ダンス・カンパニーのDAZZLEによる「immersive theater(イマーシブ・シアター)」を体験。
観客回遊型パフォーマンスについては、英国のpunch drunkの噂を聞き、興味を持っていました。すっごくちゃんとしていて感心!5000円は安いと思いました(8000円は特別扱いで、それも楽しそう)。
??【ダンスカンパニーDAZZLE】
建物一棟で繰り広げられる体験型舞台作品『Touch the Dark』観劇 #DAZZLE #TouchtheDark #TtD https://t.co/ugnLe9GWJf— Maya_Matsui (@MayaMatsui_7419) 2017年8月25日
レビューは2018/10/31に公開。
「punch drunk(パンチドランク)というカンパニーが、ロンドンで上演している観客参加型パフォーマンスが凄い」という噂は、何度も耳にしてきました。ある建物の色んな場所で同時多発的に上演される演劇を、観客が自由に歩き回りながら観る。しかもパフォーマーが観客に話しかけ、交流することもあるとのこと。「immersive theater(イマーシブ・シアター)」と呼ばれていて、日本人がやるのは難しそうだなと思っていました。出演者(俳優)に高度な演技力が必要とされるからです。
ダンス・カンパニーのDAZZLEが日本で初めてチャレンジしたということで、興味津々で伺ったところ、「演技」の問題は団体のオリジナリティーで解決済み!誘導、運営にも細心の注意を払ってくださっています。誘導が演出に含まれているのもいいですね。
上演時間は約1時間30分(休憩なし)。私が観た回は開始が10分遅れだったので、それも含めると1時間40分です。私は5,000円のチケットで日曜12時の回を拝見しましたが、平日昼なら3,500円!これはお得!!ぜひ体験してみて下さい♪ あ、でも、物語の設定を考えると、夜の回の方がより濃い雰囲気を味わえそう。
【Story】公式サイトより
その病院は、
おかしなところが何もなかった。
入っていった者より、
出て来た者の数が少ない?
病院は人生の終着駅になることもある。
患者の死に抗う、誠実な院長がいた。
あらゆる治療を施し、
命を守るためには手段を選ばなかった。
必ず助ける。
仮に肉体が温もりを失ったとしても、
彼は決してあきらめなかった。
まだ、救う方法があるはずだ。
彼女が目を覚ますための、方法が。
このように、この病院には、
おかしなところは何もない。
さあ、安心して、ご来院を。
【ここまで】
1ステージの観客数は計55名(一般チケット50名、プレミアムチケット5名)。プレミアムチケットは早々に完売したそうです。プレミアムの方は目印を身に付けて、特別な待遇を受けられます。これは楽しいな~。
ルールに従っていただかないと作品が壊れてしまう場合があります…。ご来場下さった全て皆さまがTouch the Darkの世界を楽しんでいただくために必要なことですので、なにとぞご理解下さいね。 https://t.co/YZzFRD0A1R
— DAZZLE 長谷川 達也 (@DAZZLE_tatsuya) 2017年8月26日
本日怒涛の4公演。
つい先ほど2公演目が開場しました!
