白井晃さんがブレヒト作『アルトゥロ・ウイの興隆』を演出。主役は草彅剛さんです。3時間5分、休憩15分込み。白井さんがKAATでブレヒト作品を演出されるのは『マホガニー市の興亡』以来でしょうか。同劇場では谷賢一さん演出の『三文オペラ』もありましたね。
【掲載情報】
「#アルトゥロ・ウイの興隆」
公演開幕の記事が掲載されました。
是非ご覧下さい!#草彅剛#KAAT https://t.co/p6WgU3c2l4— KAAT神奈川芸術劇場 (@kaatjp) January 12, 2020
『アルトゥロ・ウイの興隆』
白井演出、攻めてます!そして第二次世界大戦終戦前にこの本を書いたブレヒトも超絶攻めていたと思います!
ヒトラーが当時アイドルのように熱狂的に支持されていた写真です。
当日券取れる日もあるようです! pic.twitter.com/utmpGDMagp
— 那須佐代子 (@sayokonasu) January 13, 2020
≪あらすじ≫ https://www.kaat.jp/d/arturoui
シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイは、政治家ドッグズバローと野菜トラストとの不正取引に関する情報を掴んだ。それにつけこみ強請るウイ。それをきっかけに勢力を拡大し、次第に人々が恐れる存在へとのし上がります。見る見るうちに勢いを増していくウイを、果たして抑えることが出来るのだろうか・・・。
≪ここまで≫
ギャングのウイ(草彅剛)の成り上がり物語は、ヒトラー率いるナチ党の台頭をなぞる。ファンク・ミュージックの生演奏(オーサカ=モノレール)で踊って歌って客席通路使いまくり♪ めちゃ楽しいしカッコいい!
KAAT「アルトゥロ・ウイの興隆」初日。きらびやかな音楽、ダンス、そしてスターの存在感。さらに腕に覚えありのキャストと繰り出すあの手のこの手の(わかりやすい)創意。熱狂」という前提をつくるための、正面を切った企画が当たった感あり。
— 鈴木理映子 (@r_suz1005) January 11, 2020
パンフレット編集で関わったので身びいき風になのだけど、久々に「刺さるエンタメ」を目撃できて満足。しかし、終始音楽に乗る、乗っている風……というのは芝居やってる側からすると結構難しい課題だったんではないのかなぁ。
— 鈴木理映子 (@r_suz1005) January 11, 2020
場面ごとの切れ目、切断を内容と直接関係ないJBの音楽とダンス、というか「ノリ」でつなぐというところが作戦だったのか。
— 鈴木理映子 (@r_suz1005) January 13, 2020
KAAT『アルトゥロ・ウイの興隆』、演出家・白井晃の狙いと企みにまんまと乗せられる3時間。ファンクと全体主義の融和というコンセプトで大胆かつ巧緻にデザインされており、演出の教科書に載せたいくらい。オーサカ=モノレールの生演奏やダンサー3人のパフォーマンスもアガる。俳優もみんな良かった。 pic.twitter.com/4LDcVlFECH
— 谷賢一 (@playnote) January 12, 2020
凄い。大衆心理を握った者が世界の流れを決める。壮絶なカリスマを持った人間が流れを作り出し大衆はその中に巻き込まれていく。狂乱、高揚、熱、エネルギーの渦。今まさにこの世界で起きてる事が昨日KAATで起きていました。#アルトゥロ・ウイの興隆 #ブレヒト #白井晃 #草薙剛 圧巻です。鳥肌です。 pic.twitter.com/4sozOqN8Rh
— 土井ケイト KateDoi (@00mpaloompa) January 12, 2020
ここからネタバレします。CoRich舞台芸術!への投稿より。一部加筆あり。
ウイは権力者に取り入り、暴力をチラつかせて勢力拡大していく。節操なしの恫喝と囲い込み、仲間割れ(内ゲバ)など、ならず者あるあるのオンパレード。物語進行に合わせて、字幕パネルにナチス勢力拡大の史実をテキスト表示。まんまヒトラーなのが恐ろしい。
場面転換ごとにバックバンドの生演奏で大盛り上がり。3人の女性ダンサーも超かっこいい!ノリノリのライブとダンスが異化効果になる。ジェームズ・ブラウンの楽曲を使うのは白井さんの発案とのこと。凄い!
