スペイン戯曲を文学座の有志が上演するという情報を得て、観に行きました。いい戯曲を味わいたい病、常に発症しております。
文学座有志によるスペイン戯曲研究会『燃ゆる暗闇にて』約1時間55分。西本由香演出。前知識ゼロで拝見。隔離された楽園を闖入者が撹乱。悪魔と調和するか又は排斥か? 硬質のセリフ劇でとても面白かった。いい戯曲と出会えて幸せ。全席自由3千円。https://t.co/9wJrWUxDbO
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年6月17日
「燃ゆる暗闇にて」。本当にいい戯曲だったな〜…。暗闇に居るとそこが暗闇だとわからない。一筋の光が射した時に初めて気づく。そしてその光は、歓迎されない。社会の縮図。こういう新作戯曲、日本で誰か書いてくれないかしら(って言い終わる前に否定された、こないだ)。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年6月17日
昨日ゲネ観ました。この作品は13年前に僕が研修科卒業発表会でやった作品。そして中村彰男先輩が、当時僕がやったドン・パブロを。前回アトリエの会『野鴨』でも以前僕がやった役と同じ役を彰男さんが…。まさか、次は『わが町』ジョージを…笑 https://t.co/dW80myWmtq
— 植田真介 (@4n3kueda) 2016年6月17日
⇒CoRich舞台芸術!『燃ゆる暗闇にて』
以下は雑談程度です。
何も知らずに観て、ほんっとーーーーーーーーーーーに、良かったです!戯曲が書かれた時期の時代背景や、場面設定を知った上で観ていたら、目の前で起こることを慎重に観察し、立ち上がる人間関係の奥を探りながら味わうことは不可能でした。く~~~、これだからチラシの解説を読まない癖、直せないっ!!
ここからネタバレします。
スペイン戯曲上演 文学座有志「燃ゆる暗闇にて」: スペインの劇作家ブエロ・バリェホ(1916〜2000年)の「燃ゆる暗闇にて」(佐竹謙一訳)を、文学座有志が自主公演として上演する。スペイン内戦では共和国軍 … https://t.co/YB5O1qH4VN #スペイン
— スペイン情報 (@spain_jp) 2016年6月15日
盲学校の話だと知らなかったので、幕が開くなり目に入った挙動不審な若者たちは、いったい何者(人間)なのか、いつの、どこの話なのかと、ゼロから想像することができました。これは宇宙船の話?とか(笑)。そのおかげで演技のわずかな変化や盲人ならではの視線の先に揺さぶられて、楽しかった~~~~♪
たしか小学生の頃に読んだ庄司陽子さんの漫画「花樹林」(⇒あらすじ ⇒電子書籍)の最初のページに、「あなたは暗闇に居て暗闇がわかりますか?私は一筋の光が差した時、そこが暗闇だと知ったのです」的なコマがあった記憶があります(かなり曖昧です)。30年以上前でも忘れないものですね。子供の記憶力あっぱれ。
【出演】
カルロス(優等生):神野崇
ホアナ(カルロスの恋人):内堀律子
ミゲリン(生徒、お調子者):宮澤和之
エリサ(ミゲリンの恋人):永宝千晶
アンドレス(生徒、たばこを吸う):奥田一平
ペドロ(生徒):吉田将基
イグナシオ(転入生):越塚学
イグナシオの父:関輝雄
ドン・パブロ(盲目の校長):中村彰男
ドニャ・ペピータ(ドン・パブロの妻で目が見える):奥山美代子
作:アントニオ・ブエロ・バリェホ
訳:佐竹謙一
演出:西本由香
美術:石井強司
照明:阪口美和
音響:丸田裕也
主催:文学座有志によるスペイン戯曲研究会
協力:文学座企画事業部
チケット:3000円(全席自由 前売り・当日とも)
未就学児童の入場不可。
http://ameblo.jp/nishimoto-y/entry-12156664178.html
http://ameblo.jp/bungakuza/entry-12158868891.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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