【俳優養成】「ダンスも演劇も専門の養成機関がない」

 愛知県芸術劇場シニアプロデューサー、あいちトリエンナーレ2016キュレーターの唐津絵理さんのツイートを機に、私も東京の俳優の現状について考えていることをつぶやきました。長年言われ続けていることで、同じ議論が繰り返されているように思います。自分の備忘録のための投稿です。

 ※演劇系大学の公演とは演大連『カノン』のことです。
 ※シアターガイド2015年11月号には↓5ページに渡る「英国演劇学校特集」があります。

シアターガイド 2015年 11 月号 [雑誌]
モーニング・デスク (2015-10-02)


↑訂正:「違うのだろ」→「違うのだろう」

 以下、CINRA「新潟市長に学ぶ「わけのわからない」アートと行政の楽しい関係」より引用します。

 金森譲:日本には素晴らしい劇場がたくさんありますが、そこで展開されている文化政策はまだまだ趣味のレベルだと思います。欧米のコンテンポラリーダンスは、長い時間をかけてある種の型を習熟し、そこを打ち破ることで新しい価値を創造してきました。しかし、日本のコンテンポラリーダンスはその型を極める前に、型破りの領域に踏み込んでしまったので、欧米の質の低い物真似になってしまったんです。コンテンポラリーダンスに憧れて始める子どもは多いけれど、日本では質の高い教育を受けることができず、本当に極めようと思ったら海外に行くしかありません。そして欧米に行った舞踊家が日本に戻り、「このままではいけない」と言い出しているのが現在です。みんな変えていこうと一生懸命エネルギーを放出しているのですが、文化政策という大きな軸がない為に、そのエネルギーが拡散してしまっているんです。

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