オフィス上の空がプロデュースする、同じ舞台装置で6団体の作品を観られる企画です。1ステージにつき2団体の上演で、3回行けばコンプリートできるシステム。上演予定時間は130分(各団体60分+休憩10分)。私が観た回は135分あった気がします。
mizhen『小町花伝』目当てで赤チームを拝見。三島由紀夫作『卒塔婆小町』を女性視点から現代劇にした印象。4部構成で3部以外はほぼ一人語り。夢と妄想と現実が混在しスリリングで官能的。様々な演技的手法を多彩に活用し重厚。シンクロ少女は作風を知れてよかった。4/14までhttps://t.co/J1yvjqvd4K
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2019年4月10日
自分の幼少期に当たり前にあった価値観だからか、私には三島的女性観に強烈な違和感があるわけではない。残念ながら私は今作のように、彼の『卒塔婆小町』を反転させる必要性も感じてこなかったのだろう。一緒に観た若い人の感想を聞いて、今更だが、若いアーティストによる現代劇の必要性を実感した。
— 高野しのぶ(しのぶの演劇レビュー) (@shinorev) 2019年4月10日
以下は記録などです。
≪公演概要≫ 公式サイト(http://office-uwanosora.com/?p=328)より
今回は6つの団体をプロデュース致します。
舞台は“とある部屋”この舞台セットを題材とし、選出した6つの団体に“60分”の作品を上演して頂きます。
1.必ず全団体が同じ舞台美術を使用すること。小道具など多少の変化は可。
2.2団体で1組の公演とし、計3組、9日間全18ステージ(1団体6公演)を上演。
3.上演時間は2時間10分《1団体目開演(60mm)→終演→10分の休憩→2団体目開演(60mm)→終演》
決められた舞台美術の中で描かれる6団体の〈個性〉と〈色〉のぶつかり合い。お客様にはシンプルに楽しんで頂き、作る側には“新しい出会い”と“刺激”になれば、と思っております。
ーオフィス上の空・代表 中島庸介ー
≪ここまで≫
●シンクロ少女『メグ The Monster』
作・演出の名嘉友美が20歳の時に旗揚げ。物語に重点を置き、悲運に見舞われた人々の愛や欲望をコメディータッチで描く。
[出演]泉政宏 横手慎太郎 中田麦平 (以上、シンクロ少女) 加藤美佐江 宮本奈津美(味わい堂々) 伊達香苗(MCR)
吉祥寺でシンクロ少女みてきました、すっごい面白かったですけどみさえさんが何言ってるのか分からなかったです。そのあとに見たミズヘンは「ああ、そうなんだな」「そういうアレなんだな」って感じだったので次に僕が出ます、よろしくお願いします
— 櫻井智也 (@drillchoco) April 11, 2019
今日もありがとうございました。遅ればせながら💦mizhen観ました。演出も脚本も俳優もキレッキレで超面白かった。もおおお興奮した。面白いものはたくさんあって、いろんなの作る人と、いろんな好みを持った見る人がいて、自由だなあ、最高!と思った。LOVE❤️💕🌸🕺🏻👍💃明日もやるよ〜観てほしい〜 https://t.co/u0wTFizfts
— 名嘉友美 (@naka_tomomi) 2019年4月8日
なかさん、、嬉しい、、、
シンクロ少女&mizhen
ほんとに色んな人に、見届けて欲しい。わたしも、自分の好きなことにフルスイングな他の団体観ると、愛、、!となった。 https://t.co/APRdGiE2lU
— 藤原佳奈(mizhen) (@mizhen_f) 2019年4月8日
●mizhen『小町花伝』(一 夢路/ 二 小町ちゃん/ 三 還暦こまち~ず /四 花の色は)
藤原佳奈が主宰する演劇創作ユニット。mizhenと書いて【ミズヘン】と読む。メンバーは女優の佐藤幸子、佐藤蕗子。人間の内側にあるズレや矛盾を、妄想を飛躍させた演出であぶり出す。“言葉が踊り、身体が喋り、空間がうねり出す”を合言葉に、演劇作品を鋭意創作中。
[出演]演出家にいじめられる女優:佐藤幸子 小町ちゃんに横恋慕する女子高生:佐藤蕗子 99歳の老婆(かつて小町ちゃんだった女):百花亜希 藤原佳奈 仮面の男:アフリカン寺越 仮面の男(猿の面):鈴木しゆう
まとめを更新しました!