WEBで残席をご確認いただき、クレジットカードにてご購入完了のちすぐにご入場いただけます。もし時間があったらふらっとTouchしにいらして下さい?!https://t.co/6V8jbYyj7V— DAZZLE 長谷川 達也 (@DAZZLE_tatsuya) 2017年8月26日
#DAZZLE #イマーシブシアター #TouchtheDark
ご来場の皆さまへのご注意
【出演者・スタッフの指示には必ず従うこと】【出演者に話しかけない・触らない】【走らない】【備品を持ち出さない】【赤い物以外触らない】【閉じられた扉は開けない】【エレベーターに触らない】 pic.twitter.com/06oIySLhPr— DAZZLE_tokyo (@DAZZLE_tokyo) 2017年8月26日
ここからネタバレします。私が観られた、聴こえたことについての感想です。欠けている部分は多々あると思います。
最初の受付で予約時の自動返信メールに記載されていた番号と氏名を言って入場し、荷物を預かってもらいます。貴重品は配布される黒いリュックに入れます。黒いリュックにはA~Eのアルファベットと数字が書かれたタグがついており、アルファベットはチームの名称で、数字は荷物預かりの番号です。自分のアルファベットが書かれたイスに座って待機します。開演直前に1人、2人と、精神病患者らしきパフォーマーが登場し、空いている席に座ります。少しずつ物語の世界に慣れていけるんですね。医師たちは灰色を帯びた紺色のドクターコートを着ていて、黒いマスクをしています。観客も黒いマスクを配布されるので、それを装着して参加します。※困った時に話しかけられる医師(場内案内係)は白いマスクをつけています。
パフォーマンスをしながら注意事項を説明し、いよいよ始まると、チームごとに医師が最初の部屋へと案内してくれます。私はEチームで、2Fの部屋に通されました。観客は最大55人だから、1チーム最大11人ですね。院内にある“赤いもの”は触ってOK。物語のヒントになります。
≪あらすじ1≫
ある病院の新院長が妻を亡くし、すぐに娘(思春期ぐらい?)も脳死。新院長は娘の遺体を院内に残し、蘇生のための治療を秘密裏に続けていた。精神病患者の扱いが乱暴なため、部下の医師たちの間には新院長に対する不信感が募っていた。また、前院長の姿が見当たらないことも噂になっていた。
≪ここまで≫
≪あらすじ2≫
前院長は脳死した新院長の娘の生命維持装置を停止するように、新院長に進言したが、新院長は拒否。逆に「この病院の責任者であるあなたが、装置の停止してください」と言い返す。同意して前院長がスイッチに手をかけたところ、新院長は背後から彼に注射器で薬物を無理やり投与する。身動きが出来なくなった前院長は車いすに縛りつけられ、地下室に閉じ込められた。
≪ここまで≫
≪あらすじ3≫
患者たちが新院長の娘の姿が見えると口々に言い出す。実際、ワンピース姿の少女が幾人も院内を回遊していた。どうやら蘇生が成功したらしい。しかし新院長の目の前で、娘は自分から柩の中に入って行った。絶望した院長は柩とその周囲にガソリンを撒き、火をつけて病院ごと全てを燃やしてしまう。「ある病院で火災が起き、医師と患者全員が死亡した」とのニュースの音声が流れて終幕。
≪ここまで≫
英国のpunch drunkの噂で興味があった、観客回遊型パフォーマンス。すっごくち…https://t.co/plzA9YkCHu #DAZZLE #Touch the Dark(タッチ・ザ・ダーク)【観客体験型作品(日本初・本格的イマーシブシアター)】 #舞台 #演劇
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2017年8月27日
振付・出演:DAZZLE(長谷川達也、宮川一彦、金田健宏、新井信治、飯塚浩一郎、南雲篤史、渡邉勇樹、高田秀文、三宅一輝)
客演メンバー:青木仁美 阿部昌 新井菜央 池上明杜 岩下朱里 小川原紅奈 加藤花奈 香取康志 河合国広 川上俊映 佐藤航 澤村佳子 鈴木麻衣子 林智也 星野梓 増田美咲 村尾太陽 村松久瑠美 吉澤光雄 吉浜あずさ(五十音順)
※キャスト交代制の役柄もあり、回によって出演しない場合があります。ご了承下さい。
作・演出:長谷川達也
会場運営スタッフ:香山佳子、滝上冬香 田中香織 楽曲提供:林ゆうき 証明デザイン・オペレーター:矢鍋智子(LIGHTING BIG 1) 音響:井深智子(SHOUT) WEB:デッドビーフ株式会社 協力:株式会社SMAG 株式会社電通 BROADWAY DANCE CENTE
主催:株式会社DAZZLE アーティスト・マネージメント:前淵沙耶香(SMAG)
協力:株式会社SMAG 株式会社電通
【発売日】2017/07/29
一公演につき 一般チケット 50名 / プレミアムチケット 5名 合計55名
一般 5,000円 / プレミアム 8,000円 ※金額は全て税込価格
※平日昼公演 (全5回) は一般 3,500円 / プレミアム 6,500円
各種クレジットカード(visa, master, jcb, amex)、銀行振込をご利用頂けます。
※チケットレスシステムを導入しており、当日受付窓口にて決済後に届くメールの画面表示にて、本文に記載されているチケット番号及びお名前を確認するシステムを採用しておりますが、その画面のプリントアウトなどをお持ち頂ければ携帯電話がなくても問題ありません。
※発売開始すぐにプレミアムチケットは完売しました。
http://www.touchthedark.jp/http://www.dazzle-net.jp/news50.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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