フェスティバル/トーキョー実行委員会『ブルーシート』11/14-15、12/04-06豊島区・旧第十中学校グラウンド

 私にとって「フェスティバル/トーキョー15」の最後の演目です。『ブルーシート』は2013年1月末に福島県立いわき総合高等学校の総合学科第10期生アトリエ公演として初演された、飴屋法水さんの岸田國士戯曲賞受賞作です(⇒togetterまとめ)。上演時間はカーテンコール込みで約1時間50分。

 初演に出演していたいわき総合高校の卒業生(一部除く)の今が反映された、2015年版の『ブルーシート』になっていました。2011年3月8日、9日(たぶん)の入試を経て4月下旬から入学した生徒たちが、2年生の時に飴屋さんと創作されたんですね。3年生の時の作品『あひる月13』(2014年2月)は東京でも上演されました。

ブルーシート
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飴屋 法水
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 開演の30分前から整理番号順に整列して入場します。全席自由席なのでお早目にどうぞ。12月ですのでね、当然ですが寒いです。携帯用カイロを1ついただけますが、防寒対策は必須かと。上演中は集中してたのでそれほど気になりませんでしたが、終演後、立ち上がるのに少し時間がかかったり、歩くと足が凍えていて少し痛かったり。私の場合は年齢のせいかもしれませんが、帰り道はしゃべる気にならないほど寒かったです…。

 ⇒フェスティバル/トーキョー15「記者会見&トークイベント
 ⇒福島県立いわき総合高等学校演劇部『あひる月13』レビュー(2014年2月)
 ⇒CoRich舞台芸術!『ブルーシート

 ≪作品紹介≫ 公式サイトより
 飴屋法水といわきの高校生が残した「希望」の物語を、「いま」に――
 舞台は仮設校舎の傍らのグラウンド。その背後には地震で崩落し、一時はブルーシートに覆われていたという崖が迫る。2013年、飴屋法水といわき総合高校の生徒10人が上演した『ブルーシート』。東日本大震災と原発事故後の風景、そこで生活する高校生たちのたわいのないやりとりを、不在の「11人目」を軸に描き、生と死、希望のありかを問うた本作は、わずか2日間の公演にもかかわらず、飴屋の岸田戯曲賞受賞をはじめ大きな反響を呼んだ。
 それから2年。待望の再演となる今公演には、初演を経験した元高校生も参加、新たな出演者と共に「いま、生きていること」に向き合う。いわき総合高校での公演に続く東京公演の会場は、豊島区内にある元中学校のグラウンド。流れていく月日、いわきと東京との場所の隔たりをも引き受け、いま、ここでしかない2015年の『ブルーシート』が生まれようとしている。
 ≪ここまで≫

 ブルーシートが学校のグランドから見える崖を覆うイメージから、阪神淡路大震災を描いた舞台『珊瑚囁(さんごしょう)』を思い出しました。

 ↓ツイートは2015/12/26加筆。

 ここからネタバレします。

 最初は初演時の映像がディスプレイで上映されました。ある男性の先生による開演前の挨拶で、上演の意図などをしっかり説明してくださっていました。その先生は、がんになってすぐに亡くなったと、後で告げられました。

 「逃げろ!逃げろ!」と叫ぶような声で言いながら、足踏みをするように踊る男子生徒。果たしてどこから、どこへ、逃げるのか。私自身が、きっとずっと足踏みをしているのだろうと思いました。

≪福島、東京≫
出演:いわき総合高等学校卒業生・在校生(飯島もも 大蔵郁弥 大谷ゆうか 小野愛莉 志賀竜也 中川鈴菜 飛知和有沙 飛知和寿輝 古山和泉) 映像出演:佐々木優花 詩(うた)ちゃん
作・演出:飴屋法水
演出助手:西島亜紀
美術・音響:飴屋法水
技術監督:寅川英司
舞台監督:鈴木康郎
音響コーディネート:相川晶(有限会社サウンドウィーズ)
制作:奥野将徳、中村茜(precog)、松宮俊文、小島寛大、市村作知雄(フェスティバル/トーキョー)
主催:フェスティバル/トーキョー
協力:福島県立いわき総合高等学校
一般前売
自由席(整理番号つき)3,500円(当日+500円)
立見席(整理番号つき)2,500円(当日+500円)
※雨天決行・荒天中止 
道順:http://www.festival-tokyo.jp/15/news/blue-sheet-access/
http://www.festival-tokyo.jp/15/program/blue-sheet/
http://precog-jp.net/ja/events/norimizu_ameya_blue_tarp/
http://precog-jp.net/ja/events/norimizu_ameya_blue_tarp_tokyo/
「福島の高校生と向き合い生まれた戯曲 岸田賞受賞の飴屋法水「ブルーシート」」
http://www.sankei.com/entertainments/news/140413/ent1404130007-n1.html
第58回岸田國士戯曲賞受賞作 飴屋法水『ブルーシート』福島県立いわき総合高等学校上演台本掲載シアターアーツ54号
http://theatrearts.activist.jp/2013/04/vol54_ameya.html

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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