ふじのくに⇄せかい演劇祭2018・関連企画「広場トーク「世界で勝負する舞台芸術とは?」」05/03フェスティバルgarden(駿府城公園 東御門前広場)

 4/30に続き、5/3も「ふじのくに⇄せかい演劇祭2018」へ。ここ数年、毎年行われている関連企画の「広場トーク」に伺いました。質疑応答も含めて約1時間。司会は今年も中井美穂さんです。

パネリスト:
 安藤裕康(独立行政法人国際交流基金理事長)
 金森穣(演出振付家・舞踊家・りゅーとぴあ舞踊部門芸術監督・Noism芸術監督)
 宮城聰(SPAC芸術総監督)
 司会:中井美穂(アナウンサー)
 予約不要/無料

 以下、ご一緒した方々のツイートなども集めてみました。

 ↑私も、強く印象に残りました。宮城さんによると鈴木忠志さんは「30代は人脈作りに費やした」と、ふと、もらされたことがあったそうです。「クラシックバレエや音楽と違って演劇はベンチャー企業のように自分で勝手に始められる。とはいえ世界を股にかけて活躍している演劇人は、そう多くはない。若い演劇人には、その数少ない先達が何をしているのか、何を考えているのかをつぶさに見て欲しい」と宮城さん。

 「自分は社交下手で、(他人に)媚びることも絶対に出来ないので、ひたすら自分が信じる道を進むしかないのだけれど、そろそろきついな、厳しいなと思った頃に、“優しい、偉い人”が手を差し伸べてくれる(大意)」とおっしゃる金森さん、素直で正直で魅力的すぎます(笑)。

 中井:海外で活動したいと思っていた宮城さんは、どういうことを心がけてこられましたか?
 宮城:看板をはっきりさせるのを作戦としてやってきた。明瞭な看板がないと取り上げてもらえないから。

 中井:海外に行くだろう若手は、(作品や本人を)見ればわかるということでしたが、ポイントは?
 宮城:(現状に)満足していないこと。

 金森:先日フランスからオーディションに来たダンサーと、目を見ただけでわかりあえると感じた。長年一緒にやってきた日本人ダンサーとは全然わかりあえないこともあるのに。
 宮城:昔は(他者と)早くわかりあいたいと思っていたけれど、他者にはいつまで経っても不慣れなもの。だからこそ人間は距離を縮めようとするのだろう。10年一緒にやっていきて、ようやく目を見てわかるようになったと感じることがある。私は自分の体でさえ今だに不慣れ(だから今は、他者とわかりあわなければと強く欲するわけではない)。

 安藤さんが「(日本の)劇場に行くと客席は若い人ばかり」とおっしゃっていて、私がよく観に行くストレートプレイを上演する劇場とは違う劇場の話なのかな~と思いました。外交官時代にニューヨークやロンドンでよく劇場に行かれていたそうで、現地での劇評の力の大きさを語ってくださいました。

駿府城公園の開放的な空間で、宮城聰とアーティスト・論客たちが自由に語り合います。
パネリスト:
安藤裕康(独立行政法人国際交流基金理事長)
金森穣(演出振付家・舞踊家・りゅーとぴあ舞踊部門芸術監督・Noism芸術監督)
宮城聰(SPAC芸術総監督)
司会:中井美穂(アナウンサー)
日時:5/3日(木・祝)16:30~17:30
会場:フェスティバルgarden(駿府城公園 東御門前広場)(予約不要/無料)
http://festival-shizuoka.jp/event/symposium/

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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