mizhenの劇場での公演ラスト。そしてあたらしいmizhenのはじまりになる入魂の作品です。
賛否ある「小町花伝」、ぜひ観て頂いて、みなさんの感想をお寄せください!「「小町花伝」mizhen最後の劇場公演作品まとめ」 https://t.co/P1nrezVtZ8— mizhen @ 4月6日(土)〜14(日)『小町花伝』吉祥寺シアター (@mizhen_tw) 2019年4月9日
座組の空気は集合写真にも出ます。#mizhen #小町花伝#6団体プロデュース pic.twitter.com/Ox8DtUtJ8Q
— 藤原佳奈(mizhen) (@mizhen_f) 2019年4月9日
【小町花伝01】mizhenの『小町花伝』、2回目観ました。古典芸能と同じですね。一度目よりもいい。ハリウッド映画などは一度観ると、二度目はもういいやと思うけれども古典芸能は観れば観るほど味わいが深くなる。大枠がつかめている分、安心して細部を味わえる。一度ご覧になった方はぜひもう一度(続
— 安田登 (@eutonie) 2019年4月9日
【小町花伝02】まだネタバレになるので細かいことは書けませんが、全体に流れる空襲の記憶。もっとも明るい第三場の、もっとも明るい桜の花びらの散り残りが四場の最初に焼夷弾に見える。今年99才の小町は終戦の年には25才。「花の色は」の歌は終戦の年に流行ったのかなどと想像する。(続
— 安田登 (@eutonie) 2019年4月9日
【小町花伝03】多くの人が死んだ戦争のあの時代を生き残った老婆。せっかく生き延びたのに…。彼女は、現代日本で小町のようホームレスとなり、あるいは老人ホームに入れられ、あるいは都会の木造アパートで孤独死を待つ老人の影を引き受けている。本当にせっかく生き残ったのに…。(続
— 安田登 (@eutonie) 2019年4月9日
【小町花伝04】三場を除くと、各場ともに「語り」による演技。三者の三様の優れた語りで物語が進む。一場では意識と記憶が解離し、二場では身体と言葉が解離し、四場では自己と非自己が解離して、いよいよ憑依が起こる。そして統合オールスターズの第三場の「還暦こまち~ず」。これも好きだなぁ。(続
— 安田登 (@eutonie) 2019年4月9日
【小町花伝05】四場の語りは学生時代(40年以上前)によく通っていた銀巴里の美輪明宏の語りや、ク・ナウカを思い出しました。でも、そろそろネタバレ書きそうになるのでやめますね~。まだご覧になっていない方はぜひ!そして、一度の方は二度三度。
— 安田登 (@eutonie) 2019年4月9日
たぶん実はずっと根底は
舞台作品を創作するにあたって、
能の現代バージョン、というものをやりたいと思っていて、
紆余曲折経て、然るべき時にようやくスタートラインに立てた、という感じです。mizhenも個人も、どう転がるかはわかりませんが、
『小町花伝』は始まりの作品だ。賛否両論も、嬉しい。— 藤原佳奈(mizhen) (@mizhen_f) 2019年4月9日
ちらっと書いた《mizhen『小町花伝』能楽堂企み》の朗読は、玉川奈々福さんにお願いしたいと(勝手に)思っています。で、mizhenの佐藤蕗子さんは、玉川奈々福か佐藤蕗子ってくらいに歌がうまくて、本当は最後に玉川奈々福、佐藤蕗子歌謡ショー(音楽ヲノサトル)もしたい。能楽堂ではなくなるけど(笑
— 安田登 (@eutonie) April 7, 2019
今回の劇中歌、キーとなる曲『花の色は』のメロディラインは3分くらいでできた。それを歌って録音して送り返すまで11分。過去最速の早さだった。(歌詞はここからやや修正)#小町花伝 pic.twitter.com/P6dlu3kX0s
— 佐藤蕗子(mizhen) (@fukikosato) 2019年4月10日
還暦こまち〜ずの演歌とラップは藤原とテレビ電話しながら60分くらいで2曲作って、オープニングとエンディングの曲も60分くらいかなぁ、あとはカラオケ音源と戦争ぽい音と水の音などの効果音をいくつか作った。ガレージバンドはじめて触るので大変だったけど楽しくて熱中した! #小町花伝
— 佐藤蕗子(mizhen) (@fukikosato) 2019年4月10日
mizhen『小町花伝』@吉祥寺シアター観劇。独特の/毒々の世界観、他人の悪夢に裸足で迷い込むような感じは『夢十夜』でも読んでいるよう。舞台全体の絵作りの巧さ、声や音楽に対する音感の良さが抜群に良く、質の高い異世界を作り上げていた。僕には全くない世界観。
— 谷賢一 (@playnote) 2019年4月13日
こんにちは、内田樹です。「卒塔婆小町」の 分析、ご教示ありがとうございます。僕はこんなものを書いていたのですか。書いたことを忘れていました。なるほど、なかなか面白い解釈ですね。これを参考にした舞台って、やっぱり小町はお肌つるつるでしたか? https://t.co/YR3uEWdVEF
— 内田樹 (@levinassien) 2019年4月22日
オフィス上の空 6団体プロデュース 「1つの部屋のいくつかの生活」参加作品
1ステージ2団体で鑑賞可。上演時間130分(各団体60分+休憩10分)
【出演団体】
赤:mizhen &シンクロ少女
青:鵺的& かわいいコンビニ店員飯田さん
黄:アガリスクエンターテイメント & Straw&Berry
舞台監督: 本郷剛史 / 照明: 南香織 / 音響: ナガセナイフ / 舞台美術: 仁平祐也 / 制作: 吉田千尋、斎藤貴裕 / 宣伝美術: 津和野諒 / 宣伝写真: 三宅英正 / プロデューサー: 中島庸介 / アシスタントプロデューサー: 森脇洋平、富田喜助 / 企画製作: 株式会社オフィス上の空 / 【協力】: LUCKUP、LICHT-ER、アガリスクエンターテイメント、かわいいコンビニ店員飯田さん、シンクロ少女、Straw&Berry、鵺的、mizhen
※全席指定席。前売り4200円 当日4700円
一般販売 2019年2月9日(土)11時?
https://www.mizhen.info/komachikaden
http://office-uwanosora.com/?p=328
https://stage.corich.jp/stage/98306
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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