日本劇団協議会が文化庁委託事業として、「ロシア演劇の俳優術」を学ぶワークショップを実施します。詳細は公式サイトでご確認ください。
講師は横尾圭亮さん。立教大学卒業後、ロシア国立劇場付属の演劇大学および大学院を修了し、今は東京で活動中です。劇団俳優座で教えていらっしゃるんですね。
【文化庁委託事業 ”ロシア演劇の俳優術 役を生き、役を遊ぶ技術WS”情報!!】
こちらに情報を公開します 。チラシ、申し込みフォームなどは鋭意作成中ですのでお待ちください!
寒いTokyoの冬、先人達の夢と皆さんの熱いエナジーで一緒に吹き飛ばしましょう!!!https://t.co/7VTpIzta8I— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) December 13, 2020
●公益社団法人日本劇団協議会「ロシア演劇の俳優術 役を生き、役を遊ぶ技術ワークショップ
文化庁委託事業「2020年度次代の文化を創造する新人芸術家育成事業」
日時:2月24日(水)~3月1日(月)の6日間
午前10:00~午後17:00(途中休憩あり)
会場:青年劇場スタジオ結(YUI)※東京都新宿区
募集人員:16名
応募資格:1年以上の演劇教育課程を修了し、演劇経験1年以上、基本的に全日程参加できる方。
受講料:一般=15,000円、劇団協正会員=12,000円
応募フォーム:https://stanislavski.jp/entry ※2月13日(土)〆切
【文化庁委託事業”ロシア演劇の俳優術 役を生き、役を遊ぶ技術WS”情報!!】
素敵なチラシを作ってもらいました!
こちらのサイトから応募できます。
↓https://t.co/ztdwJZbk2t詳細は、こちら。
↓https://t.co/yxGgNWP9hP pic.twitter.com/VgdoaTGb0S— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) January 13, 2021
海外で学び、プロの講師、俳優として日本で活動してくださっている…本当にありがたいです。応募資格の「1年以上の演劇教育課程を修了」は重要なポイントですね。
↓ロシアの演劇大学での体験
もう数年前になりますが、ロシアの演劇大学や学生生活などについて書いたので、ご興味ある方はこちらぜひチェックを!https://t.co/AwpyNpfd14
— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) December 14, 2020
ロシアの演劇大学1年前期の演技の授業で”台詞“を話す事は、ほぼ100%ない。台詞なしで「語る」ことの出来る訓練、相手との交流、身体訓練、”声“の訓練に時間を費やす。“声”の訓練も最初は台詞を使わない。俳優と演出家の仕事は戯曲の余白部分に「新しい真実」を生み出す事。写真はスタニスラフスキー pic.twitter.com/revQ5lJAhq
— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) September 18, 2020
スタニスラフスキーの『俳優の仕事』は書物として面白いが、「教科書」としては"欠陥品"であることは有名な話だ。
ロシアの演劇大学では、ある段階になるまで「読むな」というマスター達もいるし、逆にその内容をエチュードで試せという人もいる。
しかし彼の”発見”が世界的に偉大なのは疑う余地がない pic.twitter.com/Qpo7QnuW1i— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) November 23, 2020
では生徒達は何を読むのか?
システムの継承や補完という点でM・チェーホフやメイエルホリドがよく語られるが、違う。
スタニスラフスキー達の活動を側で見ながら、グロトフスキーらに批判されながらも、実直に「教育」を後世に残した、国外ではあまり名を語られる事のない仕事人気質の弟子達の本だ— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) November 24, 2020
↓かなり体を動かすんですね
さてロシアの演劇大学2年次の前期は舞台格闘術を学ぶ。(сценический бой без оружия)
一年次に培った相手との交流能力と、ダイナミックな動きと細かい動きを組み合わせる能力を利用し、「舞台上での戦闘行為中
にも’’相手の自由を奪わない’’」
スキルを習得する。動画は格闘術での動きの組み合わせ pic.twitter.com/azMNTdYToE— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) September 22, 2020
たまにコンバットナイフでの格闘術をこの練習の代わりにする教師もいる。
— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) September 30, 2020
‘’交流”にはいくつかの種類がある。
1.相手との交流2.自分自身との交流3.観客との交流。そして4.”物”との交流。ロシアの演劇大学2年生後期の舞台動作の授業では’’物’’との様々な交流の仕方を学ぶ。特に’’棒’’の扱い方はほぼどこのクラスでも練習することになる。画質が悪いのはご勘弁。 pic.twitter.com/5B891NhdGt— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) September 30, 2020
ロシアの演劇大学3年次、4年次前期にはフェンシングを学ぶ。
最終的には、戯曲や小説のシーンと合わせて発表する。
題材はデュマや、ドンジュアン、ゾロがよく使われる。
僕達はマクベスを選んだので、サーベルやエペを使っていますが(ロングソードが見つけられなかった。。)、動きはかなり荒め。 pic.twitter.com/KC3ea0voGg— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) November 30, 2020
↓日本の教室でも
俳優座演劇研究所2,3年生、後期も頑張っています💪 pic.twitter.com/7pC4Vjjl6d
— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) November 22, 2020
二人組のアクロバットでは、もちろんそれ自体の技術習得や交流能力の向上も養うことになるが、俳優として舞台上でリスクを冒す事を楽しむという資質、スタニスラフスキーの言う「内的アクロバット」を自分自身に見つける事が主たる目的だ。
— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) November 22, 2020
↓YouTubeで発信もしてくださっています。
''スタニスラフスキー・システム''について、ロシアの俳優教育について、そして一部の練習紹介動画を作りました。急いで作ったので、あまりまとまりはないのですが、ご勘弁を。尺が少し長いので、すぐに練習を見たい方は7:46あたりから、どうぞ。https://t.co/MND8wFNLu8
— Keisuke Yokoo (@KeisukeWyoming) October 30, 2020
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