FunIQ『FunIQ×今城文恵(浮世企画)「あいだヶ原のほおずき祭り」』08/07-13 Ito・M・Studio

 FunIQ(ファニック)は俳優の辻貴大さんと日比野線さんの2人ユニット。外部から脚本・演出家を招いて新作を連続上演していく企画の第二弾で、『あいだヶ原のほおずき祭り』の作・演出は今城文恵さん(浮世企画)。今城さんのお芝居を拝見するのは『ザ・ドリンカー』以来、二度目になります。上演時間は約1時間40分弱。

≪あらすじ≫ 公式サイトより
次はな、間ヶ原ってとこのほおずき祭りに行くよ。
あ、い、だ、が、は、ら。まあ知らねえか。
いや特に珍しい祭りじゃねえよ。あの辺りは昔からほおずきが名産だからさ、自分んとこでもパーっと売ろうぜって、ただそれだけの祭りだよ。ズラッと並ぶ真っ赤なほおずきはちょっと見ものかもしれねえけどな。
ただやっぱり時代ってやつか、そろそろやらなくなるんじゃねえかって話だよ。
しかもあそこは年寄りがいねえからな。
まあ、いるにはいるけど。いいじゃねえか、ほっとけよ。
にしても若い奴も面倒だろうが、地元の祭りぐらい出さなきゃしょうがねえよな。
俺だって困るよ、夏は金魚すくいで食ってんだから。
・・・別に祭りに来るのは止めねえけど、深入りはするなよ。
なんで?だからそういうもんなんだよ。
≪ここまで≫

 ここからネタバレします。

 なぜほおずきが間ヶ原の名産なのか。その理由もまた…。

 ※「あいだの家の者」は死者の姿が見えて会話もできるイタコのような存在。今はその正統な力を受け継ぐものが3人(乙佳、直、理久也)しかいない。

【出演】
水越基(杉並区阿佐ヶ谷に住むトラック運転手。自転車であいだヶ原に紛れ込む。実は死んでいる):辻貴大(FunIQ/カムヰヤッセン)
白野乙佳(しらの・おとか。あいだの家の者。誰とでも寝る。直の兄・仁史と婚約したが、その友達イチと浮気し、仁史はイチを撲殺して自殺。でも罪悪感ゼロ):西岡未央
梅津直(東京から10年振りに父の遺品整理のために、あいだヶ原に帰省した。喪服姿):安川まり
白野亮太郎(あいだヶ原の因習を守り、村を復興させたいと願うリーダー。冨美と結婚したが乙佳と朱南と寝ている):日比野線(FunIQ/劇団半開き)
高山泰幸(冷めている若者。直の兄・仁史と仲が良かったらしい。偉そうな亮太郎が嫌いで彼をバールで殴り殺す):勢古尚行(THE SHAMPOO HAT)
須田正樹(3か月以上バイトが続かない前科者。あいだヶ原に逃げ込んできた。亮太郎の従順な部下):木村圭介(劇団献身)
白野冨美(亮太郎の妻。亮太郎は直と性交したいはずなので、直を追い出したい。須田を誘惑する):和田碧
原朱南(はら・あかな。あいだの家の力を持つ金髪少女。血筋違いの母から生まれたので村八分):石澤希代子
キン(毎年祭りの時だけやってくる金魚すくい屋。100年以上前に死んでいる):岸野健太(てがみ座)
庄司理久也(あいだの家の者。直の叔父で死者と話せる。直に彼女の父が死んだことを伝えた。おそらくそれがきっかけで直は村に戻った。バールを持った泰幸から逃げる亮太郎と公民館で鉢合わせしたため、亮太郎は逃げ延びられず死亡):本井博之

作・演出:今城文恵(浮世企画)
舞台美術:平山正太郎(Centreline Associates)
照明:黒太剛亮(黒猿)
照明操作:平井隆也(劇団円想者)
音響操作:西村蒼
宣伝美術:安藤理樹(PLAT-formance)
制作:横井佑輔
主催・企画・製作:FunIQ
【発売日】
一般前売:3,000円
学生前売:2,500円
一般当日:3,300円
学生当日:2,800円
一般前半割:2,500円
学生前半割:2,000円
https://www.funiq.tokyo/funiq-1

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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