大音量の音楽に身を任せて浮かれてると、冷や水を浴びせかけられる。狙いバッチリ。痛快。通路で俳優に「手を上げろ!(ハイルヒトラーのポーズをしろ)」と言われて、手を上げちゃうお客さんは少なくなかった。
可動式の大道具やパネルに文字(曲名?歌詞?)を映す。大量の電球と照明とのコンビネーションも派手で楽しい。鮮やかな色使いの衣装はデザインも攻めていて眼福。出演者の誰もがかっこよく見えた。何度も着替えて複数役演じる趣向もいい。役を演じる俳優がうっすら白塗りしているので、虚構を冷静に眺める姿勢をキープできた。
【ネタバレ】どうでもいいけどアルトゥロ・ウイ見てて人形が10体くらい出て来てただ殺されるってシーンがあって、無類の人形好きの僕としては「うわあ贅沢!」と思うと同時に「もったいない、俺なら彼らで2時間モノ一本書けるのに!」とも感じ、かつ「予算があるっていいな」とも思い胸が一杯だった。
— 谷賢一 (@playnote) January 12, 2020
【公演 / 会見レポート】草なぎ剛が官能的なダンスと芝居で魅せる「アルトゥロ・ウイの興隆」開幕(写真26枚)https://t.co/IkhgfAdkis pic.twitter.com/5vQAVXnGJf
— ステージナタリー (@stage_natalie) January 11, 2020
草彅剛が叫び踊る、SEXYな絡みも “ギャング”降臨で新境地<アルトゥロ・ウイの興隆>#草彅剛 @ksngtysofficial @atarashiichizu
▼写真・記事詳細はこちらhttps://t.co/vsVEVis33Z
— モデルプレス (@modelpress) January 10, 2020
草彅剛が舞い踊り、華麗に独裁者へとのし上がる 音楽劇『アルトゥロ・ウイの興隆』いよいよ開幕 #草彅剛 #白井晃 #オーサカモノレール #アルトゥロ・ウイの興隆 https://t.co/gm382AvdLF pic.twitter.com/vZECNg94wK
— SPICE[舞台情報メディア]/e+ (@spice_stage) January 11, 2020
独裁者の物語を草なぎ剛がどう演じるか、『アルトゥロ・ウイの興隆』開幕 #ぴあアプリ #ぴあステージ https://t.co/I2ux29ieqC
— ぴあ(アプリ) (@app_pia) January 10, 2020
草彅剛様
アルトゥロ・ウイの興隆
初日 おめでとう
千秋楽まで全力で駆け抜けてね(チケットが売れてるんでちゃんとやんなきゃだめだなとか仕事下さいとか言っちゃうつよぽん大好き) pic.twitter.com/UmdoWEJ4vP
— ひろはる📎 (@818hiroharu214) January 10, 2020
昨日見た草彅ウイの簡単なレビューです。JBが使われてるの、JBがDV夫だったからかな?/ふさわしくないリーダー~『アルトゥロ・ウイの興隆』(ネタバレ) – Commentarius Saevus https://t.co/2lkeE9T3lj
— saebou (@Cristoforou) January 16, 2020
KAATの「アルトゥロ・ウイの興隆」に関するツイートがTLに続々と。ロンドンでは2017年、Donmar Warehouseでブルース・ノリス翻案版が上演。主演はレニー・ヘンリー。舞台と客席の境をなくし、劇場全体をもぐり酒場に。現米大統領を思わせる主役の造形に対しては厳しい評価も。https://t.co/qkdv44UjH6
— katsuki (@katsuki_london) January 15, 2020
出演:草彅剛、松尾諭、渡部豪太、中山祐一朗、細見大輔、粟野史浩、関秀人、有川マコト、深沢敦、那須佐代子、春海四方、小川ゲン、古木将也、小椋毅、チョウヨンホ、林浩太郎、Ruu(振付)、Namimonroe(中央)、FUMI(くるくる黒髪)、神保悟志、小林勝也、古谷一行
脚本:ベルトルト・ブレヒト
演出:白井晃
音楽・演奏:オーサカ=モノレール(MC グリーンウール:中田亮)
振付:Ruu
美術:二村周作
衣裳:伊藤佐智子
照明:齋藤茂男
音響:井上正弘
ヘアメイク:稲垣亮弐
映像:栗山聡之
アクション:渥美博
演出助手:渡邊千穂
舞台監督:福沢諭志
プロダクション・マネージャー:平井徹
技術監督:堀内真人
制作:笠原健一 重田知子 佐々木裕子
プロデューサー:伊藤文一
制作統括:横山歩
芸術監督:白井晃
企画製作・主催:KAAT神奈川芸術劇場
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
【発売日】2019/11/16
S席 10,000円 A席 8,500円
U24チケット(24歳以下): 5,000円
高校生以下割引:1,000円
シルバー割引(満65歳以上):9,500円
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
https://www.kaat.jp/d/arturoui
https://stage.corich.jp/stage/104605
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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