欠かさず拝見してきたナショナル・シアター・ライヴ。2020年は2月に「リーマン・トリロジー」、3月に「フリーバッグ」、4月に「スモール・アイランド」を拝見しましたが、7月の「夏の夜の夢」は見逃しています(涙)。
オリヴィエ賞受賞記念の「プレゼント・ラフター」再上映を拝見しました(主演男優賞:アンドリュー・スコット、助演女優賞:インディラ・ヴァルマ)。上映時間は約3時間(休憩18分含む)。
今後の上映予定↓
【東京】吉祥寺オデヲン 11/13(金)~
【神戸】アートビレッジセンター 11/14(土)~20(金)17:30~
🎉🎊#オリヴィエ賞 受賞記念🎉🎊
★主演男優賞 #アンドリュー・スコット
★助演女優賞 #インディラ・ヴァルマ
『#プレゼント・ラフター』
11/8(日)12:30〜 #tohoシネマズ 日本橋座席は11/6(金)0時(=11/5 24時)より以下で発売https://t.co/e8uLdiG2Gy#NTlive 特別上映https://t.co/kFovUXK2Nb pic.twitter.com/EXiI6yzGVb
— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) November 2, 2020
11/26(木)19:00~には同じくオリヴィエ賞(BEST REVIVAL賞)受賞作「シラノ・ド・ベルジュラック」の先行上映もあります。
12/4(金)公開『#シラノ・ド・ベルジュラック』
主演 #ジェームズ・マカヴォイ★★★★★#今まで見た中で最高の演劇 (Daily Mail)
・・・
待ちきれない、、、そんな方には、TOHOシネマズ日本橋にてプレミア上映が11/26(木)19時~実施決定!https://t.co/kFovUXK2Nb pic.twitter.com/qsAFzR3I2w
— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) November 4, 2020
「プレゼント・ラフター」は大人気舞台俳優のセレブ男性が主役の、ワンシチュエーションのドタバタ恋愛喜劇。主人公の自宅兼事務所に仕事仲間、一夜の恋のお相手、おっかけなどがひっきりなしに訪れます。がみがみと声を張り上げる会話が辛くて、最初は気持ちが遠ざかってしまったのですが、後半は楽しんで観られました。パズルのピースがバシバシとはまるように正確に、リズミカルに積み上げられる会話が特によかったですね。段取りどおりの退屈さはなく、生々しいのも素晴らしい。
ここからネタバレします。セリフなどは正確ではありません。
1939年発表、1942年初演の英国戯曲ですが、一組の夫婦の性別を逆転させることで不倫関係に同性愛がプラスされ、現代的になっています。ゲイ(バイセクシャルかパンセクシャル?)の男性が3~4人も登場するのは刺激的ですよね。古典を今、上演する意味がよくわかる翻案は嬉しいです。ただ、主人公が41歳である大人の恋愛もので子供の話題(妊娠出産、子育て、教育、世代間格差など)が出てこないのは、私には物足りなかったかな…。コロナ禍でさまざまなことに悩ませられている今の私に(涙)、軽いタッチの恋愛ものが合わなかっただけかもしれません。
「寂しがり屋だけど、一人きりで好き勝手にしたい」と駄々をこねるスターの心境を理解できないわけではないですが、いかんせん、ガキですよね…。最後に妻は夫(主人公)のアフリカへの演劇興行に同行すると言います。さらには、よりを戻すとも。夫が「もう愛はないのに?」と聞くと、彼女は「仕事のためよ」といった返答をしました。お互いを知り尽くし、恋愛を卒業した男女が仕事でつながるという選択は、シビアですが納得です。ハッピーともアンハッピーとも取れる結末は味わい深くてよかったと思います。
㊗️オリヴィエ賞受賞 特別上映㊗️
11/8(日)12:30~#アンドリュー・スコット 主演 『#プレゼント・ラフター』 https://t.co/kFovUXK2Nb
"ユーモアのセンスは、私たち演劇人にとってものすごく重要なもの。それは、この苦しい数ヶ月間、私たちが生き延びるための助けになっている"(byスコット) pic.twitter.com/PSBfvbdcra
— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) November 3, 2020
いよいよ明日11/8 『プレゼント・ラフター』オリヴィエ賞受賞★記念上映です
詳細はこちらから:https://t.co/kFovUXK2Nb映像は、アンドリュー・スコットほか”出演者がセレブ文化を語る”です。
お座席はこちらからhttps://t.co/e8uLdiG2Gy pic.twitter.com/U98PgFOyWO
— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) November 6, 2020
オリヴィエ賞記念上映『プレゼント・ラフター』にお越しくださった皆様ありがとうございました
先日開催した同作を語る会のダイジェストのリンクですhttps://t.co/56asIkghbL
河合祥一郎先生、松岡和子先生、柏木しょうこさん、兵藤あおみさんのお話です
次の公開は11/13吉祥寺、11/14KAVCで公開!
— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) November 8, 2020
原題:PRESENT LAUGHTER
上演劇場:オールド・ヴィック劇場(ロンドン)
収録日:2019年11月28日
【出演】
※原作におけるヘンリーとジョアンナをヘレンとジョーに変更。性別が入れ替えられている。
ダフネ・スティリントン(24歳女性、ギャリーと一夜を共にする):キティ・アーチャー
ミス・エリクソン(ギャリーの家の家政婦)、ソルトバーン夫人(ダフネの大叔母):ライザ・サドヴィー
フレッド(ギャリーの身の回りの世話をする男性(従者)):ジョシュア・ヒル
モニカ・リード(ギャリーの秘書):ソフィー・トンプソン
ギャリー・エッセンダイン(主人公、41歳の有名舞台俳優):アンドリュー・スコット
リズ・エッセンダイン(ギャリーの妻、数年前から別居中):インディラ・ヴァルマ
ローランド・モール(自称劇作家の若い男性):ルーク・タロン
ヘレン・リビアット(ギャリーのプロデューサーの女性):スージー・トース
モリス・ディクソン(ギャリーのマネージャーの男性、ジョーと浮気する):アブドゥル・サリス
ジョー・リピアット(ヘレンの夫、モリスと浮気、ギャリーとも浮気):エンゾシレンティ
作:ノエル・カワード Sir Noël Coward
演出:マシュー・ウォーチャス
装置&衣装:ロブ・ハウエル
照明:ティム・ラトキン&ヒュー・ヴァンストーン
音響:サイモン・ベイカー
キャスティング:ジェシカ・ロナン CDG
演出補:ジョー・マーフィー
一般3000円 学生・障害者割引2500円
https://www.ntlive.jp/presentlaughter
https://www.ntlive.jp/event
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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