稽古場レポートを書かせていただいた、新国立劇場演劇研修所の第9期生修了公演『嚙みついた娘』の初日を拝見しました。上演時間は1時間30分弱。1月13日(水)までです。どうぞお見逃しなく。
新国立劇場演劇研修所第9期生修了公演『嚙みついた娘』は昭和11年の東京が舞台の三好十郎の喜劇。東北から出てきた女中が無邪気に富豪一家の裏を暴く90分。とても面白かった!A席3240円 B席2700円 学生券千円 Z席(当日券)1620円とチケットが安い!舞台俳優の青田買い是非♪続
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016, 1月 8
『嚙みついた娘』続。各人物の陰影が濃いから、出てきた瞬間に空気が変わる。ドタバタ喜劇だけど、笑えない現実も突きつけられて怖くなる。私は戯曲の世界をひたすら誠実に立ち上げるお芝居が好き。研修所公演はありがたい。13日まで。稽古場レポ⇨ https://t.co/CWVoVUXHWp
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016, 1月 8
研修生によるポスター・アートが毎回凄い!今回もまたグレードアップしてました!⇒前回 (1/6時点とはデザインが変わったみたいです)
⇒新国立劇場「第9期生修了公演「嚙みついた娘」の稽古場レポートを掲載していただきました」(2015年12月21日)
⇒CoRich舞台芸術!『嚙みついた娘』
レビューは記録程度です。
≪ものがたり≫ 当日配布パンフレットより。
昭和の初め。東京の資産家富田家に、夫人が名誉顧問を務める春光園ホームより東北の娘ステが連れてこられる。ホームの職員北向から女中の心得として、正直が肝心だと教え込まれるステ。次第に富田家家族の内幕を目の当たりにしていく…。
≪ここまで≫
パンフレットに掲載された栗山民也さんの文章「これから巣立って行く、君たちへ」の後半部分を転載します。
「この公演は9期生の修了公演であるが、わたしのなかではこれから出発するためのステップとなる実験的な公演と、考える。とにかく、この三年間のなかで学んできた幾つものメソッドや講師たちからの多くの言葉を出発点にして、これから多様な作品群との幸福な出会いを期待する。と同時に、世界や人間の複雑な関係性やその不条理な在り方について、深く粘り強い好奇心をいつまでも持ち続けて欲しい。俳優として舞台の上に立つという事は、真実に真正面から世界と向き合うことと同じことなのだから。
この空疎な時代に、こんなにも激しくいくつもの感情と思考を使って、この世界を問うことの出来る舞台芸術というものは、他にそうあるものじゃない。これからは君たちがその可能性を、演劇を愛して劇場に通う観客一人ひとりのもとに、届けていくのだ。」
以下、思いつくままに自分がツイートした内容と、他の人のツイートなどを転載しておきます。
新国立劇場演劇研修所『嚙みついた娘』を観て「いい戯曲だよね、よくぞ上演してくださった」と知人と話していた。そして過去の研修所公演・栗山演出でまた観たい作品を挙げていった。『アンチゴーヌ』『9階の42号室』『The Art of Success』…故・深津篤史作『珊瑚囁』など。
戯曲…素晴らしいな…。『嚙みついた娘』は活字になっていないらしい。三好十郎全集でも自筆のまま掲載されているとか。パっと思いつくままに挙げると、今、上演中の俳優座の安倍公房作『城塞』も面白いし、海外戯曲だけどシアター風姿花伝の『背信』『ブルールーム』も凄い。本当にありがとう。
新国立劇場・演劇研修所修了公演『噛みついた娘』拝見。へっへっへ研修生どもめ、どんだけのもんじゃい……と思ってたら、巧みで確かで茶目っ気もある実に魅力的な演技・演出で、いい意味で期待を裏切られた。作品としても研修所としても見事な仕上がりだろう。コミカルに人間の悪魔を描いた秀作。
— 谷賢一 (@playnote) 2016, 1月 9
タミヤやるなあ。クリタミ。洒脱であったなあ。きちんと時代感・土地感盛り込みつつ、現代的であった。最近の栗山さんの演出は好きだ。
— 谷賢一 (@playnote) 2016, 1月 9
新国立劇場研修所の関係者様と、みっちりじっくり日本の俳優育成と、これからの劇場の役割についてお話してきた。俳優の専門家を増やすことは、単純にうまい俳優が観れるというメリットに留まらず、日本の演劇文化の地盤を固めることにも繋がる。ワクワクする話し合いであったな。
— 谷賢一 (@playnote) 2016, 1月 9
そんでもって教育事業は結果・成果が出るのにとても時間がかかる。今じゃ大学すらも就職予備校になってしまい、卒業生の就職率をアピールして客寄せするようになっちまったが、そんな数字だけで教育の成果をはかるのは大間違いだ。特に俳優育成は長い射程で考えなくちゃならない。
— 谷賢一 (@playnote) 2016, 1月 9
「噛みついた娘 」
演出 栗山民也
作 三好十郎
初日
13日迄お見逃しなく。面白い作品です。劇中ラジオの声で出演。
ひねりの効い社会派コメディ
#新国立劇場 #噛みついた娘
https://t.co/lyYU77TVQp pic.twitter.com/Kf9LxFMpCT
— 西原 康彰 (@Saibarayasuaki) 2016, 1月 8
日差しがあったかいですね!
さぁさぁ!今日も14時からですよ!! pic.twitter.com/6ORfDQns40
— 竹内 香織 (@KaORioAo) 2016, 1月 10
【タウンニュース秦野版】舞台俳優へ飛翔 新国立劇場演劇研修所を修了 https://t.co/Xmd4stsb1J 秦野市南が丘在住の清水優譲(まさのり)さん(23)は新国立劇場演劇研修所の第9期生。2013年に全国からの応募者125人中、合格者12人という狭き門を潜り抜けた。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016年2月5日
【出演(およそ登場順)】
北向麗子(春光園ホーム職員):髙橋美帆
柿村ステ:八幡みゆき
須山(新聞記者):草彅智史
スズ(女中):加茂智里
書生:永澤洋(8期修了生)
富田睦子(長女):竹内香織
富田宇之介(長男):村岡哲至
富田德子(夫人):岡崎さつき
クニ(女中):宇田川はるか
富田德次郎(次男):清水優譲
畑山(ピアニスト):形桐レイメイ(5期修了生)
逸見キチ子:泉千恵(6期修了生)
富田卯太郎(主人):坂川慶成(8期修了生)
若目田完治:峰﨑亮介(7期修了生)
【声の出演】ラヂオの聲:西原康彰(2期修了生)
作:三好十郎 演出:栗山民也 美術:伊藤雅子 照明:田中弘子 音響:福澤裕之 衣裳:成田有加 ヘアメイク:鎌田直樹 方言指導:若尾義昭 演出助手:坪井彰宏 舞台監督:米倉幸雄 演劇研修所長:栗山民也 主催:文化庁、新国立劇場制作新国立劇場
プロンプター:安藤ゆかり(7期修了生) チラシデザイン:荒巻まりの(8期修了生)
A席3,240円 B席2,700円 学生券1,000円 Z席1,620円(公演当日、ボックスオフィス窓口のみで販売。1人1枚、電話予約不可)
就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。各種割引はご利用になれません
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/151020_007710.html
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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