前川知大さんが作・演出される人気劇団イキウメの新作です。上演時間は約2時間5分。
【図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの】初日開幕。上演時間、一幕2時間5分予定。 pic.twitter.com/e2wPaLcv59
— イキウメ/カタルシツ (@ikiume_kataru) 2018年5月15日
昨年の舞台『散歩する侵略者』のDVDが発売中。すごく面白かったのでオススメです！
イキウメのマイルストーン「散歩する侵略者」2017年上演版がDVDに https://t.co/kHwddYkUNS pic.twitter.com/cvqZrkYRc4
— ステージナタリー (@stage_natalie) 2018年4月25日
↓オーディション情報
イキウメ出演者募集2018-2019。対象は30歳までの魅力的な俳優、男女経験不問。〆切は6/15消印有効、持参不可。郵送のみ。ご興味のある俳優さんは上演中の公演を観ましょう。東京公演は6/3まで、大阪公演は6/7-10。制作部スタッフ募集あり。詳細は公式サイトで後日公開の模様。https://t.co/2zn7SvMfbD pic.twitter.com/Ch4dDI5Og5
— 高野しのぶ（しのぶの演劇レビュー） (@shinorev) 2018年5月15日
≪あらすじ・作品紹介≫ 公式サイトより。
誰かの何気ない一言で湧き上がってきた感情。
突然、心の中に火花のように現れては消えていく衝動。
見知らぬ人の芳香や懐かしい音楽が、否応なしに引きずり出す思い出。
それらはふとしたきっかけで襲ってくる。意志とは無関係に。
無視することはできても、無かったことにはできない。
私達の日常は平穏に見えて、心の中は様々なものに襲われている。
感情、衝動、思い出。襲ってくるもの。
自由意志なんて本当にあるのか、不安になってくる＿。
図書館的人生、第四巻は意識の中の魔物、「感情、衝動、思い出」についての短篇集です。
≪ここまで≫
今回は3本の短編で構成されており、やわらかにつながっています。がっつりとしたSFではなく、身近で親しみやすい題材でした。苦笑しながら身につまされたり、薄ら恐ろしくて背筋がひんやりとしたり。作品紹介に「意識の中の魔物」とあるように、観客自身の中にある欲望や狂気が炙り出されるのだと思います。
小野ゆり子さんが、私が初めて見る表情や動きをされていて、とても良かったです。
ここからネタバレします。
舞台の額縁を囲む枠が重なる抽象美術で、枠は奥に行くにしたがって小さくなっていきます（舞台写真参照）。中央奥と枠と枠の間から俳優が登場します。枠によって区切られた空間は計8個あるでしょうか。最初の場面に出ているテーブルも8角形に見えました。テーブルは組み立て式で、他の場面では8角形が分解され、小さい複数のテーブルとして使われたりしました。枠に当たる光が動いていくのが面白いです。※光は映像ではなく照明だそうです。
【1】箱詰め男（2036年）
自分の身体を寄木細工型PCに移した男性（安井順平・声のみ）のお話。匂いを感知できるようになると、知りたくないことまで知ってしまい、忘却が出来ないためさらに辛いとももらす。箱がAmazonの小品「Alexa」みたいなで可笑しいのですが、AIではなく、あくまでも人間なんですよね。そのへんが怖いなぁと思います。
【図書館的人生Vol.4・お座席状況0519】当日券は開演1時間前から受付で発売します。現在のところ、販売開始時間までにお越しのお客様には、みなさまにご用意できています。1週目の土日は両日とも昼夜公演があり、平日より増量でお待ちしております。（写真 #3「あやつり人間」） pic.twitter.com/TW6uA6jXBL
— イキウメ/カタルシツ (@ikiume_kataru) 2018年5月18日
【2】ミッション（2006年）
突然、衝動にまかせて行動を起こしてしまう若い男性（大窪人衛）のお話。自分の中から沸き起こる欲望は神の啓示で、天から自分に与えられた使命だと思いこむ弱さは、誰にも身に覚えのある事じゃないかと思います。
【3】あやつり人間（2001年）
大学三年生の由香里（清水葉月）は就職活動中。母（千葉雅子）のがんが再発し、兄（浜田信也）と治療法について話し合い決裂する。寄木細工職人を目指す同級生（小野ゆり子）と再会し、進路も人生も考え直し、彼氏（田村健太郎）とも距離を置くことに。「大学に行かないと苦労する」とか「最新の治療を受けて長く生きて欲しい（でもあなたのクオリティー・オブ・ライフは問わない）」とか。他人が善意で言ってくるのが超ウザイんだよね～と共感（笑）。私は3番目が一番面白かったですね。
天井の中央部分から黒くて大きいゴツゴツとした塊が顔を出します。がん細胞なのか隕石（宇宙からの贈り物、神の啓示）なのか、自分の頭に住みつく黒い欲望なのか、もしくは払しょくできない先入観なのか。ゴジラみたいだなぁとも思いました。
人を「人」足らしめているもの。それがなければ生きていけないけれど、それがあるから苦しくもある。私たちが生きる時間はあらゆることがそれに関係している、みんな口にしないことなのだけど。詰めていっても、端から崩れていくパズルのような私たちの日常を、三つの短篇で。ゲネプロ、終了しました。 pic.twitter.com/ZsQJhgnRfl
— イキウメ/カタルシツ (@ikiume_kataru) 2018年5月14日
「箱詰め男」のお父さんこと不二夫(安井順平)は録音ではなく、舞台袖の不二夫ブースから毎回生放送でお送りしています。イキウメ図書館4。 pic.twitter.com/SLp0QwXVuT
— 前川知大 (@TomoMaekawa) 2018年5月19日
≪東京、大阪≫
出演：浜田信也、安井順平、盛隆二、森下創、大窪人衛、小野ゆり子、清水葉月、田村健太郎、千葉雅子
脚本・演出：前川知大／美術：土岐研一 ／照明：佐藤啓／音楽：かみむら周平／音響：青木タクヘイ ／衣裳：今村あずさ ／ヘアメイク・かつら：西川直子 ／振付協力：青木美保 ／ドラマターグ・舞台監督：谷澤拓巳 ／演出助手：大澤遊／演出部：渡邉亜沙子 棚瀬巧 ／照明操作：溝口由利子 ／音響操作：牧野宏美／宣伝美術：鈴木成一デザイン室 ／アートワーク：飯田信雄 ／舞台写真：田中亜紀／プロデューサー：中島隆裕 ／票券：宍戸円 ／制作部：坂田厚子 林田美緒／主催:エッチビイ主催：エッチビイ 提携：東京芸術劇場（公益財団法人東京都歴史文化財団）
【発売日】2018/03/10
前売・当日共通：5,000円
※未就学児童入場不可。開場は開演の30分前です｡
※先行発売期間中(3/5(月)～3/9(金))は、席位置をお選びいただくことはできません。
※5/30(水)14:00と19:00公演は、収録のため客席にカメラが入る予定です。予めご了承ください。
※5/20(日)18:00公演は、アフタートークあり。当日チケットをお持ちのお客様に限りご覧いただけます。
※車いすスペースは一般発売より東京芸術劇場ボックスオフィスの電話・窓口にて取扱い。
※最前列はB列です。
※1予約につき4枚までの枚数制限あり。
※当日券は開演1時間前より劇場受付にて販売いたします。
http://www.ikiume.jp/toshokan4.html
http://www.geigeki.jp/performance/theater171/
http://stage.corich.jp/stage/90709
※クレジットはわかる範囲で載せています（順不同）。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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