あうるすぽっとプロデュース『TUSK TUSK』12/10-13あうるすぽっと

TUSK TUSK
TUSK TUSK

 英国の若い女性劇作家ポリー・ステナムさんが22歳の時に書かれた戯曲『TUSK TUSK(タスク タスク ※TUSKは「牙」の意)』を、谷賢一さんが演出されます。上演時間は約2時間半、休憩を含む。

 ステナムさんの処女作『THAT FACE~その顔』が面白かったので期待はしてましたが、15歳、14歳、7歳の子供が主役で、しかも実年齢が役に近い俳優(つまり子役)が演じるので、一体どうなるかな…と思っていたんです。ふたを開けてみたら、演技が達者な上に子供であることに大きな効果があり、期待以上の観劇体験になりました。まず戯曲が素晴らしくて、演出も見事!以下、初日の連投ツイートです。

 ⇒playnote.net(谷賢一さんのブログ)「『TUSK TUSK』終演」(2015/12/23加筆)
 ⇒CoRich舞台芸術!『TUSK TUSK
 以下は記録程度です。出演者のブログ投稿の記録も。

風姿花伝プロデュース『悲しみを聴く石』12/11-21シアター風姿花伝

悲しみを聴く石
悲しみを聴く石

 女優の那須佐代子さんが支配人をつとめるシアター風姿花伝の、2作目のプロデュース公演です。昨年の『ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる』(⇒稽古場レポート)は読売演劇大賞の最優秀演出家賞、優秀作品賞、優秀女優賞を受賞。演出は前回に続き上村聡史さんです。初日の上演時間はカーテンコール込みで約1時間半弱。

 激戦地を舞台に、意識のない夫の介護をするイスラム教徒の女性(那須佐代子)の語りで進行しますが、一人芝居だという印象はありませんでした(実際のところ、三人芝居です)。美術、音響、照明が高品質で、小空間で濃密なストレート・プレイを味わうことが出来ました。

 12/18(金)14時の回の終演後には、シアター風姿花伝のレジデントアーティストである小川絵梨子さんを迎えたトークがあります。思えば小川さんが同劇場で『帰郷 The homecoming』を演出されたのが2013年でしたね(⇒2013年の記者発表)。「シアター風姿花伝プロデュースなら上質のストレート・プレイを観られる」というブランドの確立に、また一歩近づいたのではないかと思いました。

 ⇒Yoz Art Space「『悲しみを聴く石』 ──「今」に放たれた魂の叫び」(2015/12/13加筆)
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