【コロナ禍】投稿は2021年の第100回目で終わりにしたかったのですが、なぜか日本が史上最悪の感染拡大状況にある今、「コロナを2類から5類へ(風邪と同様に)」「脱マスク」などの人命を軽視する言説が目についたため、101回目を投稿することにしました。
阿部寛さん、「もうアメリカはマスクをしていないので、お客さんの表情や笑顔が見れて、自分がどれだけ人の表情に飢えていたんだろうと。」 pic.twitter.com/IkdTQibS7d
— 付箋 (@KDystopia) July 29, 2022
マスクをしない人々が大勢いる海外の映像を見て「コロナ以前の生活に戻れるはず」と思う人が増えたのかもしれませんね。そうだといいんですが(本当に!)、残念ながら日本以外の国々でも死者は増加傾向です。都内では新しい変異株の流行も始まっています。
■米国のコロナ死者数は約103万人/割合は日本の約10倍
●米国では約1800万人にコロナ後遺症(米国CDC)https://t.co/YUXGX1cjBq
死者数検索で超ざっくり計算↓
米国のコロナ死者数の割合:日本の約10倍
米国人口:約3憶3000万人
米国コロナ死者数:約103万人(人口の0.3%)日本人口:約1憶2500万人
日本コロナ死者数:約3万2000人(人口の0.026%)— 高野しのぶ🌹(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) July 31, 2022
米国ブロードウェイや英国ウェスト・エンドの現在を知る方々のツイート等を転載しておきます。
■米国の舞台芸術界の感染対策(ツイートの転載)
・アメリカでは毎日検査して陽性者(無症状含む)は自主隔離
・劇場関係者は全員マスク必着
・テスト(検査)も毎日してしないと劇場に入れません
・検査もほぼ毎日あるし現場にも衛生チームが常に消毒
・ブロードウェイはユニオンの規定で週1回以上の検査の提供が義務だった
実際にはそれ以上に検査を実施するカンパニーが多数
・「徹底的な検査が人も公演も守ることになる」
・ブロードウェイは基本的に検査は無料/日本は自費なので毎日検査は到底無理
・ブロードウェイはアンダースタディやスイング、サブによって乗り越えらえています
・「スウィング制度、大事」/日本はまず組合をつくることからでは
■英国
・アンダースタディやスウィング、スタンバイが毎日のように出演
■ニューヨークには無料のPCR検査テントがある/抗ウイルス薬も無料
某ツイートで「アメリカもイギリスもキャストやスタッフに陽性者が出ても休演したりしてないじゃん!」っていうの見たけど。いやいや、止めないために毎日検査して陽性者(無症状含む)は自主隔離して、アンダーやスイングが懸命に頑張ってオープンしているので…
— 茂木尚美 (@mogita78) July 30, 2022
検査も止めてないし、ましてや無症状だからって舞台に立ったりしてないですよ。
だから今までになくアンダーやスイングの存在にみんな感謝しているので。
日本でその制度をギリギリとれてる四季でさえ休演してるということは、日本の今の感染状況は相当やばいということだよね。— 茂木尚美 (@mogita78) July 30, 2022
そう、ギリギリですよね、四季ですら。うちの推し劇団はちゃんとしてますから、みたいに思ってるファンも多いようですが、身内に過去に演じた経験者がいたら回してるだけであって、穴が空いた時に劇団内外で未経験の人をいれて上演できる体勢ってわけじゃなさそうですよね…
— カッキー (@kakkyaa) July 30, 2022
昨今舞台関係や映像関係の方に、無症状なら止める必要ないって言っている方が見受けられて、めっちゃ気になってる。
その方、「海外ではマスクも必要ないから、日本も必要ない」っておっしゃってるけど、私が見知る限り、あちらの舞台関係者は大多数ちゃんとマスクしてる印象だよ。— 茂木尚美 (@mogita78) July 30, 2022
「大多数ちゃんとマスクしてる印象」ではなく劇場関係者は全員マスク必着です。テストも毎日してしないと劇場入れません。とりあえず8月まではこのまま行きます。
— hiro iida / ヒロイイダ (@noblyrotten1) July 30, 2022
ヒロさん。リプありがとうございます。
そうですよね!日本でも現場はご存じの通り必着ですが、諸外国で街中をノーマスクで歩く映像などが流れる中、何となく「やってられるか」となっている方がチラホラ見受けられて気になりはじめています。ツイート上で思っているだけにしておいて欲しいものです。— 茂木尚美 (@mogita78) July 30, 2022
各国とも感染状況、医療体制、人種分布から政府の形態まで全く違うなかで映像を見ただけで海外の様子を国内に当てはめるってそれはそれは恐ろしいことです。ブロードウェイはおっしゃる通り次から次へと出てくる才能あるアンダースタディやスイング、サブによって乗り越えらえています。
— hiro iida / ヒロイイダ (@noblyrotten1) July 30, 2022
ほんとこれ!です!!
