上演時間は約3時間、休憩15分を含む。すごく面白かった!!一軒の家の中で、クロアチアの激動の100年間を紐解いていくストレート・プレイ。シンプルな抽象空間で1945年、1990年、2011年を行き来する。家族の軽妙な会話劇に大河ドラマの奥行きあり。適材適所の俳優陣がのびのびと関係を構築。音楽、音響が控えめなのも好み。
≪あらすじ・作品紹介≫ http://www.bungakuza.com/threewinters/index.html
ヨーロッパを中心に評価される劇作家テーナ・シュティヴィチッチが描く、ある家族の四世代に渡る女性の冬物語。
第二次世界大戦終結、理想の国家の繁栄と崩壊、そしてグローバリズムとナショナリズムの嵐が吹き荒れる現代、女たちは如何に愛するものを守り、自分らしく生きていくのか。
雪をも溶かすような熱い女性たちの想いが溢れ出す…。
アトリエの会では9年ぶりの演出となる松本祐子が日本初演となる本作を彩ります。
【あらすじ】
ザグレブに住むコス一家。1945年第二次世界大戦後、ローズはナチスの協力者だったブルジョワジーの家を手に入れる。
実はこの家はかつてローズの母親がメイドとして働き、追い出された家でもあった…。
1990年ユーゴスラビア分断が決定、2011年クロアチアEU加盟条約に調印。
ローズそして彼女を取り巻く人々は、この3つの冬をそれぞれの時代でどう生きたのか…。
移ろいゆくクロアチアの歴史が紡がれてゆく。
≪ここまで≫
#スリーウインターズ ㊗️初日 クロアチアを舞台に家族四世代が自国の歴史とどう向き合ってきたか。遠い国の話だが、今を生きる私達日本人も知っておきたい、いや観ておくべき作品。三時間の長さを感じさせない秀作。15日まで。#文学座
https://t.co/kb68WBk38y— 新宿信濃町観劇部日記時々野球とラグビー(大寺正敏) (@ballparkzammai) September 3, 2019
【劇評】 #文学座アトリエ公演 「 #スリーウインターズ 」 4世代の女性の生きざま=評・ #濱田元子 https://t.co/HIX8Gdot2q
— 毎日新聞東京学芸部@「カルチャープラス」始めます (@mai_gakugei) September 12, 2019
文学座公演公式ブログ「9月6日は2回公演!&アフタートーク!」より(2019/09/13加筆)。
テーナ・シュティヴィチッチ:私たちの国は50年に一度戦争が起きる。その度に価値観が変わる。その結果を受けて人々がどう対応するか。この作品では人々の対応力を描いている。
ここからネタバレします。
増岡さんの演技、素晴らしかったです!(私は初日に拝見しました) 今日観た人も絶賛していました。
結婚式当日のルツィアのセリフでどんどこと謎が解けて、ラストシーンでストンと腑に落ちて…。カロリーナこそ、人を見る目のある人物だったんだな…などと感想を話し合いました♪— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) September 12, 2019
【出演】
カロリーナ・アムルーシュ(貴族の娘/精神病院に入れられる/ピアノ、ドイツ語、裁縫ができる/1945年からローズたちと自分の邸宅で暮らし始める):寺田路恵
カロリーナの使用人モニカ(おそらくカロリーナの兄の子(=ローズ)を身ごもる):南一恵、
モニカの娘ローズ(2歳の時に母とともに追い出され、4~6歳の間に両足指が凍傷に/パルチザン/乳飲み子マーシャを抱え収容所の夫を助け出す/1990年に死去):永宝千晶
ローズの夫アレクサンダー・キング(徴兵され王政側の兵士に/白い馬を森に捨てたことを後悔):上川路啓志
マリンコ(将軍、ローズの上司/ローズに好きな家を選ばせる):得丸伸二
ローズの娘マーシャ(厳しい母ローズに育てられ、娘2人を自由にさせるが後悔):倉野章子
ローズの夫ヴラド(家事や子育ては全て妻任せの歴史の教師、黒人が苦手/1990年以降、職を失う):石田圭祐
マーシャの長女アリサ・コス(イギリスで博士号を取得/30代独身/年に1度帰省/劇作家本人
を投影?):前東美菜子
マーシャの次女ルツィア・コス(成金ダミアンと結婚予定/1990年、カロリーナに「この家を全部お前のものにしろ」と言われる/一等地で100年続くこの家を買取り、自分名義にして守る):増岡裕子
マーシャの妹ドゥーニャ・コス(1990年、夫に暴力を振るわれ離婚へ/夫との10年にわたる裁判に負けて貧乏に):山本郁子
ドゥーニャの夫カール・ドリナール(妻ドゥーニャに経営を任せた名ばかり社長/暴力夫):斎藤志郎
ドゥーニャの昔の恋人イゴール(コス家に世話になり頭が上がらない):得丸伸二
アリサの恋人マルコ(上の階の住人/1990年代に3年間も徴兵されPTSDを患う/ルツィアの夫ダミアンに脅されて、老いた母とともに家を出る):神野崇
声の出演:小谷俊輔
脚本:テーナ・シュティヴィチッチ
訳:常田景子
演出:松本祐子
美術: 石井強司
照明: 賀澤礼子
音響: 丸田裕也
衣裳: 山下和美
アクション指導: 渥美博
舞台監督: 加瀬幸恵
制作: 梶原優、佐藤竜太郎、鈴木美幸
【発売日】2019/08/01
(税込・全席指定)
前売・電話予約 4300円
当日 4600円
ユースチケット(25歳以下)2500円
※ユースチケットは文学座のみ取扱い。ご観劇日当日生年月日の書かれた身分証明書をご提示いただきます。
※当日券は開演の3時間前より、03-3353-3566 (文学座当日券申込専用) でご予約を承ります。
※当日券は開演の3時間前より03-3353-3566(文学座当日券申込専用)で予約を承ります。
※車イスでご来場のお客様は、必ず観劇前日までに購入席番を文学座までお知らせください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
http://www.bungakuza.com/threewinters/index.html
https://stage.corich.jp/stage/101367
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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