SPAC『高き彼物』11/02-19静岡芸術劇場(一般公演:11/03-19)

高き彼物
高き彼物

 『高き彼物』は2000年に発表されたマキノノゾミさんの傑作戯曲。2012年にメルマガ号外を発行しました。⇒オーディション告知エントリー

 静岡のSPACで俳優の古舘寛治さんが演出に挑戦。舞台美術デザインは宮沢章夫さんです。

 ⇒CoRich舞台芸術!『高き彼物

 以下はツイートや記録など。

≪あらすじ≫ 公式サイトより
1978年夏、SLの汽笛が聞こえる静岡県川根町の雑貨屋。友人をバイク事故でなくして失意に沈む高校生・藤井秀一に対し、元高校教師の猪原正義は、時に熱く、時におおらかに、その心の傷を癒やそうとする。しかし、より良く生きたいと願う正義にも、人には言えない秘密があった……。笑い・涙・驚きの全てが詰まったマキノノゾミ珠玉の名作を、リアルな演劇とは何かを問い続けてきた俳優・古舘寛治が演出。他者、そして自身の多面性を受容していく普遍のドラマ。
≪ここまで≫

 終演後にカフェ・シンデレラで片山役の若菜大輔さん(↓写真)とお話をさせて頂きました。若菜さんは公募オーディションに合格して『黄金の馬車』(2013年)に出演して以来、SPAC作品によく出演されています。次は12月の新作『冬物語』が控えます。

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若菜大輔さん

 前半2週間、後半4週間の合計6週間もの稽古があり、演出の古舘寛治さんは「役を演じながらも常に周囲に耳を澄ますこと」を徹底されていたとのこと。宮城聰さんが俳優に求めることでもあるそうです。

 ≪アフタートーク≫
 小栗旬:いやー、演劇っていいですねー!
 古舘寛治:不明にしてこの戯曲のことは知らず、いくつかの候補の中から「高き彼物」を選んだ。解決不可能な問題が描かれている。普遍性がある。1978年の夏と時代が指定されている。完全に時代劇。何度読んでも泣いてしまった。こんな戯曲を書ける人が日本にいたのかと思った。

■伊達なつめさん

静岡芸術劇場の入り口の壁
静岡芸術劇場の入り口の壁

■古舘寛治さん

■出演者

≪静岡2か所≫(一般公演:11/03-19)
【出演(あいうえお順)】藤井秀一:石倉来輝、警官:武石守正、猪原智子(娘):とみやまあゆみ、中学教師:本多麻紀、猪原平八(父):吉植荘一郎、片山(智子の婚約者):若菜大輔、猪原正義:渡辺敬彦
脚本:マキノノゾミ 演出:古舘寛治 舞台美術デザイン:宮沢章夫
舞台監督:内野彰子
照明デザイン:大迫浩二
音響デザイン:加藤久直
衣裳デザイン:駒井友美子
演出助手:守山真利恵
演出部:神谷俊貴
美術:徳舛浩美、三輪香織
照明操作:加藤悦子
音響操作:山崎智美
ワードローブ:川合玲子
技術監督:村松厚志
制作:中尾栄治、雪岡純、佐藤亮太
宣伝写真:小濱晴美
宣伝美術:坂本陽一(mots)
撮影ヘアメイク:YUKI & RENA(La SUPREME 新静岡セノバ)
主催・製作:SPAC – 静岡県舞台芸術センター
支援:平成28年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
ふじのくに芸術祭共催事業
一般:4,100円 ペア割引:3,600円(2名様で1枚につき)
グループ割引:3,200円(3名様以上で1枚につき)
ゆうゆう割引:3,400円(満60歳以上の方)
学生割引:[大学生・専門学校生]2,000円 [高校生以下]1,000円
障がい者割引:2,800円 ※付添の方(1名様)は無料
※終演後、演出家・古舘寛治とゲストによるトークを開催します。
11月3日(木・祝)ゲスト:宮沢章夫(舞台美術デザイン)
11月5日(土)ゲスト:小栗旬(俳優)
11月13日(日)ゲスト:深田晃司(映画監督)
http://spac.or.jp/takaki_2016.html

※クレジットはわかる範囲で載せています(順不同)。間違っている可能性があります。正確な情報は公式サイト等でご確認ください。
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