バックヤードのマスク着用率!
(音楽祭施行中@オタワ) https://t.co/Sgdd3NLme0— カリヨン奏者べぃあ / Minako Uchino (@beiaard_jp) July 31, 2022
いやこれ本当。私はコロナ禍エンタメ業界が逆に1番安全と感じました。私が関わったプロダクションだけでも1番下っ端のエキストラとかでもzoomでコロナ対策チームとのミーティング参加必須で検査もほぼ毎日あるし現場にも衛生チームが常に消毒してたし。安心でした。 https://t.co/y2xnEI4SbS
— Yukari Oyama Peerless🇨🇦🇯🇵はみライPodcast (@YukariP) July 30, 2022
海外出て直に見た訳ではないですが、この辺のコメント拾う限りは日本の業界は少し甘いのかなと感じてしまいました。自戒の念を込めて。 https://t.co/hAh0jeBPHd
— Bon (@TT250) July 31, 2022
この前会った映画監督さんがスタッフも俳優も全員毎日検査してると言ってた。陽性だったらもちろん良くなるまで隔離。 https://t.co/NBpkvimfQQ
— いくらん🇨🇦No War💛💙 (@19rannrann) July 31, 2022
去年調べた時は、BWはユニオンの規定で週1回以上の検査の提供が義務付けられてるけど、実際にはそれ以上に検査を実施するカンパニーのが多数ってのをなんかで読んだな
徹底的な検査が人も公演も守ることになるってのをAIDSで学んだんやろうな https://t.co/TTIGESLLG3— 岡田匡平 (@companydirecter) July 30, 2022
検査、基本無料ですしね。
そこは日本の今の体制と大きく違うかと思います。
抗原だろうが、なんだろうが、カンパニー自費での検査は痛いし、毎日とか到底無理ですね。— 茂木尚美 (@mogita78) July 30, 2022
米英の演劇で新型コロナ陽性者がでても上演を続けられるのは、コロナ禍以前から病気や怪我などで休む人がいたら代役で上演する体制があり、待機してる代役が複数いるのはもちろん、急な依頼でも対応できる役者が豊富にいるからであって、日本のスウィングを一人か二人置いてるだけとは違うからだよ…
— カッキー (@kakkyaa) July 30, 2022
四季のシステムをBWから来たスタッフが「全員がスウィングみたいなもの」って表現したらしいけど、確かにあれは一朝一夕でできるものではないと思う
キャスティングされてる人が稽古してるのはもちろん、キャスティングされてなくても稽古してる人がいる環境だったもんな https://t.co/uFjNr7N26r— 岡田匡平 (@companydirecter) July 30, 2022
人にもよるのはもちろんなんだけど、僕は同期とかから振り起こし(映像を見て振付を再現する作業)の手伝いとかを頼まれることが多かったので、ついでに自分がいつキャスティングされてもできるように勉強するようにしていたし、実際に先輩からも「追っておくんだよ」ってアドバイスされることもあった
— 岡田匡平 (@companydirecter) July 30, 2022
もちろん、ほとんどの場合それは人前に出ることはないのだけど、まぁでもそれができるだけの余裕がある環境だったし、何よりその勉強が他の作品で糧になることも多かった
制度が活かされるってのは物凄い時間と労力があってのことなんやなって改めて思うわ— 岡田匡平 (@companydirecter) July 30, 2022
アメリカは存じ上げないですが、イギリスやアイルランドでは1, 2日ほど中止になってる公演をときどき見かけます。 https://t.co/EJGdxkYqNo
— 吉平 (@mayoyumebee) July 31, 2022
Bwayも中止になることありますよ。
どこも完璧ではないです。— 茂木尚美 (@mogita78) July 31, 2022
「ズルい」という気持ちをテコに何かを言い始める人が出ると本当に場が荒れるし、好き勝手に「ズルい」という気持ちを振り翳せている様子が露呈すると、平時には机上で論じられていた「つねに客のほうが強い立場にある」という原則を、イヤなかたちで実感させられもするなぁ。 https://t.co/Fv0frzSyjQ
— 岡田育 / 『我は、おばさん』発売中 (@okadaic) July 30, 2022
