戯れの会+学習院『HUIS CLOS(ユイ=クロ) -出口なし-』02/22-26学習院大学南1号館特設劇場

 目白にある学習院大学内の、築90年以上の建物(文化財)での公演です。2015年からの3年連続企画の最終回とのこと。上演時間は約1時間55分(演出家による前説込み)。

 新訳だったおかげか、意味が分かりやすかったです。原題は裁判用語で「傍聴禁止」。「出口なし」よりも広い解釈が出来て面白いですね。

 以下は記録程度です。

≪作品紹介・あらすじ≫ CoRich舞台芸術!より
演劇製作体として不定期に活動を行っている戯れの会が、学習院大学大学院 身体表象文化学専攻と協働で製作する魅惑の舞台。第3弾の今回は、満を持してサルトルの「出口なし」に意欲的な新訳で挑みます。不条理演劇、ブールヴァールと歩んだ3年目、あなたも濃密な密室劇の目撃者に!

とあるホテルの一室、ギャルソンに案内されてやって来たのは、一人の男と二人の女。出口のない部屋で、三つ巴の会話劇がはじまるー。
≪ここまで≫

 ここからネタバレします。

 1つの部屋に集められた男1人と女2人。彼らは既に死んでいる。

 他者が自分の鏡で、他者がいなければ自分の存在を確かめられない。欲望を成就させるにも、欲望を持つにも、他者が必要。他者からは逃げられない。
 外側から鍵をかけられて開かないはずの扉が開いて、脱出するのかと思ったら、誰も出て行かなかったのが面白かった。

 男:地獄っていうのは、他人のことじゃないか。

20170226_HUIS_CLOS

戯れの会+学習院#3
【出演】男ガルサン(メキシコに逃げようとした/同僚に卑怯者と呼ばれることを危惧):窪田壮史、女イネス(レズビアン):吉田直子、女エステル(男の性愛に執着する):平澤萌花、ギャルソン:木場光勇
作:ジャン=ポール・サルトル 演出:多和田真太良 翻訳・ドラマトゥルク:西樹里 美術:吉田健嗣 制作:関根麻里恵・岡村正太郎 演出助手:田中愛 衣裳揚力:小出美奈 振付:千葉惠佑 舞台写真:水野昭子 主催:学習院大学大学院身体表象文化学専攻 共催:学習院大学文学会 製作:戯れの会
【発売日】2016/12/01 事前予約優先制 0円 未就学児の入場はご遠慮ください。
https://www.facebook.com/tawamuredrama/
http://stage.corich.jp/stage/78729

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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