【稽古場レポート】東京芸術劇場・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』12/26都内某所

 谷賢一さんが翻訳・演出し、佐藤隆太さんが主演する一人芝居『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』は観客参加型です。昨年12月末の稽古場に伺い、一般観客として“参加”して参りました!

 すごくスリリングで、愛がいっぱいで、幸せな体験でした~♪ 1月のメルマガでお薦めNo.1としてご紹介しています。明日1/25(土)開幕です! 上演時間は約70分。

●東京芸術劇場・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
 『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』
 ⇒公式サイト
 ≪東京、新潟、松本、名古屋、大阪、高知≫
 1月25日(土)~2月5日(水)東京芸術劇場シアターイースト
 プレビュー(1/25,26)
  一般¥4,500/65歳以上¥4,000/25歳以下¥2,500/高校生以下¥1,000
 本公演
  一般¥5,000/65歳以上¥4,500/25歳以下¥3,000/高校生以下¥1,000

上演台本と原文戯曲
上演台本と原文戯曲

 ※特別講演会あり!
 「悲しみを受け止め、ともに歩むために
 講師:髙木慶子(上智大学グリーフケア研究所特任所長)
 2月1日(土) 15:00~16:30(14:40受付開始)
 会場:東京芸術劇場 5階 シンフォニースペース
 参加料:500円(当日精算)
 ⇒申込みはこちら

 2013年に英国で初演された『エブリ・ブリリアント・シング』は世界中で翻訳上演されています。今公演が日本バージョンの初お目見え。佐藤隆太さんが観客と一緒に進めていくお芝居なので、稽古が始まって6日目という早い段階で、一般の観客に囲まれた状態での実践が行われました。

 ↓稽古場に設置された仮の舞台。周囲の椅子に観客が座ります。近っ!

 まずは佐藤さんが観客一人ひとりに小さな紙(カード)を配るところから始まりました。開演前の開場中から、お芝居が始まっているスタイルですね。

 この日の観客はスタッフも含めて30人ほどでした。カードを受け取った観客は、佐藤さんにカードに書かれた番号を呼ばれると、カードにある言葉を読み上げます。めちゃ緊張する…!

 ↓12/25もスタッフさんが参加。そう、「順番」が回ってくるのです…!

 カードを読むだけではなく、観客が役柄を演じたり(!)、佐藤さんからの質問にアドリブで答えたり(!!)、私は「ひゃーーー、マジですかっ!?」と脳内あたふた状態(笑)。このように序盤は無我夢中だったのですが、観客の超フレッシュな反応に、絶妙のアドリブで応えていく佐藤さんが…凄い! 俳優の見事な仕事に気づいてからは、彼が紡ぎだす物語に没入していきました。

 ↓こちらは12/26に活躍した小道具!演技派でした!(笑)

 佐藤さんは「何が起こってもいいのですよ」と、開いた心で観客を待ってくれました。まるで愛情のかたまり…♪ 何事も柔軟に受け入れる寛容な姿勢と、ハプニングをプラスに転化していくポジティブな推進力で、どんどん観客を引っ張っていきます。立ち姿が潔くてさわやかだし、足取りは軽いし、動きも鋭敏でリズミカル! 行動力と包容力が備わったプラス思考のリーダーに、すっかり心を任せることができました。

 ↓実はうつ病を扱ったお芝居でもあります。“ステキなこと”を集めていく主人公の少年(佐藤隆太)とともに、彼の周囲で起こる事件に喜んで悲しんで、笑って泣いて…心も体も大忙しでした。

 ありとあらゆる“ステキなこと”を共有して、話し合って、歩み寄って、登場人物たちは互いの関係をかけがえのないものにしていきます。実は佐藤さんと観客との間でも、同じことが起きていたのかもしれません。この日はまだ最後まで稽古が進んでいなかったので、結末はおあずけでした。劇場での本番が楽しみです!

 ↓関係者がアメリカで「エブリ・ブリリアント・シング」を観劇した記録

↓記事

出演:佐藤隆太
作:ダンカン・マクミラン ジョニー・ドナヒュー
翻訳・演出:谷賢一
【美術】松岡泉
【照明】松本大介
【音響】清水麻理子
【舞台監督】林和宏
【委託プロデューサー】穂坂知恵子
【企画】東京芸術劇場
【制作】りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
全席指定・税込
【プレビュー公演[25日(土)・26日(日)]】
一般4,500円
65歳以上4,000円
25歳以下2,500円
高校生以下1,000円
【本公演】
一般5,000円
65歳以上4,500円
25歳以下3,000円
高校生以下1,000円
※未就学児はご入場いただけません。
https://www.geigeki.jp/performance/theater228/
https://www.ebt-stage.com/
※1/11に「谷賢一演劇ワークショップ(一般向け)」がありました。

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