続)先日話題になっていたこちらの話と、ガッチリ繋がっている気がしてならない。https://t.co/eL5xi5FSOV
— 岡田育 / 『我は、おばさん』発売中 (@okadaic) July 30, 2022
続)間をスッ飛ばしたけど、意図は「お商売する側はそりゃあ、無症状なら上演続行したいぜと魔が差したりもするのだろう」「けれども、金出す客側がそうだそうだとその言葉にのっかってしまうと、結果的に将来の業界全体を滅ぼすことになるんじゃないか」です。万全の検査体制とスウィング制度、大事。
— 岡田育 / 『我は、おばさん』発売中 (@okadaic) July 30, 2022
続)安ければ安いほどいいとファストファッションのコピー商品ばかり買ってると、オリジナルを生み出す才能あるクリエイターを苦しめるだけでなく、児童労働搾取や環境汚染問題にも加担してしまうのだが、消費者の多くはそのことに無自覚のまま「高く買うと損した気になる」と言う、などとも似た話か。
— 岡田育 / 『我は、おばさん』発売中 (@okadaic) July 30, 2022
続)そしてひどく簡単に「スウィング制度、大事」と書いたけど、制度化って一人二人を新規に雇い入れるだけの意味ではなく、数十年単位で気長に構造を変えることを意味していて、半年後の公演からマジカルなミラクルが起こるなどとは考えないほうがいい。まずは組合からでは。https://t.co/ImRovVnd4G
— 岡田育 / 『我は、おばさん』発売中 (@okadaic) July 30, 2022
■英国
英演劇界では濃厚接触者の自主隔離のルールが厳格だった頃は公演自体が1日~数日単位で中止となることが多かった。それに比べ最近は特にウェスト・エンドではそうしたケースは減っている。といっても連日、複数の代役が活躍しているのが現状で、本役が全員揃う日は珍しいのではないかと思う。(続く)
— katsuki (@katsuki_london) July 31, 2022
以前も呟いた、ウェスト・エンドやツアーのプロダクションの代役情報を日々、知らせてくれるWestEnd Understudiesのアカウント(@WestEndCovers)を見ると、アンダースタディやスウィング、スタンバイがいかに毎日のように出演しているかがうかがえる。時には昼夜で異なる役の代役を務めたり、(続く)
— katsuki (@katsuki_london) July 31, 2022
ツアーに参加している俳優が急遽、同じ作品のウェスト・エンドのプロダクションに出演するといったことも。元々、コロナ禍前から複数の代役を置いていたウェスト・エンドのロングラン作品の場合には代役の層が厚いことがプラスに働いているだろう。一方で新しいプロダクションだと、(続く)
— katsuki (@katsuki_london) July 31, 2022
カンパニー内に陽性者が出ることでリハーサルに支障が出て、開幕を遅らせるといったことは今でもみられる。また、ウェスト・エンドの大規模プロダクションでない場合には、代役だけでは足りず、演出家(時には作者まで)が出演することもある。(続く)
— katsuki (@katsuki_london) July 31, 2022
以前から代役のシステムが比較的整っていたイギリスでも、コロナ禍でさらに代役の重要性が増し、その存在への注目度が高まっている。劇団四季など一部を除き、ロングラン公演と言っても日英ではその期間や規模は異なるし、資金面からも日本で同様のシステムを即時導入というのは難しいだろう。(続く)
— katsuki (@katsuki_london) July 31, 2022
主役級の出演者が休演することに対する観客側の受け止め方も異なっているかもしれない。ただ一見、順調に公演を行っているように感じられるかもしれないイギリスでも、今もなお幕を開けるために手を尽くしているということは言えるだろう。
— katsuki (@katsuki_london) July 31, 2022
↓2022/08/02加筆
■ニューヨークには無料のPCR検査テントがある/抗ウイルス薬も無料
ニューヨークは無料PCRの結果出たら即座に抗ウイルス薬もらえるん。もちろん無料で。 https://t.co/MEFf66lL4P
— スーザン小林(わきまえない) (@SuzanneK23) August 1, 2022
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