【意見/地点8】ロームシアター京都が「ハラスメント防止ガイドライン(案)」を公開/パブコメ受付中※03/07(日)〆切

 ロームシアター京都が2月14日にシンポジウム《劇場におけるハラスメントを考える 「個人が尊重され、豊かな対話が生まれるために」》を開催し、「ハラスメント防止ガイドライン~ロームシアター京都で過ごす全ての人のために~(案)」を発表しました(⇒前回の投稿)。
 

 2019年からの新館長任命問題を受け、ロームシアター京都は劇場の体質改善を着実に進めてくださっています(⇒関連投稿)。

●2020年1月16日
 「ロームシアター京都 新館長就任のお知らせ(1/24追記)

●2020年3月31日
 「ロームシアター京都館長の交代について

●2020年3月19日
 「三浦基氏のロームシアター京都館長就任の延期について
 ⇒京都市と(公財)京都市音楽芸術文化振興財団からの報告

●2020年5月7 日
 「2020年度自主事業 地点 新作『君の庭』公演決定!(5月7日更新)

●2020年7月31日
 「ハラスメント防止指針(財団)の策定について
 以下を公開しています。
 ・ハラスメント防止に関する職員向け手引き
 ・公益財団法人 京都市音楽芸術文化振興財団 ハラスメント防止に関する指針
 ・公益財団法人 京都市音楽芸術文化振興財団 ハラスメント防止に関する指針の策定について

●2020年12月24日
 「ロームシアター京都館長問題に係る信頼回復の取組について
 以下を公開しています。
 ・ロームシアター京都館長人事及び本件に係る信頼回復の取組について

●2021年2月14日開催
 「シンポジウム 劇場におけるハラスメントを考える「個人が尊重され、豊かな対話が生まれるために」

●2021年2月14日
 「「ハラスメント防止ガイドライン~ロームシアター京都で過ごす全ての人のために~」案の公開について
 ・「ハラスメント防止ガイドライン~ロームシアター京都で過ごす全ての人のために~」案(2021年2月14日付)

 ガイドラインはPDFで13ページあります。劇場職員、芸術家だけでなく観客も含めた「ロームシアター京都で過ごす全ての人」のために、劇場の目指すべき姿を定めた具体的な指針案です。

 ハラスメントを「個人の尊厳と人格を傷つける行為」と定義し、「他の者を不快にさせる言動、他の者の安心・安全な環境を害する言動、また、言動への対応によって条件等で不利益を与える行為等の総称」「優位性をもとに、適正な範囲を超えて、身体的・精神的な苦痛を与えること・それに起因すること」と、より具体的に言葉にした上で、「ハラスメントを許さず、その防止に努め、万が一発生した場合においては、適切に対応します」と宣言してくださっています。他の劇場もこれに続いてもらいたいですし、舞台芸術関係者にこの基本認識が広まってほしいです。

 ロームシアター京都は上記ガイドラインの今年度中の策定に向け、意見公募(パブリックコメント募集)を行っています。ガイドラインにはハラスメントに「該当すると考えられる例」とともに「該当しないと考えられる例」も紹介されています。イメージしやすいのでぜひ読んでみてください。
 ⇒ハラスメント防止ガイドライン案・ご意見募集の入力フォーム(3月7日(日)〆切)

 職場におけるパワハラ対策は2020年6月1日から大企業の義務になりました。そして2022年4月1日からは中小企業の義務にもなります。厚生労働省の公式サイトに「職場におけるハラスメントの防止」関連の資料が多数ありますので、ご参照ください(⇒指針(文章) ⇒指針(図))。

 劇団やカンパニー、コレクティブ等と称する任意団体には「事業主」と「労働者」という雇用関係はないかもしれませんが、だからといってハラスメントを放置していいわけはありません。日本劇作家協会は2020年に「セクシュアル・ハラスメント事案への対応に関する基本要綱」を公開しており、協会内にはハラスメント勉強会もあります(石原燃さんのツイート⇒12

 演劇関係者6名が3月1日(月)20時から「ロームシアター京都のハラスメント防止ガイドライン案を読んでパブコメを考える会!!」をZOOMで実施します。
 ディスカッション参加者(敬称略):山田由梨、西口想、端田新菜、秋本ふせん、高羽彩、長島確

 ↓関連ツイートを転載します

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