ナショナル・シアター・ライヴ2019「アレルヤ!」07/12-07/18シネ・リーブル池袋

 欠かさず見るようにしているナショナル・シアター・ライヴ(⇒前回)。アラン・ベネットさんの新作戯曲でテーマは高齢者医療等ということで、楽しみに伺ったところ、とても面白かったです!

 ⇒「イギリスドラマファンにこそNTLアレルヤ!を見てほしい話

 ※レビューは2019/09/08に公開しました。

≪作品概要≫ https://www.ntlive.jp/allelujah
『英国万歳!』や『ヒストリーボーイズ』など、ヒット作を多数手掛ける劇作家&演出家コンビ、アラン・ベネット(御年84!)とニコラス・ハイトナーによるコラボレーション第10作目。とある病院の患者や医療スタッフ、見舞客らが織りなす悲喜こもごもの人間模様を通し、イギリスの国営医療サービス事業「国民保健サービス」の在り方を浮き彫りにする。若手からシニアまで25名のキャストが見事なアンサンブルで魅せる。
≪ここまで≫

 入院患者役のご老人たちの笑顔がいっぱいの元気なダンス!幸せもらった~!…と同時に切なくなったり、恐怖も感じたり…巧みな演出(ニコラス・ハイトナー)でした。

 公営から民営になると経費カットが優先され、人命を後回しにすることが正当化されてしまいます。先日、ケン・ローチ監督のドキュメンタリー映画「1945年の精神 (THE SPIRIT OF ’45)」↓を見ました。

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 日本にも、なんでもかんでも民営化と叫ぶ政治家、事業家がいますが、慎重にならなければならないと思います。

 ここからネタバレします。

 「遅すぎる死を放置してはいけない」は恐ろしいセリフですよね。生きることに優先するものがあることが前提になっています。また、誰が「遅すぎる」と決めるのでしょうか。

 “迷惑”な入院患者を次々と殺していた看護部長は、幼いころから親に介護の仕事を押し付けられて、介護や看護しか知らない人生を生きてきました。青春時代を謳歌したり、文化芸術に触れたりする機会は極端に少なかったのでしょうね。彼女の凶行にも理由が与えられていました(全く正当ではないけれど)。

原題:Allelujah!
上演劇場:ブリッジ・シアター(ロンドン)
収録日:2018/9/20(公開は2019/11/1) 尺:2時間45分(休憩あり)
2018年7月11日~9月28日まで上演
≪出演≫
・患者たち
モリー:ジャクリーン・チャン
ミセス・モーズリー:ジャクリーン・クラーク
メイヴィス:パトリシア・イングランド
メアリー:ジュリア・フォスター
アーサー:コリン・ヘイ
レネ:アンナ・ラインダッフ
ネヴィル:ルイス・マホーニー
ジョー:ジェフ・ラウル
コーラ:クレオ・シルヴェスター
ルシール:グウェン・テイラー
ヘイゼル:スー・ウォレス
アンブローズ:サイモン・ウィリアムズ
・職員たち
ヴァレンタイン医師:サシャ・ダワン
シスター・ギルクリスト(看護部長):デボラ・フィンドレー
ソルター(理事長):ピーター・フォーブス
ラメッシュ(ジュニアドクター):マニッシュ・ガンディー
ジェラルド(理学療法士):リッチー・ハート
ピンクニ―看護師:ニコラ・ヒューズ
フレッチャー(ジュニアドクター):ゲイリー・ウッド
・来客たち
コリン(ジョーの息子)::サミュエル・バーネット
アレックス(ドキュメンタリー映像の監督:サム・ボンド
ミセス・アーンショウ:ロジー・イード
クリフ(カメラ技師):ナディーン・ヒギン
アンディ(職業実習生):デヴィッド・ムースト
ミスター・アーンショウ:ダンカン・ウィズビイー
作:アラン・ベネット
演出:ニコラス・ハイトナー
振付:アーリーン・フィリップス
音楽:ジョージ・フェントン
照明デザイン:ナターシャ・チヴァーズ
音響デザイン:マイク・ウォーカー
一般3000円 学生2500円
https://www.ntlive.jp/allelujah
https://bridgetheatre.co.uk/whats-on/allelujah/

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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