでしょうか?と、いう私たちのハナシ。』
以下は記録です。
≪あらすじ≫ 公式サイトより。
南九州のあるさびれた港町、昔は食堂だったであろう古びた建物に女たちは身を寄せている。
オンナたちは逃げていた。「信じられるもの」に集まってきたオンナたちは、それを不思議に思ったマスコミと大衆に追い回され、逃げ惑う。追う者は、次第に憶測だけを大きく膨らませながら追いかけ回し、逃げる者は、ただひたすらに逃げ惑う。
「信じる」中心であったオッチャンは体を壊してここにはいない。聖書と歌と共同生活に救いを求め、「生まれて生きてここにいること」に悩み続ける中で、信じたい思いと信じる続けることへの不安が入り混じる。
ワタシたち、何かいけないことをしましたでしょうか?
それでも「生きていくしかないのだ」と踏ん張って立ち上がる、おもしろくも哀しい人間賛歌。
≪ここまで≫
ここからネタバレします。
東京の病院にいた男性教祖は心臓の病気で急死してしまい、島に残った女性信者たちは、「箱舟」という名前だった古い住処(昔は漁師相手の娼館だった)で、酒と食事と歌が売りの店を開店する決心をする。
制作の矢部修治さんより下記ツイートをいただきました。恐縮至極です。(2016/06/08加筆)
@shinorev やっと高野さんをレギュラーで招待できるようになりました。もっともっと辛辣に。遠慮なしでバシバシ言ってください。今日一番見たかったTwitterでした。
— 矢部修治 (@chinesecompany) 2016年6月3日
@shinorev ドンと来てください。僕たちは評判を広めて欲しくて招待したわけではなく、ちゃんとした提灯不要の評価を求めます。それが僕らにとっては対価になるので。
— 矢部修治 (@chinesecompany) 2016年6月3日
出演:塩田朋子、金沢映子、名越志保、目黒未奈、渋谷はるか、吉野実紗、増岡裕子、髙柳絢子、前東美菜子
脚本:中島淳彦 演出:鵜山仁 装置:石井強司 照明:金英秀 音楽:吉田さとる 音響効果:秦大介 衣裳:原まさみ 舞台監督:三上博 演出補:所奏 制作:矢部修治 票券:松田みず穂 宣伝美術:田辺智子 イラスト:ホセ・フランキー 宣伝写真:宮川舞子 題字:高山薫
【発売日】2016/04/22
一般 6,000円
夜割 4,000円(6/3,7のみ)
夫婦割 5,000円
ユースチケット 3,800円(25歳以下)
中・高校生 2,500円
http://www.bungakuza.com/naniike/index.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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