阿佐ヶ谷スパイダース『桜姫~燃焦旋律隊殺於焼跡~』09/10-09/28吉祥寺シアター

 長塚圭史さんが作・演出・出演される劇団阿佐ヶ谷スパイダースの新作。上演時間は約2時間45分、休憩15分込み。「燃焦旋律隊殺於焼跡」は「もえてこがれてばんどごろし」と読むそうです。

 上手サイド席で超楽しかった!楽隊の演奏がサラウンド♪摩訶不思議を堂々と成立させる演劇力で、自在に飛躍するのが痛快。悲劇だが悲壮感なし。主役、脇役などないと思えた劇団総力公演。開演前、終演後の賑わいもいい。

 原作『桜姫東文章』のあらすじ動画↓は見ておくといいと思います。

 ※このレビューは2019/12/31に公開しました。

≪あらすじ≫ http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2019/06/asa-sakurahime.html
清玄の足取りは覚束ない。その時一人の男、権助とぶつかる。権助の目つきはケモノのようである。清玄はその恐ろしい眼から、しかし視線を逸らさずにいる。権助もまた同様に。やがて互いに顔を背け、歩き出した瞬間、完全に点対称で動いた事に一瞬振り向く二人だが、気のせいだとそのまま歩んでいく。
戦後復興の救世主、慈悲深き聖人と呼ばれる清玄の孤児院さくら学園。今日、『彼女』はそこから嫁ぐ。
彼女が見つめる窓の外を楽隊が通る。

「あっちですよ、お嬢さん。物語はあっちで始まります」
≪ここまで≫

 ここからネタバレします。

 楽隊に導かれ、自ら進んで堕ちていく元気な桜姫。彼女の夫の墓掘りは楽隊を皆殺しにして、幽霊とともに「生きたい」と決意を述べる。

[出演]
大久保祥太郎 木村美月 坂本慶介 志甫真弓子
伊達暁 ちすん 富岡晃一郎 長塚圭史 中山祐一朗
中村まこと 藤間爽子 村岡希美 森一生 李千鶴

[原作]四代目鶴屋南北
[作・演出] 長塚圭史
[音楽]荻野清子

[舞台監督] 足立充章 [美術]片平圭衣子 [照明]齋藤茂男
[音響]内藤勝博 [衣装]柿野 彩 [ヘアメイク]河村陽子
[大道具]鈴木太朗 唐崎 修 [演出助手]山田美紀
[票券]熊谷由子 [公演制作]太田郁子
[劇団制作]福澤諭志 下村はるか

企画・製作:一般社団法人 阿佐ヶ谷スパイダース
協力:公益財団法人 武蔵野文化事業団
【発売日】2019/08/03
(全席指定・税込)
・開幕割(9月10日・11日) 4,500円(前売・当日共)
・一般 前売 5,500円 当日 5,800円
・バルコニー席(前売・当日共) 3,000円
・アルテ友の会会員 5,000円(一般席/武蔵野文化事業団のみ取扱)
※ 未就学児のご入場はご遠慮ください。
※ 9月19日(木)、14時/19時の公演は、収録のためカメラが入ります。
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventinfo/2019/06/asa-sakurahime.html

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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