チョウソンハさんと池田有希子さんによる『マクベス』。プロデュースは佐々木透さん、演出は西悟志さんです。⇒関連作レビュー(2005年) ※チョウソンハは成河さんの旧芸名。
リクウズルーム『アマルガム手帖+』公演中に、特別公演として1ステージだけ上演されました。1/15-16にシアターX(カイ)で本公演あり。
実にいい写真が撮れた。wits+リクウズルーム。 pic.twitter.com/RMn5n7eOlM
— ニシサトシ (@nishi_satoshi) 2015, 12月 25
wits「マクベス」約1時間40分。チョウソンハさん(成河)と池田有希子さんによる、何もないと言っていい空間で2人だけのシェイクスピア。夫婦漫才風でアドリブ多そうだが実は原作に忠実。演じ分けの工夫と名台詞のアレンジが楽しい♪バーナムの森が迫ってくる場面は笑ったわ〜。続く。
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016, 1月 11
wits「マクベス」続き。観客と交流し、共演者と息を合わせ、物語を伝える。人気も実力もある俳優が生身をさらして挑戦してる。今後の継続に期待。舞台にギターあり。成河さんファンは必見♪ 1/15-16のシアターXでの本公演は残席有り。https://t.co/zfNirGvtyU
— 高野しのぶ (@shinorev) 2016, 1月 11
⇒CoRich舞台芸術!『アマルガム手帖+』
⇒CoRich舞台芸術!『マクベス~The tragedy of Mr. and Mrs. Macbeth』
アドリブとかインプロ(即興)とか、呼び方も手法もさまざまにあると思うんですが、台本どおりではないことを舞台でやることって、チャレンジングですよね。俳優は大変だと思います。今、舞台上で俳優がしゃべった言葉が台本どおりなのか、その場でポロっと出た俳優自身の言葉なのかは、観客には正確にはわからないものですよね(フォースド・エンタテインメント『The Coming Storm―嵐が来た』みたいに、字幕が出ちゃったらわかりますけど)。
対して、戯曲どおりのセリフを話していても、俳優(=役人物)がその場で思ったことを言っているように聞こえるお芝居もあります。たとえばパっと思いつくのだと、ロシア人の『かもめ』(⇒1、2)、Daniel Veronese『溺れる男』、tg STAN『Nora ノーラ』、Ivo van Hove『THE FOUNTAINHEAD』(関連リンク⇒1、2、3)とか。あとはナショナル・シアター・ライヴもですね。
先日、舞踊評論家の乗越たかおさんが、頭と口『MONOLITH』終演後のトークで「インプロ(即興)を始めると、1分で同じ動きをするようになる」とおっしゃっていて、至極納得だったんです。「人間は動作などをパターン化して記憶する。例えば箸を持つことなど。パターン化して身につけることで生活ができる」とも。だからアドリブを何度もやると、同じことの繰り返しになってしまう傾向があるんですよね。繰り返されると観客は飽きて、退屈します。
今回の『マクベス』については、違う人物だけど似たようなしゃべり方だったり、同じ口癖が続くことが、少々ですが、ありました。どのくらいがアドリブで、どのくらいが決まったセリフなのかは私にはわかりませんが、もしアドリブが多いのだったら、セリフを多めにして演技を変える…などの方法も試してみるのはどうかしらと、素人考えですが、思いました。
ここからネタバレします。
“地獄の門番”役(だったかな)で女優の佐藤友さんが登場しました。マクベス夫妻がダンカン王を殺した後に出てくる、酔っ払いの門番役です。
小さなピアノ(池田有希子)、ギター(チョウソンハ)の生演奏と歌あり。
映画「インディー・ジョーンズ」のテーマ音楽は懐かしいやら恥ずかしいやら。
二人で演るマクベスだからとにかくシーンの切り貼り作業は必至なのだけど、全場全役当たってみると、シェイクスピアって「捨て」がない!作中に当時彼のパトロンであったイングランド王のお追従としか取れないシーンが突然挟まれているんだけど、そこすら前後との貫きを通すとめちゃくちゃ感動する!
— 池田有希子 yukiko ikeda (@iYukiko) 2015, 12月 21
沙翁三昧。写真にあるもの以外にもぎょーさんあるで! pic.twitter.com/lS8MlDKW6h
— 池田有希子 yukiko ikeda (@iYukiko) 2015, 12月 20
マクベス稽古真っ最中につき、シェイクスピアの当時のパトロン=ジェームス1世著『悪魔学』原語版が、資料としても秀逸すぎるし『マクベス』に出る役者の必読本に制定しても良いくらい、やば面白いのでオススメです。面白すぎてのめり込み注意。
https://t.co/kSmDGgVy8c
— 池田有希子 yukiko ikeda (@iYukiko) 2015, 12月 13
チョウソンハ始めます
http://web-dorama.jugem.jp/?eid=627
アマルガム手帖+
http://web-dorama.jugem.jp/?eid=628
アマルガム手帖+、初日ですぞ。
http://web-dorama.jugem.jp/?eid=630
↓2016/01/16加筆
読売夕刊にwits「マクベス ~The tragedy of Mr. and Mrs. Macbeth」の記事。 pic.twitter.com/BZ8QP1qRmo
— arida (@Magnoliarida) 2016, 1月 13
wits=池田有希子+チョウソンハ+西悟志+菊川朝子+西幸永+佐々木透
出演:チョウソンハ、池田有希子 門番役:佐藤友 シェイクスピア役:佐々木透 演出家西役:西悟志
原作:シェイクスピア 上演台本:wits(松岡和子訳による) 演出:西悟志 舞台監督協力:喜久田吉蔵 音響:佐々木透 照明協力:岩城保 宣伝美術:菊川朝子(Hula-Hooper) 制作:リクウズルーム(季麻倫子 道田文乃) 西幸永 砂田麻里子 企画:wits プロデューサー:佐々木透(リクウズルーム)
入場料:2,000円(前売のみ/全席自由席)
※『アマルガム手帖+』半券提示で500円OFF
※この回は『アマルガム手帖+』の上演はございません。
http://amalgam-note2016.tumblr.com/post/132199391960/1%E6%9C%8811%E6%97%A5%E6%9C%88%E7%A5%9D1400-%E7%89%B9%E5%88%A5%E5%85%AC%E6%BC%94
http://wits-macbeth.tumblr.com
※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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